京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

すぐきの季節

2009年11月20日 05時44分00秒 | 社寺・和菓子


こういうなにげない葉っぱがすごく美しく感じます。



ここは、上賀茂神社。
鳥居がお化粧直しをしたのかな。
とてもきれいになっていました。



境内ですぐきの天秤押しがあった。
神社に奉納もかねてかな。
そうか11月になるとこのあたりの農家ですぐきの漬け込みがはじまる。
四斗樽の底から1段ずつ塩をかけなら渦巻き状に並べ、最後に天秤押しをする。
テコの原理で圧力をかける。
すぐきの酸味は好みがわかれるけど、私は好き。
すぐきは、京都の三大漬物といわれている。
「すぐき」「柴漬」「千枚漬」
京都人は、ご贔屓のお店があるんです。
だから、手土産で持って行くのは難しいものなんです。



すぐきは、酸茎菜(すぐきな)というカブの変種でつくる。
賀茂川と高野川にはさまれた三角州の中、北端が深泥池で作られる。
いまでもそうなんだろうか・・・。
独特の酸味は、乳酸発酵の働き。
微生物の力はすごい。
お漬物の写真がないけど、いつか紹介します。



いまの時期の上賀茂神社は行事もないだろうからとても静か。
ゆっくりと秋の色を楽しめます。
なにも紅葉ばかりが秋じゃないものね。



神職さんたちがゾロソロ。
なにかのお祓いの行事をしたはりました。



紅葉はいっぱいの人を見に行くだけじゃない。
葉っぱ一枚でも充分たのしめる。
春の桜と違うところかな。


紫野源水「織部薯蕷」


こしあん
色んな生菓子があるけど、結局こういう薯蕷(上用)饅頭がいいな。
飽きがこないというか。職人さんの腕がわかるのはこういうものですね。
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする