読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

青春のうた 創刊号 (CDつきマガジン) 発行<デアゴスティーニ・ジャパン>

2006-01-31 22:08:58 | 読んだ
またしても創刊号である。しかもこれは継続して買い続けてしまいそうだ。

「CDつきマガジン 隔週刊 青春のうた BEST Collection」というのが正式の名称のようである。
その創刊号 1970年代・前期① 特集:あの頃ぼくらは<オイルショックとベトナム戦争>
収録曲は
「あの素晴らしい愛をもう一度」<加藤和彦と北山修>
「神田川」<南こうせつとかぐや姫>
「誰もいない海」<トワ・エ・モワ>
「花嫁」<はしだのりひことクライマックス>
「青春の詩」<よしだたくろう>
「心の旅」<チューリップ>
である。

そうだなあ吉田拓郎ってはじめは「ひらがな」だったんだなあ、ということを思い出したりして。
懐かしい、という気持もあるが、ずっと変わらずに側にあった歌でもある。

第2号から第6号まで予告があるが、欲しい。
2週間で千円。まっイイカ、って思う値段設定。

追伸
 小説新潮2月号から以下の作品を読む。星は5つで満点。
 ・もん女とはずがたり<辻原登>☆☆☆
 ・戦国武士の死にざま<篠田達明>☆☆☆
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とうほく蘭展 仙台夢メッセ

2006-01-30 23:34:04 | 観た、聴いた
蘭の花と薔薇の花が会場一杯に咲き乱れていて、色の鮮やかさと香りの強烈さで圧倒される!

と思ってました。
しかし、わりと落ち着いたものでした。

蘭の花を中心とした庭のコンテスト。
蘭そのもののコンテスト。
ローズガーデン。
そして、作庭のコンテスト。
というのがメイン。

それに蘭の花を売る多数のブース、音響関係やアクセサリーのブースなどもありましたし、勿論「食べ物」も・・・

私はあまり花のことを知らないのですが、知らなくても花を見れば「おお!いいなあ」と思うので、こういう展示会もいいなあ・・・と。それに前売り券をかなり格安で購入することができたし・・・ということで出かけたのです。
日曜日ということもあって、駐車場に入るまで時間を要しました。

蘭の花は「華麗」です。華麗だけがかさなりあって集まっていると、チョット引いてしまいます。ひとつひとつじっくり見ればいいのですが、集合体としてはそれぞれが主張しあって、いまひとつ、みたいなところがあります。

といいながら、3時間も会場をぶらぶらしていたのですから、飽きる、ことはなかったです。
写真も撮ったのですが、27日から始まって3日目、そろそろ花も疲れていたし、会場内の明かりもあって、今ひとつのできでした。(最も大きな原因は「腕」にあるのですが)
そのうち、みつくろって写真をアップしたいと思ってます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今井美樹コンサート

2006-01-29 23:43:02 | 観た、聴いた
正式名称は
「IMAI MIKI CONCERT TOUR 2005」”Tonight's Live IVORY"
である。

この仙台のコンサートは昨年の11月15日に行われるはずだったのだが、腰椎ヘルニアのため本日に延期になっていたのである。
11月15日だったら、結婚記念日しかも銀婚式の日だったのに・・・残念。

というわけで、今井美樹と嘉壽家堂、なんでじゃ?という印象もあろうかと思いまするが、実は私、初期の頃から今井美樹を聴いているのであります。
後輩の車で聞いたアルバム「エルフィン」が非常に気に入り、よく聴くようになったことと、初めて仙台でのコンサート「Be With」を聴きにいったことから、まあ仙台でのコンサートは欠かさず(1回欠かした)行っているのである。

