これは何かというと飴なんです。
この飴は、すごく懐かしい味。
よく考えたら京都は飴が多いように思う。
幽霊飴、祗園小石、祗園下里、いまはないけど東寺飴、冷やし飴や飴湯もあります。
飴にも種類があります。戦国時代末期に外国から伝わった有平糖。昔は、白砂糖などというものは超高級品。それを使った飴は貴重品。京都では茶道とむすびついて、後世に伝わっているのです。
もうひとつは、お米などの穀物に麦もやしの麦芽をまぜ麦芽発酵でつくる麦芽糖があります。
これでも昔は高級品だった。一休さんの話で水飴をなめてしまってという話があります。
桂飴本家養老亭の桂飴(常饌飴)は、この麦芽糖タイプの飴。
この飴は、あと口がとてもいい。イヤミのない味なんです。
懐かしい味ね。これから空気が乾燥する時期にいい。祗園下里「大つゝ」もいいけど、この桂飴もとてもいい。
↑最近ジップアップになった!
なんでまたの名を「常饌飴(じょうせんあめ)」というのかな?
神道では、神さまにお供えする食物を神饌(しんせん)といいます。
この神饌に「生饌」と「常饌」とがある。
「生饌」とは、洗い米、塩、野菜、くだもの、肉、魚など加工してないものをいいます。
「常饌」は、食事的なもの。日常の食物を指します。
ということは、日常的なものというような意味なのかもしれません。
桂飴の由来をお店の栞から一部引用してみます。
かつら飴の由来は大変古く第14代仲哀天皇の后神功皇后の遠い時代にさかのぼります。皇后は天子に代って三韓と戦さをなさった御方として有名で御座いますがこの戦さに大臣武内宿弥の女で桂姫と呼ばれる方が皇后のお側に従って参りました。無事に三韓の戦さを終えさせられた皇后は築紫に御帰りになって応神天皇をお生みになりましたが桂姫が真心こめて飴を作り此の皇子を御育て致しました。
これをあめとなづけましたのは天(あま)が萬物を育成し雨が草木をうるほおすと同じ効果があるからだと伝えられております。
「みどり子のうるふ恵みのあめなれば
月にかつらの名ぞくもりなき」
其後桂姫は山城国葛野郡桂の里を操地として賜り此処に住みつきまして以来飴の製法は清流桂川のほとりに連綿として伝えられ常饌として当家に継承されて現在に至ったのであります。(後略)
すごい古くからあるみたいですね。
桂飴本家養老亭地図
味がねというより甘さがね
この飴は、食べないとわかりませんよ。
甘さに対する考え方がかわるかも。
もう十数年前夏の暑い時に初めて行ったんです。
その時、サービスで冷やし飴をいただいた。
その味が忘れない。
この飴は一度味わうといいですよ。
懐かしいんです。
ありがとうございました。これ、美味しいです。
すーさんもこの甘さなら大丈夫。酔えないけどね。
甘さに対する考え方が確かに変る。あと口もホント良いよね。
美味しいでしょ。後味がいいんです。
喉にも優しいしね。
すーさんでもいけそうでしょ。
よかった。
情報をありがとうございます。