読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

1985年のクラッシュ・ギャルズ

2014-07-28 22:28:39 | 読んだ
一時期、女子プロレスリングに夢中だった時がある。

1994年ころから1998年ころまでであった。
WOWOWでJWPのプロレスを見たのがきっかけであった。

1995年に創刊された「レディースゴング」は毎月買っていた。
そして、近くに巡業に来た際には観戦に行っていた。

当時は、JWPではダイナマイト関西、デビル雅美、尾崎魔弓、福岡晶などが活躍し、全女では豊田真奈美、アジャコング、井上京子、井上貴子、LLPWでは神取忍、風間ルミなどがいた。

つまり、クラッシュギャルズの全盛期は知らない。
だから、私が夢中になって居た頃、キャッシュの長与千種とライオネス飛鳥が復帰した時には、否定的であった。

昔のプロレスではなく新しいプロレスを求めていたのである。
遺恨だの復讐だのといった殺伐とした雰囲気は好まなかった。

どちらかといえば、予定調和された戦いが好きだった。技をかけられたほうがきれいに技を受けるのが好きだった。
たとえば、デビル雅美なんかは本当にきれいに技を受けていた。

という思いの人間が、この「1985年のクラッシュギャルズ」を読んで思ったのは『んースゴイ!』ということだった。

以前、井田真木子氏の「プロレス少女伝説」を読んだのを思い出した。

私が女子プロレスに夢中になる前に、女子プロは変化してきていた。
だから、多分、JWPは「ピュア」なる言葉を打ち出したのだろう。

さて、本当に本書を読むと「青春時代」の努力、挫折、成功が描かれていて「熱い」気持ちになってくる。

俺も頑張らなければなあ、なんて思ったりして。
何をどう頑張るのか?なんて自分に聞いても、答えが浮かばない。

長与千種は、本年3月、1日限りで選手復帰をしたらしいが、一度でいいから彼女のリングを見たかった。

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アンのゆりかご -村岡花子の生涯- 村岡恵理 新潮文庫

2014-07-24 22:45:26 | 読んだ
みなさま ごきげんよう。

この本は私が購入したのではなく、茶の間においてあったので「読め!」ということかと思い読んだのである。

NHKの朝ドラはいつのころからかずっと見るようになった。

あれは、7時30分から昔のドラマの再放送で、7時45分からその時のドラマをやっていたころだった。
ちょうど観終わって8時に出かけていた。

今は、7時30分に家を出るようになったので(これは東日本大震災の影響)、事務所についてテレビをかけて一人で見ている。

さて、現在の「花子とアン」も、毎日見ているので、そのネタというかドラマで描かれない部分もわかるかな、と思って本書を読んだのだが、なかなかどうして面白い。

明治、大正、昭和と生きた女の人は「強い」と思うのだ。
当時の社会常識の中で、つまり今よりずっとひどい「女性蔑視」の中で、自らが思うことをやるというのは並大抵のことではなく、そのような環境の中で、自分を貫いたというのはすごい。

それは、多分無名の女の人たちだってそうだったのではないだろうか。
それが、積み重なって今の日本があるのではないだろうか。
なんてことを思ったりした。

生い立ちは概ねテレビドラマのとおりであるが(甲府で育ったというわけでない)、本当に苦労して育ち、その苦労が自分を支えるものとなり、やっと人並みの人生を手に入れたと思ったとたんに、関東大震災、長男の逝去、などという試練が襲う。そしてさらに太平洋戦争である。
それでも、自分のやるべきことを見つけて、それを貫く。

この時代を生きた人は歯を食いしばって生きていたんだろう。
自分と世の中が合わないと感じても、表面的には自分を曲げて世の中と折り合い、生きている。

この本を読んでいて「おしん」を思い出してしまった。
やっぱり、この時代の人たちは強い。

この本を読むまでは、ちょっと軽い気持ちでドラマを見ていたのだが、村岡花子はすごいんだ、という目で見るようになった。

また、花子が交際する人たちも一流の人で、ちょうど今放送されている柳原白蓮だって、ただの美しい人ではないし、これからもどのような人が出てくるのか楽しみである。
そのなかで、市川房江もでてくるのか、誰が演じるのか、ということに興味を持っている。

