秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷冬点描 暮らしの山里にひとり暮らしの老婦をたずねて

2016年12月21日 | Weblog


かなり強い寒波が来て四国地方の山間部に雪を齎した日の昼ごろに久しぶりに東祖谷に入ってきたが
4,5センチ降った雪も日陰に少し残る程度に解けていた
道路や林道は雪はなく、凍結もしていないので、心配するほどもなく車を走らせて
まずは久保集落最上に一人暮らしのばあちゃんを訪ねることにした

久保林道に入り300mほど上がると、懐かしい民家がありいまも前のままであった
もう、かれこれ12年前にこの民家の一棟を借りて東祖谷暮らしを始め、約4年あまりを
この民家での山里暮らしで色んな出来事が珍しく一番楽しい時間であった

当時の日課であった朝の散歩を、今日は久しぶりにやってみようと、車を置いてカメラ片手に歩き出していた
林道沿いに途切れ途切れに点在する民家に変わったところはなく、前と同じなのだが
亡くなったじいちゃん、ばあちゃんの人たちも何人か居られて、知り合いが少なくなり寂しいかぎりである

最上の民家までに大抵は4,5人のお年寄りと立ち話や縁側で祖谷番茶をいただきながら世間話をして
なかなか前に進めないのであったが今日はひとりの知り合いのお年寄りに会っただけで
物足りない寂しさを感じながら目的のばあちゃんを訪ねた

縁側から声をかけると、居間のガラス戸が開いてばあちゃんが笑顔を覗かせたが
色艶も良くて元気な様子に安心した、早速熱い祖谷番茶を用意してくれて、お互いに
近況を話して、元気でいることを喜び合った

それからは、お年寄りの一番の楽しみであるむかしばなし、最近の話題などを延々と
おしゃべりするのだが、ここでは、滅多に話をする相手もいないのだから寂しい思いを
しているのであろうと、ぼくはもっぱら聞き役に徹して、1時間半近く、ばあちゃんが

気が済むまでをお相手した、ばあちゃんは周りの整理を済ましていて、連休に餅つきを
して、息子さんが迎えに来ると山を下りることにしている、ここ毎年そうして厳しい
祖谷の冬を町に下りているのである、生活水が凍結する祖谷では冬を過ごすのは年寄りには難しいからである




























































































コメント
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