京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

京都のほたるは雅かな

2007年06月15日 05時45分33秒 | 和菓子


最近、京都市内でもほたるが見れるようになったそうです。
きっとその地域の方の努力なさっているからでしょう。
いまごろなら、哲学の道や嵯峨野高校前、下鴨神社糺ノ森(ただすのもり)で見れるようです。
雨上りのしっとりした日に行って見るといいかも。
私?ちょっと苦手やな・・・夕方に家から出て行くの。
なんか不良みたいやしね。
それに写真に撮れないし。夜景は苦手。
昔、蚊帳に入れて遊んだ記憶があります。
あのほたるどこで捕まえたのかな。
ひょっとして夜店で売っていたのかな・・・。



亀屋良長「ほたる」
ほたるを寒天と胡麻で表現してあるのがかわいい。



きんとん、粒餡。
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貴船神社の船形石は不思議石

2007年06月14日 05時35分23秒 | 社寺


貴船神社は鴨川の水源を守る水の神様。
縁結びの神さんとしても知られている。
その一方で丑の刻参りでも有名。
謡曲「鉄輪」の舞台ですね。
下京に住む男が後妻を迎えたことを妬み、先妻は後妻に対しての呪いを考え、貴船に参詣し、「赤い布を裁ち切り身にまとい、顔には朱を塗り、頭には鉄輪を乗せ、ロウソクを灯せば鬼となる」と橋姫伝説と同じような神のお告げを受けます。一方の下京の男は先妻の鬼と化した悪夢に悩まされ、安倍晴明の元を訪ねます。晴明は人形(かたしろ)をもって祈祷を続け、鉄輪の女と対決し、やがて晴明の呪術が勝り、鬼は消え失せる。
そんなお話です。清明さんはそんな下世話な相談も受けたはったんかな。
京男なら「安井の金比羅さんにお行きやす」というけどな。



貴船神社の奥宮神門です。



これが船形石(ふながたいわ)。
奥宮本殿の西側にあり、船の形をしています。
由来書きによると、神武天皇の母神様・玉依姫さまが浪速(今の大阪)より水源の地を求め、黄色の船に乗って鴨川をさかのぼり、上流である貴船川のこの地に至られたとき、乗ってこられた船を人目に触れないように小石で積み囲んだと伝えられています。



今でも航海や旅行にその小石を携帯すると航海・旅行安全との信仰があります。
同行した友人がここの小石を持っています。海外出張の時も持っていくんやそうです。
そやけど、あんまりとらん方がええんと違うかな。ほどほどにね。



なんかミステリアスな雰囲気のものです。



奥宮の神門を入るとすぐ左山手、末社・日吉社の横に杉と楓が合体した珍しい木があります。
連理の杉と名づけられ、神木になっています。(祠の左奥の二本)



連理とは、別々の根から生えた2本の木の枝がくっついてどちらがどの枝かよく分からなくなることで、このことから夫婦、男女の仲が親密なことにたとえられてきました。
これからも仲良うしてね。
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納涼床の季節

2007年06月13日 05時14分01秒 | 風景・和菓子


京都の鴨川の風物詩の床(ゆか)が始まりました。
夏の間、川の流れと川風に涼みながら食事ができます。
不思議とこういう席とは縁がないな。
涼しいのかな・・・。
鴨川のかわべりでは、カップルがずらっと並んだはる。
距離がだんだん均等になるんやそうです。
これもあまり縁がなかったな。
貧乏くさいし。



長久堂「夏衣」
夏の夕涼みといえば浴衣。
その袖をモチーフにしたお菓子。金魚の模様がかわいい。



外郎、卵(金魚部分)こし餡
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平安神宮の睡蓮

2007年06月12日 04時57分32秒 | 社寺


植物図鑑でスイレンというのは載っていないことが多いそうです。
スイレンは園芸上の呼び名。







和名はヒツジグサ(未草)といいます。
ヒツジ(未)は時刻を表す「未の刻(今の午後 2 時)」で、そのころに咲くといわれています。
でも実際は明るくなると開き、暗くなると閉じます。
そういうことで、漢名の睡蓮ということなのでしょう。