写真で見ると、村岡花子は美人である。柳原白蓮はずっとずっときれいであるので目立たなかっただろうが、ナカナカである。
柳原白蓮を仲間由紀恵が演じているが「華」を醸し出している。勿論、吉高由里子もいい。
でも私は醍醐さんのファンである。

それでは、みなさん、ごきげんよう、さようなら。

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本能寺の変 431年目の真実  明智憲三郎 文芸社文庫

2014-07-23 23:12:29 | 読んだ
高校2年の冬休み、現代国語の宿題(自由課題だったか?)に小説を書いて提出した。
その小説の題名は「本能寺」だった。

高校1年の時に山岡荘八の「徳川家康」全26巻を読み、徳川家康びいきだった。
当時、NHKの大河ドラマは「国盗り物語」だった。
その時、明智光秀役は近藤正臣だった。

司馬遼太郎の原作が明智光秀に同情的であったことからかもしれないが、私も明智光秀に非常に同情した。
この場合、近藤正臣が演じる明智光秀だったかもしれない。

織田信長は豹変する人物である。そういう人とは付き合いたくない。こちらが傷つくことが明らかであるから。
豊臣秀吉はそんな織田信長に対してうまく付き合っている、ということがなんだか怪しい。

で、明智光秀は常識人であり、付き合ってもいいかな、と思ったのである。

本能寺の変は、日本史の中でも大きな謎である。

先ず、織田信長がどうしてわずかばかりで京に赴いたのか?
「油断」というにはあまりにも不自然である。

明智光秀については、織田信長を討ち取った後の始末に計画性がない。
信長を討ち取った後に天下の経営をどのようにするのか考えていなければ「謀反」なんてするはずがない。

そして、豊臣秀吉の中国大返しはあまりにも早すぎる。更に秀吉に味方する者が多すぎる。

更に、どうして徳川家康が堺にいたのか?
あまりにも偶然すぎないか?

ということが「本能寺の謎で」あると思う。

私の小説では、本能寺の変は織田信長と明智光秀の合作であるとした。
織田信長は日本に飽き飽きして海外に一人で出ようとした。その助けを明智光秀が行い、ついでに徳川家康を討つ。
そうして、じっくりと天下を経営していく。
しかし、信長と光秀の陰謀というか策を秀吉があらかじめ察していて準備をして、天下を横からかっさらった。
というのが、その概要である。

本日の読売新聞には、明智光秀の家臣・斎藤利三の兄であり四国の長宗我部元親の家臣でもあった石谷頼辰の古文書が岡山の博物館に展示され、新たな本能寺の変の謎が解けるか?
なんて出ていて、本能寺の変は明智が長宗我部を助けるためが目的であった、というようなことであるが・・・

さて、本書「本能寺の変 431年目の真実」は明智光秀の子孫である憲三郎氏が著者である。
先に掲げた、本能寺の変の謎解きを、古文書等から再度検討して、新たな回答を得る、という「壮大な歴史捜査ドキュメント」である。

その回答をここで書いてしまうわけにはいかないが「なるほど」と唸るものである。

しかし、それでも「そうだ!」ときっぱり謎が解けたわけではない。
やっぱり、どこかしっくりこないのである。

歴史の謎はなかなか解明されないから面白いのである。
それでも、明智憲三郎氏の「説」はこれまでの説よりは説得性がある。

江戸時代の天海僧正が明智光秀だった、という説もあるが、明智氏の説を読むと「それもありうるか」と思ってしまった。

まあ兎も角、久々に面白く読んだ一冊であった。

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野球三昧

2014-07-21 20:17:22 | 観た、聴いた
本日は「野球」であった。

朝早く家を出て、先ずは自分の試合。
グランド状態は、内野は重馬場、外野は水たまり、という状態。
それで、暑いので、蒸し蒸しの状態。

我々の試合は10時45分試合開始。
私は、先発投手。
初回、エラーというか内野安打というか、変な当たりが2本続いて、死球、四球で1点献上。
その後は、不運な当たりに悩まされながらも無失点で3回まで。
結局7対3で快勝。

