万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

韓国の靖国批判は責任逃れ

2013年04月22日 15時29分12秒 | アジア
韓国外交相が訪日中止、閣僚の靖国参拝に反発(読売新聞) - goo ニュース
 昨日、麻生副総理をはじめ日本国の政府閣僚が、靖国神社に参拝したことに反発して、韓国外交相は、予定していた訪日を中止したそうです。日中戦争を闘った中国からの反応は、今のところはないようですが、当時、日本国に属していた韓国が、”侵略戦争を美化する”として靖国神社を批判することは、理屈が通っていないと思うのです。

 1910年の韓国併合は、武力による侵略に基づく併合ではなく、当時の国際法においては合法的な行為でした。朝鮮の人々が、内心では日本国に対して好意的ではなかったにせよ、暴力を伴う激しい反対運動が半島全域で吹き荒れることなく、概ね、平穏に併合がなされています。第二次世界大戦にあっては、日本国では徴兵制が敷かれましたが、朝鮮半島では、しばらくの間は免除されており、半島で徴兵が実施されたのは、最後の1年のみです。にも拘らず、朝鮮人志願兵は後を絶たず、総計24万2341名の兵士が日本軍に入隊しています(別の目的があったにせよ…)。現朴槿恵大統領の父親である朴正煕元大統領もまた、血書まで認めて志願した一人でした。1942年には、志願倍率が62.4倍を記録しており、”日本兵”の人気ぶりが伺えます。日本の敗戦が濃厚になると、朝鮮人兵士達は、日本軍を見限り、裏切る者まで現れますが、少なくとも、日本の軍人として戦場で闘ったのですから、韓国に責任が全くないとは言えません。

 靖国神社には、先の戦争で亡くなった朝鮮人2万1000余名も祀られております。現職の大統領の父親でさえ、”日本の軍人”であったことを考えますと、韓国側の靖国批判は、責任逃れであると共に、捏造された歴史認識の押し付けであると思うのです。

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コメント (2)
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