蓮にくらべると地味な感じがしますが、よくよくみると色んな色がありきれい。
平安神宮の神苑にもいまが盛りに咲いている。
蓮と似ているけど、全く系統の異なる植物。
葉っぱが水に浮かんでいるのが特徴。



これは、河骨(こうほね)という睡蓮の仲間。
浅い池や沼などに生える多年生の水草です。
根茎が白色で肥大し、これが白骨のように見えるので和名になりました。
円柱形の花柄を水の上に出し、黄色い花を上向きにつけます。
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平安神宮の花菖蒲はいまが見頃

2007年06月11日 05時13分05秒 | 社寺・和菓子


8日に平安神宮の神苑に行きました。







8日は神苑が無料公開だったのですごい人でした。
こんなに人が神苑にいるのはおそらくはじめての経験かな。
今日の写真の花が花菖蒲です。







これからどんどん咲いていきます。





単に花菖蒲といっても色んな色や形があります。
杜若(かきつばた)や菖蒲(あやめ)と見分けにくいですね。





ただ時期的に今ごろ(6月上旬)咲くのが花菖蒲。
花弁の表面中央に黄色い筋があるのが特徴かな。
葉っぱが菖蒲(しょうぶ)に似ていて、花がきれいなので花菖蒲といわれている。



鍵善良房「花菖蒲」外郎、こし餡

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石焼き櫃まぶしを食す

2007年06月10日 04時56分58秒 | 


先々週は土用(どよう)ならぬ金曜に出張。
※金用などという言葉はございません。念のため。
いつものうなぎ屋さんでごちそうになりました。
ここの名物は、「石焼き櫃まぶし」



どうです。このボリューム。
しかも京都市内でいただくよりうんと安い。
石焼ビビンバ風になった櫃まぶしなんです。
ピチピチチリチリと音がしています。たまらん!



お作法通り、まずはストレート。



薬味をのせて。



お出汁をかけて~。



ふっくらとしたうなぎが美味しいな。



別に「じゅんさいの酢の物」も注文。



京都以外では大きいのに、ここのは京都風の小さいじゅんさいでした。
プチプチが美味しい。



「うざく」も立派でしょ。京都だとこうは行かんな。
しっかりうなぎを堪能。
「ごちそうさま」でした。
さて、仕事仕事。



いいな~!出前もしてくれるんだ。
近くにあればな。



四日市方面に行かれる時は行ってみてください。
「つかさ」地図
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平等院の緑

2007年06月09日 05時26分44秒 | 社寺


いまの季節は、どこに行っても緑がきれい。
平等院も藤の季節から緑の季節になりました。
この平等院の売店を出たところの雰囲気が好き。
すわってボーッとしているととても豊かな気持ちになれる。



この平等院は、永承七年(1052年)に関白・藤原頼通が、お父さんの藤原道長から受け継いだ別荘に阿弥陀堂を建てたのが始まり。
当時は、末法第一年に当たる年だった。
「お釈迦様が亡くなって2000年が経つと、仏教の教えがすたれ、天災や戦争などの不幸が続く、『末法の世』なってしまう」という考え方が末法。
当時の人は本当に怖がっていた。
支配階級は、きっとお金で解決できない事柄に底知れぬ恐怖を感じたのね。
来世にお金や社会的な地位ももっていけないから。
それから1000年近く経って『末法の世』というのはさらに進化しているように思う。
色々ある古い仏教の経典の中で、お釈迦様が亡くなって3000年が経つと弥勒菩薩さんが出て来やはると書いてあるんやそうです。
ひょっとしてそろそろなんと違うんかな。



望遠で撮ると阿弥陀如来さんがみえました。
仏師定朝によって平安時代後期、天喜元年(1053)に造られたもの。



夜明けも近いと鶏さんが鳴いている。
鶏さんと違うか・・・失礼しました。



この姿ってこの間の若冲さんの絵を思い出すな。
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そろそろ花菖蒲かな・・・

