京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

残菊

2012年11月10日 05時15分45秒 | 和菓子


「残菊(ざんぎく)」という言葉の意味をご存知ですか?
「残菊」は、重陽(ちょうよう。陰暦九月九日)を過ぎて咲いている菊。
秋の終わりまで咲き残った菊。残りの菊。
晩秋・初冬まで咲き残っている菊の花をさします。


↑総本家駿河屋「残菊」

新暦で「重陽」を置き換えると今年は10月23日。
だから、もう今頃咲いている菊は「残菊」となる。
大きなりっぱな菊がありますよね。
大きく立派であればあるほど、残菊になると寂しく感じます。
そんな意味でしょうか。
映画で『残菊物語』というのがありました。
1939年の溝口健二監督のがいいようです。現在取り寄せ中。
同じ年で『祗園の姉妹』というのもありました。
リアルタイムで観たわけじゃないですけど。




↑煉切、白こしあん

菊人形というのもあります。
ひらかたパークの菊人形はよく親に連れて行ってもらった。
ただ、菊人形はなんだか不気味だったな。





皇室の紋は菊の御紋ですよね。
この紋は、鎌倉時代に後鳥羽上皇が菊が好きで、自らの印として愛用したのがはじまりらしいです。後鳥羽上皇といえば平氏滅亡の時、壇ノ浦の戦いで安徳天皇が三種の神器※を持ち入水し、三種の神器がないまま即位した人ですね。
※三種の神器/鏡(八咫鏡)・剣(天叢雲剣)・玉(八尺瓊勾玉)のこと。かなり昔は、炊飯器・冷蔵庫・テレビだった。いまは、なんだろう?タブレット型PC・高級マッサージ機・ハイブリット車かな、なんかもうモノではだめみたいですねぇ。物質転送機・反重力機・アンチエイジング機ぐらいでないとだめかも。


↑京都鶴屋鶴壽庵「御所の秋」


↑きんとん、粒あん


↑そうそう「50円玉」にも菊がデザインされていますね

Twitter→@kyo_otoko
コメント (4)
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