彼女の歌は、非常に歌詞が鮮明で、それが良かったですね。

さて、今夜のコンサートだが、実はこれで最後にしようか、と思って行ったのである。

それは近頃のコンサートでは、じっくり聴くという部分と、立ち上がって手拍子足拍子という部分で、後者が増えてきた、ということ。特に前回は旦那の布袋が一緒だったこともあって、ヘビーになってきていた。
これはもうついていけないんじゃないか。
それに会場からは「美樹チャーン」なんて黄色い声が飛び交うし、落ち着かなくなってきた。
こっちもいい加減「トシ」だし。

ところが、今夜は「じっくり」「おだやか」「しっとり」だった。
何しろ立ち上がるところがなかった。
それに一曲アカペラで歌ったし。

バックがドラム、ギター、ベース、ピアノのカルテット、それもおじさん連中であったことなどから、こういう構成になったとおもう。そして彼女の腰痛も一つの要因としているのではないだろうか。

それでも、今井美樹の「かっこよさ」は失われておらず、満足の一夜だったのである。いつもこうでなくてもいいが、こういうコンサート(じっくり、おだやか、しっとり)というのもいいものである。

また、前から4番目の席ということもあり、じっくりと彼女の顔を見ることができたが、なんだか穏やかな顔つきになっていて、好感度もアップしたのであった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小説新潮2月号

2006-01-29 10:32:32 | 読んだ
今月号は「謎と涙の時代小説」特集である。
目玉作品は
「孝明天皇死のミステリーに迫る」磯田道史<短期集中連載>と
「戦国武士の死にざま」篠田達明、である。

今のところ
赤川次郎「無言歌」
篠田節子「仮想儀礼」
宮部みゆき「ソロモンの偽証」
宮城谷昌光「風は山河より」
の小説と、エッセイ
河口俊彦「盤上の人生、盤外の勝負」
を読み終わった。

諸田玲子「お鳥見女房」、畠中恵「うそうそ」も楽しみ。
また連載小説「後北条龍虎伝」が11回目、遡って読もうかと思っている。

追伸
 本日は、これから「とうほく蘭展」を観にいき、夜は「今井美樹コンサート」である。いずれも心をのんびりさせて、明日からの元気をくれそうである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

代行返上 幸田真音 小学館文庫

2006-01-28 23:41:06 | 読んだ
「代行返上」という題名の意味さえ知らなかった。
幸田真音の小説ゆえ面白いだろうということで読んでみたのである。

現代社会は、われわれの知らないところで、重要なことが決定され実施されている。
ということを実感できる小説である。
特に、経済の中でも「金融」に関する部分は複雑怪奇で、そして直接に関係したことではないので、無関心でもあり、難しいので知ろうともしないでいるのである。

その辺のところを「うまく」やっている連中がいる。
うまくやろうが失敗しようが、こちとらの知ったことではないが、しくじりの帳尻を広く国民に求めることだけはしないで欲しいと思うのである。

さて「代行返上」であるが、つまりは「年金」について企業が国に代って行っていた事務を国に返すこと、らしい。
それで事務の返上と共にその財源もあわせて返上する。
で、財源を作り出すために「株」を放出せざるを得ない。ということは株の流出で株価が下がり・・・
というように、延々とその影響は続いていく、らしい。

現代社会は、あらゆるものが絡み合って機能しているので、何かを変えようとするとその影響は多方面、広範囲に及ぶ。
影響は良い影響と悪い影響があるため、なかなか、決定することができない、また決定しても実施が難しかったりする。
そのあたりを、この物語は描いている。

現代の国の組織や制度は、ある「秩序」に基づいて築かれている、と思うのである。しかし、その秩序はすでに崩壊している、崩壊しているにもかかわらず組織や制度が存在している。
このことが、現代の混迷の原因である。と考える。

したがって、新しい秩序(つまり以前の秩序より大まかで緩やかなもの)にあわせて組織や制度を作り直すか、それとも以前の秩序に戻すか、どちらかが必要なのである。

ホリエモンの事件について読売新聞では、いわゆる有識者たちに取材し連載をしているが、彼らの主張は「秩序」を取りもどせ、ということである。秩序の崩壊のスピードが速すぎる、したがって、組織や制度の破綻が生じて、あのような事件がおきる、というのである。

それは一面正しいかもしれないが、秩序を緩やかなものにしてきた或いは秩序を旧態の如く保つことができなかったことについて、いまさらどうしようというのだろうか?

