「残菊(ざんぎく)」という言葉の意味をご存知ですか?
「残菊」は、重陽(ちょうよう。陰暦九月九日)を過ぎて咲いている菊。
秋の終わりまで咲き残った菊。残りの菊。
晩秋・初冬まで咲き残っている菊の花をさします。
↑総本家駿河屋「残菊」
新暦で「重陽」を置き換えると今年は10月23日。
だから、もう今頃咲いている菊は「残菊」となる。
大きなりっぱな菊がありますよね。
大きく立派であればあるほど、残菊になると寂しく感じます。
そんな意味でしょうか。
映画で『残菊物語』というのがありました。
1939年の溝口健二監督のがいいようです。現在取り寄せ中。
同じ年で『祗園の姉妹』というのもありました。
リアルタイムで観たわけじゃないですけど。
↑煉切、白こしあん
菊人形というのもあります。
ひらかたパークの菊人形はよく親に連れて行ってもらった。
ただ、菊人形はなんだか不気味だったな。
皇室の紋は菊の御紋ですよね。
この紋は、鎌倉時代に後鳥羽上皇が菊が好きで、自らの印として愛用したのがはじまりらしいです。後鳥羽上皇といえば平氏滅亡の時、壇ノ浦の戦いで安徳天皇が三種の神器※を持ち入水し、三種の神器がないまま即位した人ですね。
※三種の神器/鏡(八咫鏡)・剣(天叢雲剣)・玉(八尺瓊勾玉)のこと。かなり昔は、炊飯器・冷蔵庫・テレビだった。いまは、なんだろう?タブレット型PC・高級マッサージ機・ハイブリット車かな、なんかもうモノではだめみたいですねぇ。物質転送機・反重力機・アンチエイジング機ぐらいでないとだめかも。
↑京都鶴屋鶴壽庵「御所の秋」
↑きんとん、粒あん
↑そうそう「50円玉」にも菊がデザインされていますね
Twitter→@kyo_otoko