万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

レプリコン型ワクチンは極めて危険なのでは?

2024年05月30日 09時51分20秒 | 日本政治
 政府もマスメディアも、申し合わせたかのように安全性を強調していた新型ワクチン、すなわち、mRNAワクチンが、甚大かつ広範な健康被害をもたらしたことが明るみとなり、今日では国民の政府に対する信頼はすっかり地に落ちてしましました。政府が主導したワクチン接種プロジェクトは、同調圧力に弱い国民性が悪用された事例でもあり、反省すべき点に満ちています。ワクチン禍として歴史上の汚点ともなりかねない事態に発展しつつあるのですが、日本国政府は、二度と同じ過ちを犯さないように誓うどころか、同様の誤りを繰り返そうとしているように見えます。

 今般、国民の多くが不安を抱いているのは、mRNAワクチンを改良したとされるレプリコン型のワクチンです。同ワクチンは、自己増殖型とも称されており、接種した人の体内で、投与された人工mRNAが自動的に増殖するという新しいタイプのワクチンです。従来のmRNAワクチンが時間の経過と共に抗体が減少してゆくのに対して、レプリコン型のワクチンは、少量の投与であっても自己増殖するので、継続的に抗体がつくられ、効果が長続きすると説明されています。

 しかしながら、この長期増殖性は、コロナワクチン接種プロジェクトが開始されるに際して、接種後、早期に体内の人工mRNAが分解されることをもって安全とした説明と矛盾しています。すなわち、人工mRNAが体内に残り、かつ、有害性が指摘されているスパイクタンパク質を産生し続けますと、当然にワクチン接種者にあって健康被害が生じるというリスクがありました。この懸念に対して、接種を薦める側は、DNAに逆転写されることも、長期的に体内に残留することはないので、心配するには及ばないと説明していたのです。

 mRNAワクチンの安全性に関する同説明からしますと、レプリコンワクチンの出現は、一般の人々にとりまして恐怖でしかありません。半永久的に人工mRNAが体内において自己増殖してゆくのですから。しかも、それが、身体全体の細胞内部にあってスパイクタンパク質を生成し続け、しかも、時間の経過と共に増殖してゆくとしますと、これは、殆ど、新型コロナウィルスの感染、あるいは、同ウイルスの潜伏状態と凡そ等しくなります。否、新型コロナウイルスには人工ウイルス説がありますが、同ウイルスが人工的に造られたものであれば、レプリコンワクチンとは、‘人工生ワクチン’に限りなく近いのかもしれません。

 そして、ネット上などで指摘されているように、レプリコンワクチンの接種によって接種者の体内で増殖されたmRNAが、何れの経路であれ体外に排出され、それが他者の体内に取り込まれるとすれば、被接種者へのシェディング(伝播)の問題が発生します。レプリコン型ワクチンが‘人工生ワクチン’であれば、一般の生ワクチンと同様に、症状の発現の有無に拘わらず、‘感染’と言うリスクが伴います。他者に対する影響については、レプリコン型ワクチンの接種を推進したい人々は、自動的に集団免疫が実現するとして歓迎するのでしょうが、一般の人々からしますと、本人の同意なくワクチンを接種させられることを意味します。これは、インフォームドコンセプトの原則にも反する‘沈黙の強制’ですし、レプリコン型ワクチンの有害性を知りながら同ワクチンの接種を進めますと、最悪の場合、無差別殺人ともなりかねないのです。

 mRNAワクチンについては、パンデミックを根拠として、十分な安全性に関する確認作業を経ぬままに緊急にその使用が許可されました。一方、レプリコン型ワクチンについては、感染状況が危機的状況にあるわけでもなく、承認を急ぐ必要性もなかったはずです。また、国民の多くがワクチン被害を認識するに至った今日、警戒こそされ、同ワクチンを自発的に接種しようとする人は少数に留まることでしょう(もっとも、シェディングが起きれば、たとえ接種者が少数であっても、時間の経過と共に全体に広がってしまう・・・)。今の時点であればまだ間に合いますので、上述したリスクを考慮し、レプリコン型ワクチンについてはコロナワクチンを教訓として、ここで立ち止まるべきではないかと思うのです。

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