京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

送り火

2017年08月16日 05時28分09秒 | 風景・和菓子


今日16日、京都市内では、五山送り火が行われる。
お迎えしたお精霊さん(おしょらいさん)たちがあの世に帰る日。
初盆を迎えた人にとって、五山送り火を見るとなんとも言えない気持ちになります。
観光で京都に来た人が見る五山送り火とは、見え方が全然違う。
ビールを飲みながら、ワイワイ騒ぎながら見るのと違う。


↑六波羅蜜寺で見つけました

最近、同じ年代で亡くなった人も多い。
子供であったり、女房、夫であったりするケースが結構ある。
老人が亡くなるのとは、辛さが違う。
でも出来る事なら家にズッといっしょに暮らして欲しい・・・。
そんな思いで見る人もたくさんいると思います。


↑面白いでしょ


↑お精霊さんは茄子が好き?

観光で見る人も手を合わせて見て欲しいな。
いいやくないけど、京都の行事は観光行事でないモノも多い。
五山送り火を用意する人たちもそういう宗教行事のためにやっている。
宗教といっても何々教とはいいません。
亡くなった人を悼む心なんです。
だから「大文字焼き」なんて言わないでほしい。
そんなことを言う人たちからは、見物料を思い切りいただくことにしたらいい。
民間信仰の大切な行事なんです。
どうも最近、京都全体が観光に浮かれている。
観光客なんて来て欲しくない。
もっと人数制限した方がいいのかもしれない。


↑右大文字、マンションの裏から北西を見るとみえます。夜、右大文字と船形と鳥居形が見えます。

京都市も観光客の数を誇るな!
京都の雰囲気がドンドン下品になってきている。
京都の品格を思い出して欲しい。
お金のために観光客に媚びるのはソロソロ止めた方がいいと思う。
京都の街中に薬局やコンビニ、レンタル衣装、肉屋がやたら増えた。
それが京都らしい景色なんだろうか?
泊まる所がないと、古い家が空き屋になったらすぐにゲストハウスになる。
そのゲストハウスが地域住民とトラブルを起こしているそうです。


↑総本家駿河屋「送り火」

もし、何かの原因で外国人の観光客が来なくなったら、京都にある薬局やレンタル衣装屋、民泊がバタバタ潰れていくだろう。
もっとまっとうな産業を計画した方がいいのかも。
なんか悪い予感がしてならないのですよ。


↑上用、黒こし餡

社寺もなんだか、客寄せイベントばかりしている。
生きている人の心を救うという仕事があるだろう。
ライトアップしても人の心は癒やせない。
そろそろ、テーマパーク化をやめませんか。

そんなことを考える今日この頃です。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
コメント (6)
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