京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

土力&十万

2013年10月25日 05時19分15秒 | 社寺


東福寺の写真が残っていました。
ここは、東福寺の塔頭「同聚院(どうじゅいん どうしゅういん)」。
東福寺というと禅寺なのに、ここは密教的な雰囲気ですね。
本尊が不動明王が祀ってある。



門の所に「土力不動明王」と書いてあります。
「土+力」とも「十+万」とも読める単純だけど作字しなければならない文字ですね。
読みは「土力(どりき)」「十万(じゅうまん)」と読む。





「土力」の場合は、土の力=産土を表し、土地を守護する仏という意味。
「十万」の場合は、この不動明王は他と違って常に十万の一族・従者を従えているという意味。
不思議ですね。
文字のパワーみたいなものを感じませんか?


↑水掛不動さん。
「藤よ志」に奉公に上った晩やった。「早う立派な板場はんになりいや」ゆうて、長い事水掛不動さんにお願いしてくれはりましたなァ。あの晩から私(わて)は、私(わて)は、こいさんが、好きになりました。腕をみがいて 浪花に戻りゃ~♪その水掛不動さんは、大阪だす。


↑眷属の龍神さんかな・・・。

お寺の説明によると、毎年二月二日に、方寸の紙に「じゅう(「十」の下に「万」の一字)」の字を書いた屋守護(やさご)の符が加持して参拝者に配布されています。この神符を門戸に貼れば、その家は火災や諸難を逃れ、福徳円満で子孫繁栄に恵まれると信仰されています。
憶えていたら授けてもらいに行こうかな。
節分の行事はちょっと飽きてきたしね。


↑○の部分で護摩木を焚くのかな?

よく「努力しましょう」なんて言葉がありますね。
本当は「土力しましょう」という方がいいのかもしれません。
いかがでしょう。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
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4 コメント

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おはようございます (すー)
2013-10-25 07:08:36
「土力しましょう」

いいですね。土は基本ですから!
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>すーさん、おはようございます (京男)
2013-10-25 07:41:56
「土力」って地に足が付いているような表現ですよね。国もしっかり「土力」していただきたいものです。頭だけ、口だけではなんの解決にもならないだろうしね。
返信する
おはようございます。 (路渡カッパ)
2013-10-25 10:34:54
「土力」1文字扱いなんですね。そりゃ作字もんやね!
写植なら薄紙剥がして・・・(笑)
「女又力」も意味深だけど「土力」も深いですね。
返信する
>路渡カッパさん、おはようございます (京男)
2013-10-25 10:40:29
作字ですね。(笑)
昔なら一々やらないといけない。
いまならどうかな・・・作事して登録できるのかな。
本の原稿になったらチェックが大変。
「女又力」強そう。
「土力」は、地に足が付いた感じがしますね。
口や頭だけでは、問題は解決できない。
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