この物語の最後に
「そう、僕ら、国民一人ひとり、全員の肩にかかっている・・・」
ということを、認識しなければ、秩序を取り戻すことも、組織や制度を新たにすることもできない。

国民の考え方が広がっている今、何を普遍とするのか、問題である。

昔は「道」が細いゆえ、すれ違うとき相手を確認しなければならなかった、また自分は相手に対して危害を与えるものではないことを表さなければならなかった。でないと、警戒のあまり、逆に危害を与えられるかもしれない。
そこで「礼」が存在した。「礼」とは危害を与えないことを証明する手続きである。

しかし、現代は道幅が広がりしかもすれ違うスピードが速くなった。或いはこちら側とあちら側が明確に区切られていたりする。
したがって物理的に衝突しなければ「礼」は不要になった。

こういう世の中で、何を秩序の柱とすべきなのか。
第2次世界大戦の戦争に負けて、というより、戦争に進んでいるときから、日本人が求めていたのは、現代における「自由」だったのだろうか。

この物語を読み、あたりを見回して「暗澹」たる気持ちでいるのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さらば、そうせい公<家老列伝> 中村彰彦 オール読物2月号

2006-01-25 23:19:52 | 読んだ
中村彰彦は今ひそかに注目している作家である。
それは、オール読物に連作として発表されている「家老列伝」が面白いからである。

今回は「福原越後元たけ(人偏に間)」である。

福原越後は、幕末の長州藩の家老である。が、次期藩主の兄でもある。
この辺が、江戸期のというか封建社会の面白いところなのだ。
兄や弟、或いは伯父・叔父が家来になったりして、それも「時の運」みたいなものであって、どうにもわりきれぬところがあるが、わりきらねばならない、そういう理不尽な世界で生きているのである。

家老はナンバー2であるが、決してナンバー1になることのないナンバー2である。主君のことを第一に考えているようだが、実は「お家」も大事に考えなけらばならない。
お家を考えれば、よい政治を行わなければならない、と考える人は少ない。

さて、福原越後は凡庸ではない、が、幕末の目まぐるしい社会でぬきんでるほどでもない。世が世ならば名家老であったろう。
命令されて、京へ戦争に行き、負けて帰る。
そして、その責任を問われ、幕府への侘びとしてその「首」を差し出すことになる。「心外」「不本意」であったゆえ、その最後は悲しい。

家老列伝、決してナンバー1になれないナンバー2、面白い。

追伸
 ホームページをマイナーチェンジしました。新しいものをアップしたわけではありませんが、まあご覧ください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小説新潮(新潮社)・オール読物(文芸春秋)

2006-01-24 22:07:22 | 読んだ
本日、両誌を購入。毎月この時期である。
以前は本屋さんに届けてもらっていたのだが、何の因果か2つの本屋さんともに廃業してしまい、今は買いにいっている。ときどき、売り切れていたりするので、あっちこっちまわったりしたりする。

オール読物は、鬼平犯科帳を読もうとして買いはじめたがすぐに池波正太郎が亡くなってしまった。今は「御宿かわせみ」が連載のメインである。
オール読物は連載が少なく読みきりが多い。だから好きな作家が多いときは楽しみであるが、好みに反した特集のときはちょっと「つまらない」
今月号(2月号)は芥川・直木賞作家大特集である。次号は直木賞の受賞作がメインである。

小説新潮は、井上ひさしの「一週間」を読もうと思い買いはじめた。しかしこの作品も完結しないままになんだか終了してしまった。
小説新潮は連載が多い。だからちゃんと読んでいないと置いていかれる。また、連載ものだけを読んであとは読まないこともままある。

