日中ジャーナリスト交流会議で、鳩山首相は、日中戦争に関連して、”やった側は忘れ、やられた方は覚えている”と発言したと報じられています。この言葉、一国の首相の発言としては相応しくないと思うのです。それは、この言葉が復讐を肯定しているからです。
国と国と間に戦争が起きれば、否応なく、相互に相手の国民を殺戮したり、都市や村を破壊する凄惨な事態が起きるものです。こうした残酷な行為は、相互憎悪を増幅するのですが、戦争が終結した後まで、この感情が消えることなく燻ぶるとしますと、次なる復讐戦への火種を残すことになります。そこで、講和条約を結び、敵対関係を解消して関係を正常化することで、先の戦争を理由とした如何なる敵対行為をも行わないことを、相互に約するのです。日中の間には、既に日中平和友好条約が結ばれており、先の戦争は終了しています(多額のODAも既に支払われています)。にもかかわらず、首相が、中国側の復讐心を認めるような発言をしては、平和条約を結んだ意義を自ら否定することにもなります。
中国大陸の歴史を紐解けば一目瞭然なように、歴代の王朝は、周辺諸国に幾度となく戦争を仕掛けてきました。今でも、弾圧に苦しむチベットや東トルキスタンは、人民解放軍の占領下にあるようなものです。首相が、こうした諸国を思いやり、中国を牽制する意味合いでこの言葉を述べたのならば、暗に圧力をかけたことになるのでしょうが、平和条約を締結しながら、中国の反日教育と復讐を認める意味であったとしますと、それは、中国側には誤ったメッセージとして伝わり、我が国にとりましては害となるのではないかと思うのです。
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国と国と間に戦争が起きれば、否応なく、相互に相手の国民を殺戮したり、都市や村を破壊する凄惨な事態が起きるものです。こうした残酷な行為は、相互憎悪を増幅するのですが、戦争が終結した後まで、この感情が消えることなく燻ぶるとしますと、次なる復讐戦への火種を残すことになります。そこで、講和条約を結び、敵対関係を解消して関係を正常化することで、先の戦争を理由とした如何なる敵対行為をも行わないことを、相互に約するのです。日中の間には、既に日中平和友好条約が結ばれており、先の戦争は終了しています(多額のODAも既に支払われています)。にもかかわらず、首相が、中国側の復讐心を認めるような発言をしては、平和条約を結んだ意義を自ら否定することにもなります。
中国大陸の歴史を紐解けば一目瞭然なように、歴代の王朝は、周辺諸国に幾度となく戦争を仕掛けてきました。今でも、弾圧に苦しむチベットや東トルキスタンは、人民解放軍の占領下にあるようなものです。首相が、こうした諸国を思いやり、中国を牽制する意味合いでこの言葉を述べたのならば、暗に圧力をかけたことになるのでしょうが、平和条約を締結しながら、中国の反日教育と復讐を認める意味であったとしますと、それは、中国側には誤ったメッセージとして伝わり、我が国にとりましては害となるのではないかと思うのです。
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