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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

人種差別発言-NBAオーナーへの厳罰の真相とは?

2014年04月30日 15時30分37秒 | アメリカ
人種差別発言のNBAオーナー、永久追放に 問題のテープ「自分の声だ」(産経新聞) - goo ニュース
 アメリカでは、NBAのオーナーが人種差別発言を咎められ、永久追放に加えて最高額の2億円の罰金の制裁を受けたそうです。しかしながら、この事件、真相はより複雑なのではないかと推理するのです。

 スターリング氏の問題発言とは、「試合に黒人を連れてくるな」、並びに、「イスラエルにいけば、黒人はイヌみたいな扱い」というものです。NBAの規約では、差別的な発言そのものが制裁の対象となるのかもしれませんが、スターリング氏の発言が表沙汰になったのは、交際相手との電話の内容が盗聴されていたからです。スターリング氏が差別主義者であれば、交際相手は黒人の方ではないと推測されますので、この発言が外に漏れたことは奇異ではあります(発言を聞いた本人が差別を受けたと感じれば、盗聴テープを公開する動機は強くなる…)。仮に、この交際相手に録音テープを公開する強い動機があったとすると、それは、イスラエルが、酷い差別を実行していると述べたからかもしれません。つまり、真の厳罰の理由とは、黒人差別ではなく、イスラエル批判に対する防御的な反応であった可能性も否定できないのです(交際相手はユダヤ人かも知れない…)。この事件と前後して、ケリー国務長官の”イスラエルはアパルトヘイト国家になる”発言も激しい批判を受けていました。

 イスラエルが差別主義であるとする発言が問題視されたとしますと、この事件はより複雑な様相を呈してきます。以上は私の推理に過ぎませんが、私的会話の密告という形態、そして、差別問題の巧妙な戦術化にも、どこかユダヤ人団体の影を感じてしまうのです。

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コメント (2)
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