京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

端居ねぇ

2014年07月12日 06時35分47秒 | 風景・和菓子


小さい時、夏は庭で行水だった。
そんな経験をされた人が少ないかな?
家に網戸はなかった。
冷蔵庫も氷の塊を入れるタイプのものだった。
もちろんクーラーなんてなかった。



行水というのは、いまなら露天風呂風なんだろうか。
外でお湯に浸かるのは開放感があった。
もちろん蚊なんかも飛んできた。


↑はなれ(離れ)の所。いまはもうないけど。なぜかスカートを履かされている。不満そうな顔だ。

湯上がりにあせぼ汗疹(あせも)の薬(ブルーの瓶の塗り薬、鼻筋に塗ったりしていた。白い塗り薬)を塗られ、天花粉で真っ白になっていた。
皮膚が弱かった少年でした。


↑長久堂「端居の風」


↑外郎、こなし、備中白あん

「端居(はしい)」って、夏家の縁側で涼んだりすること。
「納涼(すずみ)」は、外に出て涼を求めるのに対する言葉。
現代では、そういうことはなくなった。
クーラーのスイッチを入れ、シャワーを浴びるだけ。
しかもマンションで。
寝る時は、蚊帳を吊り、戸を開けて寝ていた。
いまでは、考えられないですね。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otokon
コメント (2)
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