というわけで、本来この二冊をじっくり読んでいれば一ヶ月はすぎる。しかし、そうはいかないのが本読みのつらさなんだなあ。
それにここまで来ると、読まなくても買ってしまう、習慣というか性というか・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホリエモン <誤解承知・反論歓迎01>

2006-01-23 22:33:38 | 日々雑感
井上陽水のデビュー曲だったと思うが「傘がない」という歌がある。(このときはアンドレ・カンドレという名前だったか)

その歌詞は
「都会では自殺する若者が増えている 今朝来た新聞の片隅に書いていた
 だけども 問題は今日の雨 傘が無い・・・」
というものだった。

ホリエモンが逮捕され、テレビは大騒ぎである。
とんでもない極悪人が逮捕され、彼の行ってきたことはすべて否定されている。

しかし、私にとっては、ゼンゼン問題ではない。
問題は明日雪が降るかどうかである。

私とホリエモンには接点など無いのである。だから彼がプロ野球の球団を買おうと、フジテレビを買収しようと、ましてや株で儲けようと、それが法律に違反しようと、知ったことじゃあない、のである。

不思議なのはマスコミが手のひらを返したように彼を責め、しかも彼が行ってきた悪事など以前から知っていたかのように語ることである。ずいぶんヨイショしていたマスコミもあったんじゃあないか。

それにホリエモンがアヤシイのは、こちとら先刻承知である。

彼ならず、今の世の中「金持ちになった」「権力を手に入れた」人物はアヤシイのである。
真面目に正直に生きている人とぼんやり生きている人は、金持ちになれず、権力とも縁遠いのである。

だからホリエモンが逮捕されたって、そんなもんか、と思うだけである。
なにも通常の番組を潰して特番を組むほどのことではない。それより、その時間帯に放送を休んだほうが、環境にも健康にもいい。

また、実害のあった建築偽装事件は手付かずであるのも不思議。どうなっているんだ。

ということで妙案がある。
ホリエモンは今回の事件について否認しているそうだが、それでもいいから、偽装事件のビルを建て替える資金を出せば放免ということではいかがか。それで、ホリエモンは偽装事件の関係者に対して賠償できる権利を得る。あとのカネのやりとりはそちらでご勝手にどうぞ。というのだ。

われながらいいアイデアだとは思うのだが・・・

追伸
 「代行返上」(幸田真音)を読んでいる。それからホームページのリニューアルに着手した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブッダ<王子誕生> 手塚治虫 潮出版

2006-01-22 22:28:49 | 読んだ
KIBO COOMICS カジュアルワイド、っていやつで、いわゆるコンビニで売っているコミックです。
全部で524ページ、第一部と第2部の第3章まであります。

やっとブッダが生まれたところで、これからどのように展開されていくのか楽しみです。(多くの人はすでに読んでいるのでしょうが、私は今回始めて読みます)

手塚治虫らしい深遠で壮大なテーマで、いつもの事ながらグイグイと引き込まれていきます。そして色あせないですねえ。

仏様や仏教のことは知っているようで知らないことが多いので、これを足がかりに本を読んでいければいいなあと思っています。

ちなみに次号「賢者への道」は2月10日発売だそうです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

しゃばけ 畠中恵 新潮文庫

2006-01-21 23:37:35 | 読んだ
「しゃばけ」という作品が世間で評判になっていることは知っていたが、あまり読みたいとは思っていなかった。
それで、何気に読んだ小説新潮に掲載されていたモノが「しゃばけ」シリーズのものだと気づくまでしばらくかかった。
気づいたので、最初から読んでみようと、今回読んでみたのであった。

