草花好きのひとりごと

植物の栽培記録や鉄道・路線バスなどの趣味について記しています。

2014年開花の実生花('蛇の目傘'x'南京小桜')

2014-04-17 | さくらそう実生の花
昨年'蛇の目傘'と'南京小桜'を交配した実生さくらそうのプランター植えで蕾がついた株の大部分の花が開きました。
花容は概ね前回アップした時点で見られたものと変わらず、交配親に似たものも多いのですが、改めていくつかの画像をアップします。


多くの株に咲いた'南京小桜'を少しだけ大きくしたような花の中で、白い部分が多くていくらか違った雰囲気のものです。
とは言え、目新しさが感じられるというほどではありません。


これも多く咲いた'蛇の目傘'に似た花の中で、紅紫色の部分が最も広い株です。
色の濃さは'蛇の目傘'よりも薄く、全体的に見た花の形もいまひとつ綺麗に見えないように思います。


こちらも多くの株が出現したパターンで、形は'南京小桜'、色は'蛇の目傘'に由来するといった印象の梅咲き(梅弁)花です。
これも先の画像の花と同様に、紅紫色の部分の幅や色の濃さには差がありますが、既存の品種に似たようなものが存在するように思います。


全体的に均一な色ではなく、細かい点が入っているように見える淡い紅紫色で底の方が濃い色の花です。
花型は野生種のような単純な桜弁で、これも色の濃さや花弁の幅が少しずつ違う株が複数出ています。
'飛燕'や'濡燕'などといくらか似たような雰囲気が感じられる花色に見えますが、それらの品種よりも花径が小さいです。


この花の咲き始めは上の画像の花よりも少し濃い程度の色ですが、日が経つとずいぶん濃くなってきます。
花色が変化するのは面白いと思いますが、色がくすんだような感じでいまいち綺麗ではないのと、花弁の形が左右対称ではなく整っていない印象のものが目立つのが残念です。


紅色の桜弁で野生種と見間違えるような花の株も出ています。
画像でも右の株と左の株で違いが見えますが、株によって花色の濃さに違いがあります。

置き場所の違いでポット植えのものにはまだ開花していない株も多いので、どんな花が咲いてくれるか楽しみです。
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実生のさくらそう各種

2014-04-12 | さくらそう実生の花
'蛇の目傘'x'南京小桜'の交配の実生株の開花が続いています。
一昨日の記事に画像をアップしたような花色花型が多いのですが、その他に野生種のような単純な紅色桜弁平咲き花が咲く株も出ました。


2011年に交配・播種した'浜千鳥'x'玉珊瑚'の実生の中で一株だけ昨年開花していなかったものが咲きました。
濃い桃色で表は底白ぼかし、深抱え咲き~つかみ咲き。といった感じの花です。
花弁の元の方の幅が狭く、隙間が空いていて、昨年開花して残してある個体と比べても今一つ見映えが良くないので、開花時期が過ぎたら処分するつもりです。


これは昨年も開花していた実生で、先日の記事にもアップした、開花芽だけで10芽近くに増えている個体です。(2012-1C)
この鉢は日当たりがあまり良くない場所で育てていたので、花茎と葉柄が長く伸びてしまっています。

暖かい日が続いていて、蕾が色づいてから開花までの期間が短いからか、咲き始めは小さくて名札を間違えたかと思ったほどですが、半日経った頃に見たところ花弁が一回り大きく伸びて、先に咲いた鉢と同じような姿になってきたので間違いではなさそうです(^^ゞ

昨年も同じような事を記したような気がしますが、私はさくらそう好きなのでどんな花容の花でも楽しく眺めているのですが、不思議なことに疲れている時などには感覚が変わるのか、豪華な大輪の花を見てもさほど良いものとは感じられず、野生種に近い素朴な花の方が魅力的に映ります。

それが自分の好みなのかと再認識したので、今後は実生の目標をそのあたりに置いて取り組んでみようと考えています。


この蕾は、昨年花弁が部分的に色違いになった花が一輪だけ混ざって咲いていたものです(この記事の最初の画像のもの)。

弁幅が広くて重なるように見える花型も目立っていたので残しておいたのですが、根腐れがひどくて小さな芽しかできておらず、今年は咲かないかと思っていましたが、辛うじて2輪だけ咲いてくれそうです。

