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京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

貴船神社の船形石は不思議石

2007年06月14日 05時35分23秒 | 社寺


貴船神社は鴨川の水源を守る水の神様。
縁結びの神さんとしても知られている。
その一方で丑の刻参りでも有名。
謡曲「鉄輪」の舞台ですね。
下京に住む男が後妻を迎えたことを妬み、先妻は後妻に対しての呪いを考え、貴船に参詣し、「赤い布を裁ち切り身にまとい、顔には朱を塗り、頭には鉄輪を乗せ、ロウソクを灯せば鬼となる」と橋姫伝説と同じような神のお告げを受けます。一方の下京の男は先妻の鬼と化した悪夢に悩まされ、安倍晴明の元を訪ねます。晴明は人形(かたしろ)をもって祈祷を続け、鉄輪の女と対決し、やがて晴明の呪術が勝り、鬼は消え失せる。
そんなお話です。清明さんはそんな下世話な相談も受けたはったんかな。
京男なら「安井の金比羅さんにお行きやす」というけどな。



貴船神社の奥宮神門です。



これが船形石(ふながたいわ)。
奥宮本殿の西側にあり、船の形をしています。
由来書きによると、神武天皇の母神様・玉依姫さまが浪速(今の大阪)より水源の地を求め、黄色の船に乗って鴨川をさかのぼり、上流である貴船川のこの地に至られたとき、乗ってこられた船を人目に触れないように小石で積み囲んだと伝えられています。



今でも航海や旅行にその小石を携帯すると航海・旅行安全との信仰があります。
同行した友人がここの小石を持っています。海外出張の時も持っていくんやそうです。
そやけど、あんまりとらん方がええんと違うかな。ほどほどにね。



なんかミステリアスな雰囲気のものです。



奥宮の神門を入るとすぐ左山手、末社・日吉社の横に杉と楓が合体した珍しい木があります。
連理の杉と名づけられ、神木になっています。(祠の左奥の二本)



連理とは、別々の根から生えた2本の木の枝がくっついてどちらがどの枝かよく分からなくなることで、このことから夫婦、男女の仲が親密なことにたとえられてきました。
これからも仲良うしてね。
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (すー)
2007-06-14 07:41:35
おおう、貴船神社ですね。
京男さんが紹介するとすごいですね。
私のは写真だけの紹介ですから
返信する
>すーさん、おはようございます (京男)
2007-06-14 08:25:51
これからの貴船神社は緑が濃くなり、神秘的になりますね。この神社は色んな由来があり、とても面白いです。
写真のつたなさをしゃべくりでフォローしているだけかもしれません。
返信する
いわくいんねん (路渡カッパ)
2007-06-14 09:25:00
貴船、地名もそこからついたんや。
昨日の記事からして、川床の事だと思ったら
丑の刻参りで怖がらせて、連理の杉で和ます・・・
テクニシャンやね。
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