一言で言えば「ゲゲゲの鬼太郎」ふう。
つまり「妖怪」が登場する物語である。

江戸有数の廻船問屋(そして薬種問屋も営む)の若旦那「一太郎」が主人公。この一太郎はひどく病弱なことから両親は溺愛、すべての行動に制限をし「生きる」ということのみに彼を縛っている。
この一太郎は、なぜか(といってもちゃんと理由がある)妖(あやかし)達が見え彼らと話をし遊ぶことができる。

そんな一太郎が殺人事件に巻き込まれ、それを、妖(あやかし)たちの力を借りて解決していく。というのが概ねの筋である。

物語自体も面白いが、なんといっても江戸時代のことがよくわかる、些細なことにもちゃんと考証されている。
だから、荒唐無稽の妖怪話も真実味がでている。

さて、この「荒唐無稽」なのだが・・・
実は、妖怪というのは存在していたのではないだろうか?
というか昔はその存在を心から信じていたのではないだろうか?
だから、不可思議なことが起きると「妖怪」のせいにした。

ところが現代は、はなから「妖怪」の存在なんて信じていない。信じていないから不可思議なことがおきると科学する。そこでナンタラシンドロームとかカンタラ症なんて名付ける。

しかし、信じられないような事件をおこした人は「妖怪」に獲りつかれたこととしたなら、説明は簡単である。「妖怪」が悪いのである。
そして、人は「妖怪」に獲りつかれないように、つましく正直に生きようとする。妖怪に獲りつかれたなら、社会から阻害されるのだ。

社会は多種多様になった。ということは「妖怪」を受け容れたということになるのではないか。

そんなことを思ってしまったのである。
それほど、現代は「とんでもない」事件が多すぎ、それを科学的に説明をしようとすることが非常に難しいことになっている、と思うのである。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

近近眼鏡

2006-01-20 23:20:39 | 日々雑感
本日、新しい眼鏡、を購入した、というか頼んでいたものが完成した。
まあ、完成、というほど大袈裟ではないのだが。

それが近近眼鏡(きんきんきょう)である。

通常老眼眼鏡は「遠近両用」
遠いところに焦点が合う部分と近いところに焦点があう部分、の眼鏡である。
ところが、この眼鏡はパソコンでの仕事を主とする私には長時間は大変。
従って、今までは、近眼の弱いもの、つまり遠くはぼやっとしか見えないもの、を仕事のときや読書のときにかけていた。

しかーし、近頃は、チョット遠くのパソコン画面と手元の書類を見るときに、なんだかあやしくなってきた。

そこで、近近眼鏡である。

近場であるけれど、チョット遠いパソコン画面を見るときに焦点があう部分と、ほんとに手元の近いところを見るときに焦点がある部分、が一つになっているのである。(私の場合は、それに強い乱視が入っている)

しかもこの近近眼鏡、主にどっちに焦点をあわせるかによっても種類が違う。
さらに、中近眼鏡、というのもあるらしい・・・
なんということだろう、と感心してしまう。

勿論、今の眼鏡はその境目がわからない。

ということで、今夜からその近近眼鏡をかけている。
まだチョットなれないので「いずい」

追伸
 またしても創刊号を買ってしまった。創刊号って安いんですものね。
 ひとつ日本の100人」001織田信長である。これはこの一巻にするつもり。
 もうひとつは「国産名車コレクション」Vol.1<スバル360>である。これは今後どうするか検討中である。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今読んでいるものと読もうとしているもの

2006-01-19 22:39:46 | 読んだ
いま進行中なのは
「しゃばけ」畠中恵 これを読み終わったら同シリーズをとおもっている。
「酒場の藝人たち」矢野誠一 しゃばけと同時進行中である。

続いて、読もうとしているのは
「ローマ人の物語」21,22,23巻 塩野七生
「代行返上」幸田真音
「女子大生の会計士の事件簿」2,3巻「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」山田真哉。
「ブッダ」手塚治虫

