京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

続・沙羅双樹の庭

2010年07月08日 05時28分18秒 | 社寺・和菓子


さて一昨日の妙心寺東林院の沙羅双樹の続きです。
今年は、できるだけ朝早く行ったのできれいな状態の夏椿が見られた。



凛とした感じが暑さでダラケ気味の心に喝を入れてくれます。



杉苔の上には昨日咲いていた花がいっぱい落ちている。
まさに朝に咲き、夜には散ってしまう短命の白い花。



でも花が散るだけで木の本体や根っこは生きている。
人間の身体や物質は、この花のように朽ちても、大いなる本体は生き続ける。
その大いなる本体もいつかは、枯れてしまう。
でも命は違う形で引き継がれているんだろうな。
色んなことを考えました。



さて、ティータイム。
お抹茶と生菓子。



生菓子を黒文字でそっと切ってみました。
まさかナイフをとり出して切る訳にもいかんし。





それから、しばらくお庭をボーッとながめていました。



カエルの像もありました。
「帰るとき
 来た時よりも
 美しく」
 東海大光老大師



ありがとうございました。



もうひとつ石碑。
山田無文老大師御作
「佛さへ
 身まかりませし花の色
 見ていま沙羅に
 おもえ諸人」

生きるってことをちょっとだけ考えました。
結局、どこまで行っても「いま」の連続。二度と同じ「いま」は来ない。
だから一日一日大切に生きること。
無常対策はこれしかないかも。

Twitter→@kyo_otoko
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (すー)
2010-07-08 08:12:57
沙羅双樹の花、落ちても絵になる。素晴らしいですね。
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沙羅の花 (路渡カッパ)
2010-07-08 18:45:59
潔い花ですね。
花を愛でながら人生を考える・・・
たまにはそんな時間を持つのも良いですね。
僕は、サラ(にゃんこの名前ですが)の鼻でも見ながら何か考えますか。(^_^ゞ
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Unknown (御坊哲)
2010-07-08 19:44:40
なんと美味しそうな和菓子ですね。
うーん。美しい庭を眺めながらお茶を一服、うらやましい。
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>すーさん、こんばんは (京男)
2010-07-08 21:31:15
今日はいまぐらいの時間になってしまった。この日は午前中の早い時間だったのでとてもきれいでした。
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>路渡カッパさん、こんばんは (京男)
2010-07-08 21:33:09
椿はすぱっと花が落ちる。
なんか潔いですね。
ゆっくり庭で半日ぐらいすわっていると気持ちがいいですよ。ここはちょっと長く座れないけど。
周りに病気とか死とか多いと考えますね。
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>御坊哲さん、こんばんは (京男)
2010-07-08 21:34:36
この和菓子は、必ずしも上等ではなかったけど、ロケーションなんでしょうね。
満足させてもらいました。
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