京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

胸中山水・・・東福寺開山堂

2009年07月11日 04時09分38秒 | 社寺・和菓子


今日は、東福寺の開山堂。
通天橋を渡るとある。
別名「常楽庵」





もとの建物は1819(文政2)年に焼失し、1823年(同6年)、一条忠良によって再建されました。
屋上に閣を持つ類例を見ない開山堂で、正面柱間八間、内部は禅式瓦敷(四半敷)、
祀堂は床高で開山国師像を安置する。





上層伝衣閣は正面三間、内部左右いっぱいに壇を設け、中央に阿弥陀、
右に薬師、左に布袋像を祀ります。
前方天井は格子天井で、この縁から見る庭園は、四辺の眺望を借景にして格別なんだそうです。
登って見てみたいな。





開山堂への参道を中ほどまで進めば左手に枯山水の庭が開ける。
枯山水は約百坪(330平方メートル)の平庭式で市松の砂紋をつけ、
鶴島、亀島を象った石組を配して蓬莢山水をあらわし、
対面の池庭は築山風、池中に亀島をつくり、枯滝を設けます。
禅院式と武家書院式とを調和させた江戸中期の代表的な名園。





「胸中山水」の境地にはほど遠いけど、こうやって見ていると少しずつ、近づけるかな。
自分の胸中に山水があり、実際の山水を眺める。
自己が山水を眺めているのか、山水が自己を眺めているのか、だんだんわからなくなる。
是非を超えて無心に山水に対する。
そんな時間もあってもいいのかもしれませんね。


↑愛染堂



時代劇の撮影で使っても問題ない景色ね。
時間がゆったり流れているように感じます。


塩芳軒「あわ羊羹」


あまり考えたら、脳が甘いものを要求します。
そんな時は、冷えた煎茶とこんなお菓子もいいかも。

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2 コメント

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おはようございます (すー)
2009-07-11 05:47:13
本当に深緑がさわやかですね。また人がいなくて静かというか静寂という感じがいいですね。
塩芳軒「あわ羊羹」ですか、きれいな色合いですね。
返信する
>すーさん、おはようございます (京男)
2009-07-11 06:10:52
人のいない状態っていいですね。
地元はこういうのができるからいいかも。
本当の良さを楽しめる。
この羊羹、色がとてもきれいでしょ。
観るだけでも十分ですね。
返信する

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