京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

付喪神?

2013年07月08日 05時17分28秒 | モノ




最近、古くなった道具が壊れていく。
私のところの道具は、20年以上のものが多い。
自分で修理できるものは、自分でやり、専門家にお願いしなければならないのもはお願いします。
ただ最近、外部で修理してくれることが少なくなってきた。
「新品の方が安いですよ」と言われる場合が多い。
でも、最近モノに人の念いのようなものが染みこんでいくように思うのです。



日本には、付喪神(つくもがみ)という民間信仰のような観念がある。
長い年月を経て古くなったモノや自然に神や霊魂が宿るというものです。


↑キーボードを接続するためのUSB。顔に見えるでしょ。

自然を敬ったり、使っている生活用品、道具を大切にして、手入れを怠ってはいけないという教訓も含まれているのでしょうね。
神道では、自然の山や樹木、岩なんかが御神体になったりする。
それは自然もモノではなく人工物でもそうなる。
もちろん動物だってそうなる。
人間も長く生きると敬われるのも、そうなのかもしれません。


↑こんな状態で刺さっています

近年、大量生産大量消費の時代になり、しかもデフレの世の中で急速に使い捨てが当たり前になってきた。
人間もそれに伴って、付喪神的な発想が薄れてきた。
薄れてきたからといって、なくなった訳ではない。
潜在意識の底深く、付喪神は住んでいると思う。


↑いつもは、このように見えている

本日の写真は、フト視線を感じる時があるのですよ。
「なにかな?」と探すと、可愛い顔があったりします。
人間の心理って不思議で一度「顔」と認識するとどうしてもそう見てしまう。
最近は、あまりいわないけど、心霊写真がありましたね。
シミや偶然の光でも、脳が顔と認識したら他のものには見えなくなる。
それと同じだと思います。
でも、モノからの語りかけのように観じるのです。
なら、モノは大切に扱わないといけないと思います。
大切に扱えば、モノたちは答えてくれる。


↑これは、メインのPCで使っているHappy Hacking keyboard。PCは変わってもキーボードは替えたくないです。付属のキーボードはどうも頼りない。もうかなり長く使っています。バックアップのキーボードが2台あります。場合によっては外出する場合に持って行く時があります。専用のケースがあるのですよ。理想は、キーの材質を銘木で作ることなんです。指先の主婦湿疹状態は、プラスチックのアレルギーの可能性があるように思うのです。

卓袱台の新旧交代がありました。
その時、付喪神を強く観じました。
幸せな状態で扱うと、幸せな念いがモノに染みこんでいく。
逆だと逆の念いというか波動みたいなものが染みこんでいく。
人の念いというのは、なかなかやっかいなものですね。
時として自分自身も害するのですから。

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
コメント (6)
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