2004年秋に久保集落の借家に居ついて丸4年を過ごし、2008年秋に孫の守を仰せつかって
久保を引き払って、生活道具をいまの「わとうち」に移して、松山に帰って、孫の守の合間に
「わとうち」に通い、祖谷の風景、花木をたのしむようになって、10年が経った、感慨深いものがあるよなあ
わとうちの庭の草木もずいぶん大きく育ってきた、お気に入りはムラサキシキブの深紫の小さな実は
何時眺めてもこころ落ち着くし、マユミの赤い実もすばらしい、いろいろな花も咲き乱れて
いつもこころを豊かにしてくれるかけがえの無い自然の友だけにうれしくもあり、たのしい時間を持たせてくれるのである
祖谷の林道歩きはいろいろな風景や花木を見つけては、はてな?と思うことがよくある
そのひとつに、はて?こんな奇妙な花は何だろう、白い花弁が大きく飛び出し、曲がってそり返ってその先端は2つに分かれ
くねくねした感じでなんだか異国の踊りを踊っているみたいだし、大きな青い実がデンと付いている、
これが妙に気になっていた、調べてみようと、花の名は、ナンバンハコベ(南蛮繫縷)であった
花のかたちが異国風なので、南蛮と付けられたそうだが、れっきとした日本の在来種だそうだ
ナデシコ科の多年草、山野に生え、茎は細長く、蔓性、大きな青い実は晩秋には黒く熟して中にある種を落とすということである
自然の豊かな祖谷ならではのいろんな事柄に出会うことは心身ともにすばらしいことである
わとうち庵の居間

ムラサキシキブの実

マユミの実

ナンバンハコベ

そばの花

ススキと百合