2007年06月08日 04時59分38秒 | 社寺


ここは梅宮大社(うめのみやたいしゃ)。
先月行った時の杜若の写真が残っていました。



梅宮大社の神苑は四季折々のお花が咲きます。
先月に行った時は杜若がもう終わりの時期でした。
でも少しは咲いていました。



かわった杜若です。



これも杜若やろか。だんだん自信なくなってきているんです。
一時わかったつもりになったんやけど・・・。



ここは、北神苑の紅玉池。
勾玉の形になっていて、その中は睡蓮が咲きます。
その周りが花菖蒲が咲く。



真ん中に見えるのが花菖蒲の蕾です。
また見に行かなくては。
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月に一度のインデアン

2007年06月07日 06時05分04秒 | 


ほぼ毎月会合に出るために大阪にいきます。
行く時は京都から阪急で梅田までいく。
その時点でいつも早い目の昼食なんです。
時間もあまりない。
となるとやっぱり阪急三番街のインデアンカレー。
ここは、阪急三番街ができた時から知っているお店なんです。
私は阪急三番街店しか行ったことがないな。
最初は、このお皿が大きいのにビックリしたものです。
感動的な大きさ。
私は、「大(ご飯大盛)、玉(卵黄)、ピクルス(大盛り)」です。
食券になっています。事前にレジで買います。
席にすわると水とピクルスが即出てきます。



ここのピクルスが好き。



1分ぐらいでカレーがきます。
食べるのが3分ぐらいかな。
5分で完食できます。
こんなお店でだらだら食べるのはマナー違反ね。
このカレー、最初の味は甘いんです。ですぐにピシッと辛さがやってくる。
パク、甘、ピシっと辛い。この繰り返し。
で最後にお水を飲むとさっと辛さが収まる。
理想的なカレーなんです。
時間がない時はこれにかぎりる。
最近は、東京に丸の内店ができているらしい。

東男さん、いかが?
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宇治の茶だんご

2007年06月06日 05時47分51秒 | 和菓子


宇治抹茶ソフトクリーム!
ナーンチャッテ。



新茶も美味しいけど、宇治の茶団子なんかはいかが?
ということで買ってみました。



ここは、「能登掾 稲房安兼」。
平等院への参道にあるお店。
「稲房安兼」地図
茶団子では結構有名なんだそうです。
創業は享保年間。最初は御所に納める落雁「喜撰糖(きせんとう)」などを作っていた。
大正期に入って、米粉に抹茶を練り込んで蒸し上げた、風味豊かな「茶の団子」を作るようになったのだそうです。



原料は、米の粉、抹茶、砂糖だけ。
ここの茶団子は串にさしていません。



あまり甘くなく、歯ごたえもちょうどいいし、つい食べ過ぎてしまいます。



もう、一軒のお店にはしごをしてみます。
「駿河屋京阪宇治駅前 」の茶だんご。
昭和初期より茶だんごをつくっています。
「能登掾 稲房安兼」とは違って串に刺している。



この方が食べやすいかな。
好みの問題ね。
なにはともあれ、子どもの大好物。
「駿河屋京阪宇治駅前」地図
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焼いもは11月から作るんですって?

2007年06月05日 04時47分22秒 | 風景


ここは、焼いもファン憧れのお店「丸寿商店」。
この日はお休みのようです。
私の母も昔からファンでした。



その昔、まだ兄弟のおじいさんでお店をやっていた頃、私もよく買いました。



最近は、いつも人が並んでいるから買えません。
ここの焼いもの特徴は、すぐに食べないこと。
冷蔵庫に4~5日寝かすといいんだそうです。
ほとんど羊羹感覚で美味しい。
もし手に入ったらお試しください。



