京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

お火焚

2008年11月09日 05時31分49秒 | 社寺


昨日(8日)昼から雨が止んだので伏見稲荷大社のお火焚祭に行きました。
着いたのがぎりぎりだったので本殿での行事はショートカット。
お火焚祭とは、今年一年間の収穫に感謝する行事。
伏見稲荷大社のものは、全国一のスケールらしい。





本殿の儀のあと、本殿裏手の斎場に3基の火床を設け、恵みをもたらしてくれた神さんを山に送ります。
京都市内の各神社でも同じような行事を行ないます。
終ったら氏子の町内に、焼いたみかんや柚子おこし、お火焚饅頭をお下がりでもらいます。
京都人は小さい時からこれはあたり前のことと思っています。
だからお火焚祭がない地方に行くとびっくりしてしまう。
水無月もそうやね。



さて斎場です。
斎場というと不祝儀的なことを思い浮かべますが、このように祭を行なう清浄な場所という意味もあるんです。
斎庭といういい方もします。
不祝儀の時も清浄な場所で行なうという意味からいわれたのでしょう。



恵みを見守ってくださった神様に感謝をし、火を焚くことで山にかえってもらう。
その時、願い事が書かれた火焚き串を焚き、神様の国に願いを届けてもらうというちょっと都合のよい便乗願いね。叶うかな・・・。



午前中は雨がまだ降っていたからテントが設営してありました。
だから雨天決行なのね。
まあ、京男が行くから大丈夫だけど。
社務所に「今日行きますから」と電話しておいたらよかったね。(笑)



この容れ物、火焚き串がはいっていました。
なんか違うものが飛び出してきそうでドキドキしてしまいます。





色んなセレモニーをしやはります。
山伏さんたちがやる護摩祈祷に比べると淡泊な感じ。
太鼓も真言もないし。
刃物や弓、鉞なんかもないし。



これには、種火が入っています。
本殿から運んできやはったのね。
といっても聖火ランナーはでてきません。



さて、点火です。
炎は明日のお楽しみ。
コメント (4)
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