後ろのポットも同じ交配で、やや細弁で白目がくっきりとしていなくてぼかし状になる私の昨年一番のお気に入り花でしたが、今年は咲いてくれそうにありません・・・
来年は花を見られるよう、根腐れさせないように栽培したいと思います。
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実生のさくらそうの花

2014-04-10 | さくらそう実生の花
一昨年ジベレリン処理した種子を蒔いて、昨年開花した株('唐船'に似た白花x'飯田高原'の交配)です。
昨年は白い筋が入った花が混ざっていて、それは定まった性質ではなくたまたま起きた現象ではないかと思ったのですが、一応残しておきました。

その予想通りに今年はごく普通の桃色の花が咲いています。
この株は増殖力が強いというか生育が良いというか、花茎が上がったものだけでも10芽近くあります。
桜弁平咲きの花と野生種の交配なので、至って平凡な感じの花ですが・・・


左は先日の記事にアップした実生の花で、右は同じ交配の別の株ですが、とても良く似た花が咲きました。


'蛇の目傘'x'南京小桜'の交配実生苗の花です。
画像のような'南京小桜'を一回り大きくしたような花が何株か咲いています。


このパターンの花もいくつか咲いています。


ほぼ桜弁平咲きで薄紅色の花も咲きました。
花の中心付近の色がやや濃く、花弁の先端に近づくにつれてやや色が薄くなりぼかしたように見えます。


どちらも先の画像と似たような花ですが、左の花の紅紫色の入り方は'蛇の目傘'に似ている感じがします。

今日の時点で色づいている蕾はほとんど今回アップした花と同じような色ですが、まだ色が見えていない株も残っているので、どんな花が咲いてくれるか楽しみです。
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つかみ咲きの実生花

2013-04-26 | さくらそう実生の花
'浜千鳥'と'玉珊瑚'の交配株の一つの花です。
玉咲きではありませんが、どことなく'玉珊瑚'の面影が感じられるようなつかみ咲きで、'玉珊瑚'には及ばないものの裏側はかなり濃い紅色です。

個人的に、平咲きの花だと'白蜻蛉'、'北斗星'、'風車'などのように、花弁が細めだからこそ美しいと思える花型があるのですが、抱え咲き、つかみ咲き、玉咲きなどだと、花弁の幅が広くて隙間がほとんど見えない方が綺麗かなと思います。
この花は下の画像の通り、花弁(花冠裂片)の元から中ほどまで隙間がはっきり見えています。


下の画像は別の花です。

この株は花色は薄いのですが(普通の紅色といったところ?)、花弁の幅は広く裏側から見たときにふっくらした感じに見えるので、交配親として残すことにしたものです。(2011B)

大輪花はあまり好きではない私ですが、こうした花型だと大輪も悪くないなぁと思います。
半分閉じているような形なので、花弁を開いた状態で計った花径の割に小さく見えるからかもしれません。
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実生さくらそうの花-4月23日

2013-04-23 | さくらそう実生の花
早くに咲き始めたプランター植えの実生サクラソウは開花最盛期を過ぎ、花がら摘みをしてはいるものの、ややくたびれてきた感があります。
それでも咲いている花の数はまだ多く、思った以上に長く咲いています。
咲き始めたのは3月28日なので、もう25日以上も経っています)


これは6号浅鉢に5株植えたものの一つです。
予想以上に開花する芽が多く、なかなか華やかな鉢になりました。
鉢全体で見ると結構長く咲いていることもあり、これなら一年草的に栽培しても良いのかもしれないと思いました。


同じ実生で置き場所も近いのに、少し遅れて咲き始めたプランターはちょうど見頃の状態です。
ほぼ野生種のような花なので、雨に当たって垂れ下がっても乾けば回復してくれました。


同じプランターの中で、遅れて上がってくる花茎もあります。
同じ株の違う芽は早くから咲いているので、遅咲きの性質という訳ではなさそうです。
他の株を見ても、小さい芽は花が上がるのが遅れる傾向があるような気がします。


実生の花と'御殿桜'を交配した株のポット植えのものです。
全般的に芽が小さく、1本の花茎に咲いた花数も少なめなので、遅く咲き始めて早く終わることになりそうです。

先日アップした形の綺麗な花も含めて今年咲いたこの交配の30余りの株には、既存の品種と並べて見比べてみて目立つものは一つも無く、まあ予想通りの結果ではあるのですが、新しい品種を作り出すというのは難しいものだと実感しています。

