↑東福寺塔頭退耕庵
ここは、東福寺塔頭退耕庵(たいこうあん)。
小野小町さんゆかりの寺です。
小野小町さんってご存知ですか?
百人一首の
「花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに」
桜の花の色は、むなしく衰え色あせてしまった、春の長雨が降っている間に。ちょうど私の美貌が衰えたように、恋や世間のもろもろのことに思い悩んでいるうちに。
小野小町さんは、9世紀頃の人。
当然女性です。
伝説の美人、六歌仙、三十六歌仙の一人。
平安初期の女流歌人として人気ナンバーワンだった。
小野篁(おののたかむら)さんの孫だったという説があります。
小野篁さんってどこかで聞いたことがあるでしょ。
六道珍皇寺にある井戸から冥府魔道に行き、柳生一族と子連れで闘った人。
その子の大五郎の娘です。
なんか説明が混線していまいました。
すんません。
↑地蔵堂
↑井戸の横にあるのが「小野小町百歳井」の碑。
要するにようわからなん女性です。
ここに井戸があります。
小町さんが、井戸の水に映った自分の姿を見て、
「おもかげの かわらでとしの つもれかし
たとえいのちに かぎりあるとも」
と詠んだのだそうです。
いまの自分を肯定しないで、過去の栄光に拘るのは辛いことかも。
それでは「いいお顔」になれない。
いまの自分が一番いいんですよ。
↑亀屋良長「山装う」
↑きんとん、栗といちじく、粒あん
和菓子 | |
中村 肇 | |
河出書房新社 |
↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)
Twitter→@kyo_otoko
伝説の美人・・いい響きですね(笑)
今の自分が一番・・確かにそうだと思います。
誰も見たことがない。謎の美人。
お多福さんみたいだったりしてね。
今が一番いいという生き方が一番いいですよ。
>亀屋良長「山装う」
京都も秋色に染まってきましたね。
連休だけど気が重いです。