万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

再検証に耐えられない河野談話-韓国の身から出た錆

2014年02月21日 15時23分38秒 | アジア
河野談話検証の中止要求=「歴史認識の根幹崩す」―韓国(時事通信) - goo ニュース
 韓国政府をバックとした国際的な”従軍慰安婦キャンペーン”が浸透した結果、アメリカでは、日系米国人の方々が、韓国系米国人から陰湿な虐めや嫌がらせを受けているとも報告されています。このまま世界各国に”慰安婦像”が設置されますと、日本人であるということだけで、未来永劫にわたって冷たい視線を投げかけられそうです。

 これまで静観気味であった日本国政府も、現状を危惧したのか、昨日の国会で河野談話の再検証に乗り出すことを表明しました。ところが、河野談話の再検討に対して、韓国は、「歴史認識の根幹を崩す」としてこの作業の中止を要求してきています。韓国の要求は、図らずも、河野談話が再検証に耐えないことを自ら明かすようなものです。歴史上の事実であれば、何度検証を繰り返しても、同一の結論に至るはずです。再検証を拒む態度に、最初の判断とは違う結果となることを予測し、それを阻止したい韓国側の意図が見えるのです。韓国の思惑とは裏腹に、河野談話の怪しさは、既に産経新聞社によってスクープされており、また、昨日の国会では、石原元官房長官もまた、強制連行を裏付ける証拠は見つからなかったものの、韓国側への配慮から河野談話の文章を作成した旨を証言しています。この頃、慰安婦問題は、韓国との間の懸案となっており、内外で様々な説が唱えられてきたことから、日本国政府は真相を究明すべく、徹底的な調査を実施したのでしょう。おそらく、軍隊による強制連行を命じる極秘命令書でも発見されれば、日本国政府は、謝罪と賠償に応じたかもしれません(もっとも、アジア女性基金を設立…)。努力もむなしく証拠は見つからず、唯一の根拠らしい根拠は、元慰安婦の証言のみとなったのです。これでは韓国側の感情は収まらない、ということで、日韓共同作文としての河野談話は作成されたのですから、元慰安婦の証言は韓国側の命綱なのです。

 スクープされた元慰安婦の証言にも、日本軍による強制連行の内容はないそうです。元慰安婦の立場を慮った非公開措置は、結局、韓国の捏造に隠れ蓑を与え、日本軍の残虐イメージ描写をエスカレートさせただけでした。日本国政府が、河野談話の再検証に踏み切らざるを得なくなったのは、善意を悪用した韓国の身から出た錆であると思うのです。

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コメント (4)
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