昨日の南禅寺の続き。
南禅寺でがっかりして永観堂にきました。
永観堂も終わってしまったのかなぁ。
いま一つ紅葉の色が冴えません。
紅葉が早く終わったのかな?
それともライトアップとかで木の生理サイクルがおかしくなった?
紅葉が赤くなるには、太陽光線が必要なんです。
今年の秋は、シャキッと晴れた日が少なかった。
黄葉のためには、気温なんだそうです。
そういえば暑かった日が続いたな。
秋雨が長く、暖かかった影響なんでしょうね。
しかもライトアップのLEDの光の影響もある。
人間でも夜、液晶画面を見ると寝られなくなるといいますからね。
だからなのか、京都のお寺がライトアップをするようになったように思います。
お賽銭は増えないけど、夜間拝観料はばかになりませんからね。
檀家との付き合いが希薄になり、お墓を引っ越すケースも増え、お布施が集まらない。幼稚園や保育園も作れないしね。駐車場にするのも限界がある。
マンションを建てたら文句を言われる。
そうなると紅葉や桜を植えてライトアップしか方法がない。
大きなお寺チャーンなら学校を作るというものあるけど・・・。
ひょっとして生き仏さんに法を説くということをしていないのではないかな?
↑池の向こうに見える建物が私が卒業した高校。
↑休み時間、廊下から紅葉も見ていたと思う。当時は、観光客なんてほとんど来ていなかったように思う。南禅寺もです。あの頃の方がよかったかも。でもあの頃、紅葉を見てきれいなんて思わなかった。落ち葉になる前の現象程度。きれいに見えるのは自分が落ち葉になって来た証拠かも。まだ私は落ち葉ですけどね。(笑)
昔々、ある古刹から仕事の依頼が来た。
「もっと有名になりたい。どうしたらいいのか相談したい」ということでした。
そのお寺に行くと境内が落ち葉だらけ、お墓も売っていそう、駐車場も募集していた。
本堂で作務衣を着たおっさん(和尚さん)がビールを飲んでいたのです。
そのおっさんが住職だった。
聞くと檀家をPCで管理して、卒塔婆もプリントアウトしていた。
戒名もPCで作成していた。
ハイテクな寺でした。
話しを聞いて、ダンダン腹が立ってきた。
私が言ったのは
「○○さん、お寺を有名にしたい方法はあります。でもその前にもっと境内を掃除しなさい。犬や猫の糞が転がっていましたよ。そして近所の子供達が遊びに来てくれる雰囲気を作りなさい。地域に愛されないようなお寺は、金を使ってPRしてもだめですよ。釈迦に説法ですんません」と丁寧に言い帰りました。
もちろん、仕事にはなりませんでした。
20年ぐらい昔の話です。
いまならもっと厳しく「渇!」と言うだろうな。
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観光客は一時的ですが、近所の住民はお付き合いが長いのに・・・
風景が綺麗と感動するのも必要ですが、なぜ感動するのかという問いも必要かもしれませんね。
自分の家の何気ない景色を見て、感動もできるのですから。有名な寺院で感動することと、家の景色に感動するのとどちらが大切なんでしょうね。
世襲的になるとそんな人も出てくるのはまあ、どこもそうかもしれませんが。
「子供の姿が見られるお寺」(神社でも)というのは凄くいいことですね。
世襲制・・・しかも2~3代目はだめですね。会社もだけど。お寺は子供た遊びに来てくれるようなところがいいな。でも隠し撮りしたらいする坊主がでるかな・・・末世かな。