京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

顔舌笑

2014年07月01日 04時58分37秒 | 洛外・食

↑春巻、美しい!

タイトルの言葉は造語です。
「顔(と)舌(が)笑(さ)く」と読んでください。
意味は、わかりますよね。


↑イカ天ぷら、これは絶対食べなければいけないアイテム

3月に入院していた時、こんな景色を想像していました。
すごく単純やね。
特に3番目の「豚アバラ甘酢」と7番目の「カレーライス」の絵をイメージしていた。
三ヶ月経ったやっとこの景色に出会えました。


↑豚アバラ甘酢、これです。病室で想いに耽っていたのは。

ここは、京阪電車「萱島」駅下車徒歩十分ぐらい?にある「民生」
神戸の南京街や大阪の梅田にあるお店と同じ系列でしょう。
調べると萱島にこのお店が出来たのは40年前なんだそうです。
京男が最初に神戸のお店に行った頃のお店の雰囲気があります。
1978年ぐらいだったと思う。
いっしょに仕事をしていた建築家が絶賛していたので行ったのがはじまり。
当時の神戸南京街は、当然門もなかった。
観光とは縁のない、怪しい雰囲気が漂っていた。
お店内は、中国語が飛び交っておりました。
南京街が整備するということで、お店が改装する最後の日に行ったことを思いだす。
ゲイロード(インド料理、当時花時計の向かいのビル地下にお店があった)で食べた後だった。でも今日限りということでお店に入った。
お店の中を見回しながら、これが最後の風景なんだ・・・と感慨に耽りながらイカ天ぷらやレタス包みを食べていた。ちょっと涙ぐんでいたなぁ・・・。


↑牛肉と青梗菜炒め

やがて南京街が綺麗になり、お店も新しくなりました。
予想していたように観光客でいっぱいになっていた。
でも私にとって魅力的でなくなった。
JRの高架下もそうだ。
一種の胡散臭さというか港町の怪しげな所に魅力を感じていたのかも。
それとは逆にトコトンハイグレードなお店があるのも神戸の魅力でしたね。


↑揚げさば


↑具の下には、揚げたそばがいてはります

震災直後の南京街も知っています。
仕事先が元町にありましたからね。
あの時から、路上で食べ物を食べさすようになった。
震災直後の弥縫策だったはずが、定着してしまった。
なんだか悲しい風景です。


↑デザートはやっぱり「カレーライス」やね。そう言いながら注文しました。お姉さんがちゃんとうけとめてくださった。ありがとう!病院の外来の中で言った時みたいにすべったら、その場にいたたまれないですからね。


↑こちらはスープ代わりの「杏仁豆腐」

ながなかと書いてしまった。
この萱島のお店は京阪電車の特急の窓から見つけて気になっていた。
数年間、気になり続けた。
萱島駅は遠い駅なんです。
お店に行くと昔の神戸のお店があった。
それには感動しましたよ。
庶民の味方という雰囲気がなんともいいのです。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otokon
コメント (4)
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