昨日の朝、そっと父親に電話してみた。
麻婆豆腐が効きすぎて、ひっくり返っているかも・・・。
父は元気だった。
よかった。
父の人生にとって、パンチのある辛さだっただろう。
人生は辛いものなのだ。
「美味しかった!」と言ってくれた。
「久しぶりに作ったのよ。やっぱり自分で作ったのが一番」
京男の実力がちょっとわかったみたい。
父は、私の作るパスタやピザ、餃子や包子、タルト類の美味しさを知らない。
きっと調理師の免許を持っているのも忘れているだろう。
だから栄養学も詳しいのに・・・。
食べ物に関しては専門だから、私の指導を素直に受けたらいいのに。
最近、父親との間合いがとれてきた。
親子でも間合いを間違うと困ったことになる。
コツは、あまり近づき過ぎないことかな。
「着かず、離れず、妥協せず」
「温淡」
という感じね。
これは、ここ数十年色々学んだ成果ね。
「温淡」とは、「冷淡」の逆かな。
茶席の床の間には、よく『淡交斎』という文字が掲げてある。これは『斉(ひと)しく淡(あわ)く交(まじ)わる』と読みます。
人とお付き合いするには、相手の心の自由さの領域まで踏み込んではならない。お互いの間には、心の生け垣をさりげなく置いておくことだ、とこの言葉は言っているのではないでしょうか?」
親子であっても、その心の生け垣は大事だと思いますね。
↑総本家駿河屋「さざんか」
でも最近、父親は、どちらかというと私の弟子状態になってきました。
Apple Musicという聴き放題の音楽システムを教えております。
父親は、クラシック音楽が好きなんです。
だからクラシック音楽を色々アットランダムに聴いている。
時々「この曲名はなに?」と質問します。
父親は必死に考えて答えます。
聴いた曲のリストをノートに書くように軽く言っております。
そのためには、私もある程度詳しくないといけません。
だから私も聴く。
本の朗読も一日3冊は聴く。
業務上必要な本なんです。
↑もちかわ、白こしあん
私にとってもいい訓練です。
手は違う作業をしています。
仕事部屋にいるとこんなことの連続。
昨日は、机の前でジッとしていた。雨も降っていたから。
ポストまで郵便物を取りに行くとき、階段でフラッとした。
よく考えたら座りっぱなし状態だった。
これは気を付けないといけない。
外にもでないとね。
今日は出られるかな?
和菓子 | |
中村 肇 | |
河出書房新社 |
↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)
Twitter→@kyo_otoko
冷淡じゃなく温淡、良い言葉ですね。
「淡交斎」の意味もなかなか深い。勉強になりました。
「冷淡」に対応させています。
「情熱」にも対応させているのかも。
「愛情」なんかも辛いですね。長続きしない。
「愛」だけの方が心地いい。
仏教でいう「慈愛」もいいですね。
歳を経ると「淡交斎」がいいと思います。
娘も良い年なのに、頭から押さえられると、大反発です。
「淡交斎」の下り、繰り返し繰り返し読みました。
母も読んでくれないかなぁ…。でも自分以外の誰かの話としか思わないだろうなぁ。
しかも、お茶を教えていますが、おそらくこの言葉を知らない。
京男さんのお父様は、もっと年上なのに少しづつ受け入れて変わられて、
スゴイと思います。
まだ元気な証拠。
できるだけ、お母さんの話を傾聴してあげることです。そのためには自分の感情をコントロールできないといけません。温かく包み込んであげてください。
「温淡」とはというイメージ。エゴとエゴのぶつかりあいはいけません。大人になりましょう。死んだらケンカできないですからね。明日には死ぬかもしれませんから。できるだけ日頃からいいものを身につけ、何時死んでもいいように。ここ数年の経験からそう思いました。
最近、訪問が不定期になってしまい!
お父様、よかったですね。
親子も間合い・・確かに大切かも知れませんね。
ゴミを出しにいくんですよ。
金属ゴミなので重いんです。
ゴミを捨てに行くのにタクシーを呼ぶという贅沢。
しかも、終わってからモーニング。