そのまま、高校野球の決勝戦へ。
仙台以外の2校による決勝戦ゆえ、観客は少ないと思っていたら、なんと外野しか空いていないとのこと。
チームのメンバーで応援。
しかし、わが母校は2対3で惜敗。
いやあ惜しかった。
なんというか「ずるさ」とか「いやらしさ」がなく真正面から戦っているところがよかった。
まあ、裏返せば、ずるさといやらしさがあれば勝てたような気がする。
田舎の野球とは、そういうもので、そういう野球で決勝まで進出し惜敗、というのは一つの野球の形を示したのではないか。

というわけで、負けてもすがすがしい気持ちで帰宅。

そしてテレビで楽天-西武戦。
勝っていたのに今は負けている。

腹立たしい思いで、もう寝ようかと思っている。

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夏の高校野球2014

2014-07-20 18:05:07 | 日々雑感
明日は、久々の野球である。

私は50代の軟式野球チームに所属していて、今年のリーグ戦のチーム成績は3勝2敗、あと3試合全力を尽くさなければならない。
チーム全体の練習ができないので、自主トレーニングをいかに行うかが私の課題なのであるが、最小限ではあるがなんとかこなしてきた。

そして明日は、前の試合から試していた投法をさらに試す時でもある。

とまあ、張り切っているのである。

ところが、何とわが母校が甲子園予選を

あれ?なに?どうした?いいのか?

といった具合に勝ち上がり、とうとう明日決勝戦に登場することとなってしまった。
わが母校が決勝まで進むのは、昭和41年以来48年ぶり。
当時は、宮城県代表となっても福島県の代表との決定戦があり、負けてしまった。

今回こそは、何として勝ってもらいたい。

とはいうものの、昨年の秋も今年の春も地区予選をそこその成績で、戦前のマスコミの下馬評では名前もあがらなかったチーム。
今回も、接戦を何とかしのいで勝ってきた。

今日の試合は8-3と大勝したが、相手チームのエラーに乗じたもの。わがチームのエースは何とかしのいだものの、疲れは隠せない。
常勝チームであれば、体の手入れもしっかりとやれるのだろうが、大丈夫なのだろうか?

とまあ、心配事が多いのではあるが、決勝まで進むなんてことは公立校ではなかなかないこと。

まずは自分たちのチームも勝って、母校の応援に行くつもりである。

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酒のほそ道 35巻 ラズウェル細木

2014-07-19 23:40:10 | 読んだ
というわけで、昨夜は焼肉屋で宴会。

やる前から分かっていたのではあるが、焼肉屋で宴会はツライ。

まず食べるのが忙しい。
焼けた順に食べなければならない。

で、食べたら何かで流し込む。

生ビールでスタートしたが、徐々におなかが・・・
というわけで、レモンサワーに変えたのだが、レモンサワーはあまり焼肉にあわない。
ゆえに、ウーロンサワーにして、口の中をさっぱり・・・って、まだ焼肉食べるのか?

