万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

民主党政権―言葉と現実が逆になる怖さ

2010年04月21日 15時51分13秒 | 日本政治
中国艦艇、沖ノ鳥島近海居座る 政府“隠蔽” 中国に配慮?(産経新聞) - goo ニュース
 得てして、現実は理想を裏切るものです。鳩山首相は、友愛外交が、日米同盟に留まらず、日中関係をも揺るがしている事実を、どのように考えておられるのでしょうか。

 一方的な主観に基づく”友愛”は、どうやら、周辺国にとりましては、我が国の譲歩政策と理解されているようです。中国の軍拡によるパワー・バランスの変化を考慮すれば、現在、沖縄の防衛力を弱めるわけにはゆかないのですが、民主党政権は、徳之島への基地の一部移転など、中国との軍事力の差をさらに広げるような政策を追求しています。友愛という美名が、もし、その目指す方向とは反対に、軍事衝突や戦争を引き起こすとなりますと、これほどリスクの高い政策はありません。

 民主党政権では、言葉と現実が逆になるという現象がしばしば見受けられます。民主主義を唱えながら独裁化が進行し、無駄削減を訴えながら財政赤字が膨らみ、友愛を掲げながら敵対関係が深まると言うように。国民は、もはや言葉が信じられなくなりそうなのです。

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