しかし、'浜千鳥'x'玉珊瑚'の交配の方は今年開花したものが9株しか無かったにも関わらず、交配親や他の品種と並べてみて、際立った特徴は無いものの見劣りすることはないと思える花が3株咲いてくれたので、交配親選びは重要なのだろうと感じました。

その3株の中に長柱花と短柱花があったので交配したのですが、それよりも再度'浜千鳥'x'玉珊瑚'の交配をして数多くの苗を育てた方が良い結果が出るのかもしれないとも考えられます。
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実生さくらそう・気になる花

2013-04-17 | さくらそう実生の花
昨日の記事に書くを忘れていましたが、実生花x'御殿桜'の交配の中で、可愛らしく見えるので気になっている花です。

花色は兄弟姉妹株よりも鮮やかな濃い桃色で、蕾が色づいたときから目立っていました。
大きさは'御殿桜'より一回り大きいかなという程度なので、そう大きな花ではありませんがその大きさだからこそ、より可愛らしさが感じられるのかもしれないと思います。

交配親の'御殿桜'の性質を受け継いだというべきか、花茎が長く伸びやすいようなのがちょっと残念です。
とは言え、丸みを帯びたお椀のような姿で、花弁の形も割と整っている方だと思いますし、日が経っても花色がほとんど褪せることも無いようなので、残しておくことにしました。(2012-4B)(2013.4.25追記・誰かに持って行かれてしまったのか、この株のポットが無くなってしまいました・・・)
まだ芽が小さく4輪しか咲かなかったので、大きく育てば花容が変わるのかもしれません。
花数が多く咲いてくれる性質だったら嬉しいのですが・・・

長柱花でも特に雌しべが長く柱頭が花筒から少し出ているタイプなので、人工授粉しなくても結実する確率が高かったりしないかなと期待して、花がらを摘まずに残しておこうと思っています(交配する品種が思い浮かばなかったので)。

以下の画像は別の株の桃色系の花です。
いずれも上の画像の花と比べると花弁が開いた咲き方です。
花弁が左右対称ではなく整った形には見えないのと、全体的に色が薄い分だけ底白の部分が引き立たないように感じます。






裏が桃色あるいは紅色で、表は裏よりもやや薄い色に底白、という花色のパターンはこの交配だけでなく'浜千鳥'x'玉珊瑚'の交配でも多く現れたので、よく出るパターンなのかもしれないと思いました。
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実生さくらそうの花-4月16日・片親が野生種の交配品

2013-04-16 | さくらそう実生の花
'唐船'に似た品種名不明の白花x'飯田高原'の交配株のポットです。
片親がおそらく園芸品種ということで、野生種が親にしては大きな花が咲いているかもしれません。
(どうでもいい話ですが、その白花は'浮間白'の苗を買ったら'唐船'にそっくりな花が咲いたもの・・・本当なら野生種同士の交配になるはずだったのに(!?)

全て桃色の範疇に入ると思いますが、花色は濃淡の色幅があります。
その濃淡に関係なく、咲き進むと色が濃くなります。
淡い色の花が咲けば良いなと考えて白花と桃色の花を交配したのですが、その意味では残念な結果に・・・(T_T)


花茎が伸びてきた頃に、何となく目にとまったと書いた株も開花しました。
今見ても他の株よりも葉が細めに見えますが、花弁もやや細めでした。

花数は少ないものの小さな芽からも花茎が上がり、4芽が咲きました。
小さな芽でも咲きやすい性質があるのかもしれません。
ただ、比較的大きな芽で見ると花茎が長めなのは残念。


以前アップした絞りのような濃淡2色花が咲いた株です。
蕾が多かったこともあって、まだ綺麗に咲き続けています(2色花は何日か前に落ちてしまいました)。
後の花は全て桃色単色ばかりですが、ここまで花弁(花冠裂片)の幅が広い花は、ほぼ全てが開花した同じ交配の兄弟姉妹株の中には一つも見当たりません。


'唐船'に似た品種名不明の白花x'野辺山'に似た濃紅色花の交配の株を、6号浅鉢に5株植えたものです。
どの株も芽が二つ以上に増えていたこともあって、花茎が沢山上がって綺麗に咲き揃ってくれました。

