秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷夏点描

2010年07月01日 | Weblog
七月や三嶺の尾根に精気わく

四季折々の風景は素晴らしく四国の山々のなかでも自然が豊かに残っている
三嶺ー天狗塚ー牛の背の縦走は山歩きをする者にとっては掛け替えの無い山々である。

それだけに何時までも自然が破壊される事の無いように、この山域に踏み入れる登山者は
心しなければならないと思う。

いま思う、ここ数年来ネットの情報氾濫によって、登山人口は爆発的に増え続けて
その情報を頼りにありとあらゆる尾根から藪こぎをして山頂を目指す者が増え続けて
いるのは、山を、自然を破壊することに繋がっていくのではと危惧する。

その原動力になっているのがネットによる自己顕示欲が、少なくないようである
その最たる機器がGPSによるトラックログを、HPやブログに掲示して、
このようなところを歩いたと自慢、誇示することに優越感を覚える登山者が多いのも
事実であろう。

わたしはGPSやトラックログを否定するものでは断じてない、むしろGPSは必要不可欠と
思っているし、トラックログは掛け替えの無い記録と思う。

それは、遭難、道迷いに必ず役立つものである、また自身の山の記録に大きく貢献して
後世に残る貴重なものと思っている。

人は云う、自分の歩いた道をHPやブログに載せるときに、ログがあれば他人にも
良く判るし、楽しい話題にもなる、後々人が歩くときに役に立つから親切であると。

まったく、そのとおりだ。だがそのことを思う前に、まずは、いまの山の現状に
想いを馳せよう。

三嶺ー天狗塚ー牛の背の現状はどうであろうか
ご存知のように登山口は高知側と東祖谷側に面しているが、まず高知側であるが
ほとんどに亘って、国有保護林にがっちりガードされているから、登山者は
文句も云わずに通常ルートで登っているではないか。
禁を犯して保護林を登っていれば、忽ちお縄になる、おとなしく通常ルートで登る。

対して東祖谷側はどうであろうか
国有保護林はほとんどない、個人の私有地の山である、まったくの無防備、野放しの
状態である。

その私有地を断りも云わずに登らせて貰っているのであるから、少なくとも山の破壊
自然の破壊に繋がるような行為はすべきでは無いと思うのだが。

山を、自然を何時までも豊かに残していきたいと、運動している祖谷の人たちの心を
酌んでいただいて、三嶺ー天狗塚ー牛の背の山域について、HP,ブログは出来る限り
簡素に、またトラックログは決して貼り付けないで欲しいとお願いしたいと思います。

お国の威光には文句も云わずに、祖谷の人たちのちょっとしたお願いには文句を云うのは
如何なものか。
七月  満74歳の苦言。
















コメント (5)
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