そうなんです。
もう食べられないのでありました。

というような年頃になってしまった私に、酒のほそ道の主人公:岩間宗達は眩しい。

よくもまあ、これだけ食べて飲むことができるものだ。
彼の場合は、食べ物に飲み物を合わせる。
従って、食べ物が変わるたびに飲み物を変えていく。ビールから始まって日本酒(燗だったり冷だったり、純米だったり吟醸だったり)、ホッピー、焼酎、ウィスキー、ワインと、まあホントに感心する。

ところで、この物語に登場する食べ物を食べたい!と思ったことがあまりない。
それは多分、食べすぎるからだと思うのだ。
近頃のおじさんは、数も量も少なめで飲みたい。

じゃあ何故このお話を読むのか?
それはたった一つ、宗達の元気のよさを幾分か分けてもらいたいからである。

ところで、第35巻には「ウキウキ小旅行 小江戸川越観光呑み」という著者のエッセイというか紀行というか「文」が載っている。

私は、今年の5月に川越に行ってきたので、興味深く読んだのであった。
何しろ車で行ったので、地ビール飲みたかったのにガマンしたので、なおさらである。
次は、なんとしても地ビールくらいは呑んでみたい、と思ったのである。

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かすみたなびく ② ラズウェル細木 日本文芸社

2014-07-17 22:59:56 | 読んだ
昨夜、久々に本屋に行った。
近頃は、ネットとコンビニで本を買うことが多いので、本屋にはなかなか行かない。

というわけで、昨夜は「かすみたなびく 第2巻」と「酒のほそ道 第35巻」(いずれも著者はラズウェル細木)と「BAR レモンハート 第29巻」(古谷三敏)を購入。

いずれも「酒」にまつわるお話である。

近年、私の酒の飲み方が大きく変化した。

たとえば、ビール。

以前はアサヒのドライは飲まなかった。どうしても飲まなければならない場合はコップ1杯にした。
好きなビールはエビス、エビスの黒もいい。

たとえば、日本酒。
端麗辛口よりは濃醇甘口、できれば夏でも燗酒、あるいはどぶろくタイプ。

焼酎は、麦とか芋とかの問題ではなく、基本的にイヤ。
どうしてもというのなら、ストレート。

ウィスキーなども、飲むのならば、ストレート。

というくらいに、こだわりがあったのだ。

しかし、近年はこのこだわりはどうでもよくなった。

ビールならば、ビールの味がすれば何でもOK!
生ビールならば欣喜雀躍なのだ!
場合によっては、ビールよりもホッピーのほうがいい時がある。
発泡酒でも第3のビールでも構わない。

そして以前は軽蔑していた、酎ハイあるいはサワーは、今や主流となりつつある。
豆乳ハイなんてのも好んで飲んだりする。
ハイボールもいい。コークハイでもいい。

さらに赤ワインとコーラのカクテルであるカリムーチョなんてのも飲む。

私いったいどうしたんでしょう?
と思うくらい変わったのである。

この原因は何か?

以前私は酒に関する本といえば、「BARレモンハート」系のいわば本格ものであった。
酒に関するウンチクが好きだった。

ところが、テレビで「吉田類の酒場放浪記」を見るようになってから徐々に嗜好が変わってきた。
さらに、酒のほそ道を読むようになってから、いろいろなものを飲んでみよう!と思うようになり、実践してしまった。

「かすみたなびく」は、酒のほそ道に登場する「三浦かすみ」が主人公である。つまり「酒のほそ道」のスピンオフ作品である。

で、この「かすみちゃん」は酒のほそ道の主人公である岩間宗達に仕込まれて、天性の酒飲みの性分が開花してきているのである。

しかも、私と同じに徐々に「なんでもいい」方向に向かっている。
将来が心配なのである。

さて、明日私は「飲み会」である。会場は焼肉屋である。
まずは生ビールから始まって、次はサワー系に行こうか、それともハイボール系、まあいずれにしても炭酸系で続こう。
そのあとが、難しい。
つまり、またビールに戻って終わりにする。という方法。(近頃はシメのビールが好きだ)
いやいや、日本酒を飲みにそちら系の店に移動する。
いや、こうなったらホッピーにして土曜日を一日無駄にするのか。

かすみたなびくを読み終わったので、酒のほそ道を読みながら考えよう!

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