この実生では今のところ白花が一株出た他は花の変化が小さいのですが、150株以上咲いている中でちょっと変わった花型なのが下の画像の花。

浅かがり弁、と言うほどではないかもしれませんが、花弁縁の切れ込みが他よりは明らかに目立つ株です。
両親とも桜弁の花の交配でも、こうした花も出るものなんですね。
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実生さくらそうの花-4月16日・園芸品種の交配品

2013-04-16 | さくらそう実生の花
前回アップしてから一週間が過ぎ、蕾が付いたほぼ全ての株が開花した、9cmポット植えの実生花x'御殿桜'の交配株です。
色や形の違う花が咲いて面白いのですが、これといって特に目立つものも無いといった状況です。

咲き始めた頃には、花型が整っているかな?と思える花もあるのですが、残念なことに完全に開くと形が崩れて見えるものが多いです。
親の実生花の裏の色が薄紫色だったので、裏または裏表ともに紫色の花が半数弱くらいありますが、それらは何となく花もちが悪く早く萎れてくるような気がします。


親の花よりも大きな花が咲く株も出ました。
これは濃桃色底白広桜弁抱え咲きといった感じでしょうか。

大きいと言っても大輪の品種と比べれば小さいですし(計っていませんが品種ものと見比べて推測すると50mm弱くらい)、色も悪くは無くとも格別綺麗だという程でもなく、花型と咲き方にも大きな変化は無く、ぱっと見たときに心引かれるものも無く・・・
今年咲いたこの交配の花の中から交配親として使うために残すとすれば、この株かなという程度です(^^ゞ
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実生さくらそう・少し大きな花

2013-04-09 | さくらそう実生の花
'浜千鳥'x'玉珊瑚'の交配の実生さくらそうの最初に咲き始めた花が咲き進んで花数が増えてきました。

咲き始めは平咲きかなというくらいまで開くのですが、2日目あたりからは浅い抱え咲きのような形になります。
花色は裏は濃い紅色(と言っても'玉珊瑚'ほどではない)、表は裏よりも薄い紅色底白、といった様子です。
花径は開花2、3日目で45mm余り。花弁の先には細かい切れ込みがごく僅かに見えます。短柱花。

既存の品種と比べてしまうと特にどうと言うことの無い花ですが、花弁の幅が広めなのがいくらか華やかで全体の雰囲気も私には良く見えたので、交配親に使ってみようと思っています。(2011A)
同じ交配の兄弟(姉妹)株のどれか(この株は短柱花なので長柱花)と交配する予定。


我が家の庭は日当たりが良くないことが影響しているにしても花茎が長く伸び、30cm近くになっていて株全体の姿は良くありません。
葉柄も長くて後から出た葉は立っているので、見た目のバランスが極端に悪いということも無いのですが・・・
花茎は太めでしっかりしていて、強風にも耐えてくれています。
この個体だけでなく、ほとんどの兄弟株も似たような草姿です。


これは2番目に咲いた株の花です。
花弁の幅が狭く(特に元の方)、表側の白い部分が目立つのは'玉珊瑚'に似たように思います。
逆に花色は'浜千鳥'に近くて、咲き方は両品種の中間といった感じがします。
まだ花径を計っていませんが最初の画像の花より一回り小さく、'玉珊瑚'と同じくらいに見えます。長柱花。


3番目に咲いた株です。
一つ上の画像の花と似ていますが、花弁に浅い切れ込みが入ります。
ただ、その花弁の形が整った感じではなくて綺麗には見えません。
撮影距離の違いで大きく見えますが、実際にはこちらの方がやや小さいです。短柱花。


4番目に咲いた株です。
裏の色は白地に細かい筋状に紅紫色が入り('宇宙'のそれの密度を濃くしたような印象)、表は白、花筒は紅紫色。
花型は・・・なんと言い表したら良いかわかりませんが、整っていて美しいとは言い難い形に見えます。
まだ咲き始めではっきりしませんが、大きさは上の画像の桃色の花よりも小さいかなという印象。長柱花。

私は桜草の花色では濃い色よりも淡い色の花が好きなので、蕾の色を見て微かな期待を持ったのですが、花型が(T_T)
咲き進むと変わる可能性も無くはありませんが・・・

同じ交配でまだ蕾の状態のものがあと5株あるので、どんな花が咲いてくれるか楽しみです。
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