秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(空き家にて②)

2012年04月29日 | Weblog
〔おはよ〓母ちゃんおらんようなって、さがしよる夢みたし気をつけてよ~〕

いきなり うし女1番目から朝からいきなり不気味なメールが届く。
畳みを干しながら、タイムスリップするとか?
なんか ちょっと…とりあえず、気をつけよう。

祖谷には過去に数回、人が忽然と姿を消した事がある。※誘拐ではないよ。
この村には、何か摩訶不思議な空間が存在しているような…気がする。
…でバアバの家の中には、嫁いで70年間の歴史が、ゴミと化して?詰まっている。

1番多いものが、農具全般。お皿。焦げ付いたままの鍋。着ないのに捨てられない大量の衣類
どう見てもネズミのベット代わりのような、ボロボロの綿の布団、色んな大きさの空き缶
空き箱、コンテナ、敷かないのに捨てられない、マット類、カビだらけの敷物。
一人暮らしなのに、置き薬が3箱。

壊れて食器棚かわりになったままの冷蔵庫3台。壊れたままのストーブ2台。
これらの物は、私の記憶では、だいたいバアバの人生の後半から、増えて行った。
このような ゴミ化したような?空き家が、祖谷にはいっぱい点在する。

読者の皆様がご存知の通り、祖谷では空き家をそのまま貸してあげたり、
地方によっては、奇抜なアイデアを出し合いながら、活性化に皆さんが、努力している。
※地方によってはだよ~

バアバ様は、毎日
『祖谷にいんでみるかのうや~』
と口にするから、娘にしたら何ひとつ 片付けられない。
極めつけは、ご先祖様のお位牌(例えれば早い話しが、お坊さんが小さな板に
あちらの世界での新たなお名前を書いて下さっている、燃やすと焼ける物)

私は、いつか、バアバが高知でずっと暮らすと決めた時に、バアバの部屋で仏様を
おまつり出来るようにと、バアバに内緒で、買ってあげている物がある。
〈ミニ仏壇〉

ある日、娘がバアバに聞いて見た。
「母ちゃん、仏さんのお位牌、高知に持ってきたら?」
バアバは 言った。

『ようえ~何イヨンぞ~!ごじゃあ言うなよ~祖谷にいぬのに
なんで高知に持ってこないかんのぞ~!』
娘は、更に聞いた。
「そんなに祖谷に帰りたいん?高知は嫌なん?」
バアバは 即答した

『高知におるわの~おったらいかんかえ?』
話しは、堂々巡り。
おそるべし アルツハイマー!

…で私の用意している、ミニ仏壇は、箱から出られないまま、私の家で保留となっている。
この場所で、住み続けたからこそ、理解できることが、沢山ある。
その点は、Uターンの方々には、譲れないからね。悪しからず。

更に鳴き声が増えた、愛車と共に…華麗なる 宮殿を見ながら帰る。ちなみに 鳴き声は蝉っ!
愛車の底で、蝉を飼っているみたいな?鳴き声。

華麗なる 宮殿の建設費
十五億~?!!!
本当なの~?!!!
違うなら 誰か明細書、見せて下さいっ。
心から お願い申し上げまして 後半に続く

かしこ














































































コメント
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