このほか、週刊誌・月間誌

ウーン、チョットため過ぎたかなあ。

今週末は雪が降るらしいので、読書と水泳で過ごそうかなあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

AV時代 村西とおるとその時代 本橋信宏 幻冬舎アウトロー文庫

2006-01-17 22:58:13 | 読んだ
あとがきを読むと、単行本は1998年に、第1回目の文庫は2000年に、そして今回の文庫が2005年である。従って最初にかかれてから7年を経過している。
しているのに色あせていない。

さて、この本は「自伝的ノンフィクション」とあるが、主にあのAV監督村西とおるの周りにいた著者が、村西とおるを見つめそして自分を振り返ったノンフィクションではあるが「物語」である。
あまり好みの表現ではないが「私小説」と言ってもいいのではないか。

村西とおるは膨張し拡大し続ける。
昔からこういう人間はいたと思う。
歴史的に言えば豊臣秀吉がそうであった。
膨張し拡大しなければ生きていく価値がないとおもっている。
そして最後ははじけてしまう。

また膨張し拡大する者は、何でも自分が関与していなければ気がすまない。だから誰かに任せることはできない。
任せることができないから「一代限り」なのだ。

村西とおるは「詭弁」としか思えないような言葉で周囲を圧倒し、失敗の中から這い上がり、成功する。
成功するというのは、膨張と拡大が継続されることである。そして膨張し拡大し続ける行く先は「金と権力」を手に入れることである。

村西は自らが作り上げた、或いは登りつめた組織内では完璧に独裁をつらぬく。
彼が部下もしくは自分より下であると認識したものに対しては、恫喝し鉄拳制裁を行う。そしてそういうなかで著者は、最初はべったりと裏本時代以降はつかず離れずで接し、傷ついていく。傷ついているけれど離れられない。離れられないのは「金」の魅力と村西の魅力なんだろう。

村西とおるの破天荒な生き方の陰で、著者恋をし睡眠薬におぼれ、目指していた左翼系のルポの仕事も失う。
でも、どこか醒めた眼で村西と自分を見ていたから、すんでのところでとどまることができたと思うのである。

私は村西とおるが特殊であるとは思わない。

特に、団塊の世代にはスケールの大小はあるものの、膨張し拡大することが「美」であると思っているが多いのではないだろうか。
また、彼らは口では民主主義を唱えるが、体に染み付いているのは江戸期以来の封建主義である。ただし自由社会の中であるから生まれついての封建主義ではなく、自らが膨張し拡大することによって得た「権力」から発生する封建主義なのである。

彼等が若い時分、すぐ下の世代である我々は大いに期待をしていた。彼らこそが日本を変えてくれる。息詰ったような、なんだか行き先が黒い雲で覆われているような、日本の空気を変えてくれる、と思っていた。
しかし、今思えば、彼らこそが黒い雲であった。

膨張や拡大は発展や明るい未来というような優しい言葉に置き換えられ、我々に伝えられた。それは、本書の中で村西とおるが語る、まさに「詭弁」としか思えないような理屈と同じである。

それでも、膨張し拡大する。という考え方は「バブル」を経て廃れていくかと思っていたら、どうしてどうして、マダマダしぶとく残っている。
人口が減少していく日本が、今後膨張し拡大なんかするものか、我々の価値観は別の方向に向うべきだ、と思う。

そんなことを考えながらこの本を読んでいたのであった。
また、この本にはそれ以外にもいわゆるAVの裏側、AV女優や男優たちの生き様を読むことができる。

こちら側から見れば「女優」たちに同情「男優」たちに気楽さを感じていたが、実は「女優」たちは、いとも簡単に「演技」(?)し男優たちはそれぞれに屈折した感情を持ちながら挑んでいるということである。
その屈折度が高ければ高いほど悲しくなっていくのである。

著者にはその辺のところも書いたものがあるらしい、機会があればまた出会いたいものである。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

