京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

小町さんの井戸

2015年11月19日 04時36分19秒 | 社寺・和菓子

↑東福寺塔頭退耕庵

ここは、東福寺塔頭退耕庵(たいこうあん)。
小野小町さんゆかりの寺です。



小野小町さんってご存知ですか?
百人一首の
「花の色は うつりにけりな いたづらに
   わが身世にふる ながめせしまに」
桜の花の色は、むなしく衰え色あせてしまった、春の長雨が降っている間に。ちょうど私の美貌が衰えたように、恋や世間のもろもろのことに思い悩んでいるうちに。





小野小町さんは、9世紀頃の人。
当然女性です。
伝説の美人、六歌仙、三十六歌仙の一人。
平安初期の女流歌人として人気ナンバーワンだった。
小野篁(おののたかむら)さんの孫だったという説があります。
小野篁さんってどこかで聞いたことがあるでしょ。
六道珍皇寺にある井戸から冥府魔道に行き、柳生一族と子連れで闘った人。
その子の大五郎の娘です。
なんか説明が混線していまいました。
すんません。


↑地蔵堂


↑井戸の横にあるのが「小野小町百歳井」の碑。

要するにようわからなん女性です。
ここに井戸があります。
小町さんが、井戸の水に映った自分の姿を見て、
「おもかげの かわらでとしの つもれかし 
   たとえいのちに かぎりあるとも」
と詠んだのだそうです。

いまの自分を肯定しないで、過去の栄光に拘るのは辛いことかも。
それでは「いいお顔」になれない。
いまの自分が一番いいんですよ。


↑亀屋良長「山装う」


↑きんとん、栗といちじく、粒あん

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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こんばんは。 (りえ)
2015-11-19 18:51:15
小野小町さん、私の実家の方で晩年を過ごしたと言われてます。。

伝説の美人・・いい響きですね(笑)

今の自分が一番・・確かにそうだと思います。
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>りえさん、こんばんは (京男)
2015-11-19 22:27:27
ご実家の近所に住んだはったのね。
誰も見たことがない。謎の美人。
お多福さんみたいだったりしてね。
今が一番いいという生き方が一番いいですよ。
返信する
おはようございます! (すー)
2015-11-20 04:09:42
すみません、またまた一日遅れで!

>亀屋良長「山装う」
京都も秋色に染まってきましたね。
返信する
>すーさん、おはようございます (京男)
2015-11-20 05:16:04
きっと観光客がすごいでしょうね。
連休だけど気が重いです。
返信する

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