双子の息子が送り仮名が間違っていると指摘。
我が息子よ・・・よく成長したな。
さすが高校生。(笑)
丸寿商店地図
「なんや!焼いもが出てこないじゃない!」
と言われそうですね。私も食べたくなりました。
別の日の出来事ですが補足に書いておきます。
この時は、S画伯さんといっしょだった。



寺町で小松屋の「やきいも」のできたてをご馳走していただきました。
ただし、鳩居堂のあたりだったので、知った人に会わへんかヒヤヒヤしました。
どうです。雰囲気がやきいもでしょ。



できたては皮の部分がパリッとして、中の餡がしっとり柔らかい。
餡は黄色く着色の白餡ね。皮のニッキがようきいていました。
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すだれ風

2007年06月04日 05時31分12秒 | 風景・和菓子


京都の古い街並みを歩いているとよく見かけるのが「すだれ」。
ヨシやアシ(葦、芦、蘆、葭)で編み連ねたもの。
日よけや目隠しにつかわれる。
アシは関東。ヨシは関西で使われます。



関西では、アシは「悪し」に通じるといって「良し=ヨシ」を使うんやそうです。
本来、夏の風物詩なんですが、京都では年中みかけます。
いまは、ブラインドがおもになってしもたけど、やっぱりすだれ越しの風の方が涼しい感じがするかな。
それにしても先日の風は京風・・・じゃなかった強風でしたね。



長久堂「すだれ風」
葛、抹茶あんが包んであります。
この葛の皮がなんとも柔らかい。抹茶餡もすばらしい。
この上生菓子は今年の新作なんやそうです。職人さんに拍手やね。
これは、私のお気に入りの上生菓子。
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牡丹や芍薬は女性の強い味方やね

2007年06月03日 06時36分36秒 | 和菓子


美人のたとえとして
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
ということばがありますが、芍薬(しゃくやく)と牡丹(ぼたん)は女性を対象とした漢方薬にはほとんど必ず配合されているんやそうです。
最近の研究では芍薬と牡丹には女性ホルモンの分泌を調整する成分、子宮筋の異常収縮を抑制する成分、微小血液循環を改善する成分、などが含まれていることが明らかになっているらしい。
両方ともボタン科ですが、芍薬は宿根草ということは草。
牡丹は落葉低木ということで木なんです。



ちょっと固い話になってしまいました。お菓子をどうぞ。
亀屋良長「水牡丹」
とっても涼感のある上生菓子。
水に沈んだ牡丹の蕾を表現したものかな。



寒天と煉切、中身は粒餡。
そろそろ新抹茶が出てくる時期。
お薄でどうぞ。
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ちょっと早くない?

2007年06月02日 06時07分11秒 | 


先月の暑かった日、打ち合わせをするため「ちょっと早くない?」と思いつつ弥次喜多に行く。



弥次喜多で打ち合わせというのもめずらしい。
それぐらいあの日は暑かった。
私はお店の前の「白玉始めました」に反応してしまった。



相手の方は、「白玉クリーム宇治金時」。
ここの氷も結構巨大でしょ。
このお店は真夏でもクーラーを効かせないので結構美味しく感じます。
とてもいい考えだと思う。
かかっている宇治抹茶は、大人の宇治という感じ。
苦味がとても美味しい。



私は、「白玉あんみつ」。
白玉のつるりとした感触がとても美味しい。
甘味もあっさりとしてとても満足。
これから夏は混むだろうな。
弥次喜多地図
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黄菖蒲

2007年06月01日 05時29分59秒 | 風景・和菓子


今年は、黄菖蒲(きしょうぶ)の見頃を逃がしました。
梅宮大社に行ったら、もうこんな状態。残念。
これは、黄色いかきつばたではなくて、黄菖蒲というんやそうです。
もう・・・わからへんわ。



白いのもあります。
白菖蒲とはいわんやろな。
サギさんはあまり悩んだらへんか。



まあ、黄菖蒲ということで手打ちとします。
なんか釈然としませんね。



鍵善良房「唐衣」
こなしで、中身は赤こし餡。

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