裏本時代 本橋信宏 幻冬舎アウトロー文庫

2006-01-16 22:09:22 | 読んだ
久しぶりに面白い本を読んだ。
著者の本橋信宏は1956年4月生まれ、ということは私と同い年である。

彼は早稲田大学を卒業し「物書き」になりたかったがかなわず、つてを頼って小さなテレビ制作会社につとめるが組織の一員にむいてなく一ヶ月でやめ、続いてイベント制作会社にはいる。そこで「パブリシティ」の仕事をを縁に「フリーの物書き」になる。

彼は日本におけるマルクス主義について資料を集めルポをし本を出したかった。

しかし、フリーの物書きは「風俗」のルポなどしか仕事がなかった。
で、あるとき、極新空手に関するスクープのネタを仕入れたところから、運命が大きく変わる。なんと「裏本」の制作にかかわってしまう。
裏本はハイリスクハイリターンで、スリリングでサスペンスであったが、結局は素人の限界があり一冊で終了した。

ところがそのことで今度は、裏本の世界で「会長」と呼ばれている人物にあい、その人とのかかわりの中で「FOCUS」に対抗した写真雑誌「スクランブル」の編集長となる。
そのスクランブルの編集について、そしてスポンサーである「会長」についてのことが詳しく書いてある。

会長というのは、その後アダルトビデオ監督となった「村西とおる」である。
この人物が、よく言えば痛快なのだが、とんでもない人物であり、スクランブルもそのことが原因で半年で休刊してしまう。(休刊というが事実上は廃刊である。)

会長は団塊の世代、本橋はしらけ世代。しらけ世代が団塊の世代にいいようにあしらわれるというか使われることが、実感としてわかる。
会長は、発展、右肩上がり、日本一、世界一をとにかく目指す。かれが右肩上がりのときから我々しらけ世代は、しらけながらも実務をうまくこなしていく。
しかし、彼が頂点に立ち始めるころからしらけ世代との確執が生じるのである。
そして、パチンと散ってしまう。

何が何でも成功するんだという、意気込みに負けて、シブシブながらついていくさまは、滑稽でもあり同情するところがある。
それでもこちら側から見ればうらやましいような経験をしてきている。

読んでいると、団塊の世代としらけ世代のかかわりかた、について考えてしまったのである。

まあそれだけでなく、スリルとサスペンス、笑いと涙、無節操と倫理、が盛り込まれていて、なかなかのものだと思う。この形を変えると村上春樹かな、とも思ってしまうのだが・・・春樹ファンに叱られるかな。

さて、現在はこの続き「AV時代」を読んでいる。これもまた痛快である。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最後の試験

2006-01-15 16:31:13 | 日々雑感
本日は産能大学の最後の試験であった。
すでに、卒業要件の単位は修得済みであるが、自分が選択したすべての科目を修得するということで受験。

といっても、実は四月に受験し、自信満々で解答した科目で、それがなぜだか不合格。
ムッとして、これは単位不要だ、と思ったのだが、心を入れ替えて受験。

で、今回改めて勉強をして思ったのだが「これ簡単!」と思っていた心が原因。もうチョット謙虚に勉強して理解を深めれば良かったのだ。まあおちて当たり前だった。

いつもこうなんだなあ。
甘く見てかかったものにはひどいしっぺ返しがくる。
これはもう50年も生きてきてわかっているはずなのだが・・・

さて、本日は勿論勉強もしたが、過去の問題を徹底的に検証し傾向を探り「ヤマ」を設定。
で、3問中2問が的中。
おかげさまで、35分で完了。

4年間試験を受け、前回と今回くらい受験していて楽しいことはなかった。
試験の傾向と対策が的確であった。
最初からそういうわけには行かないのが残念。

今は気分爽快というかホッとしているのである。

追伸
 というわけで本日また本を買ってしまった。マダ読み終えていないものがあるのに・・・。幻冬舎文庫「裏本時代」「AV時代」(共に本橋信宏)そして「酒場の藝人たち」(矢野誠一)である。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする