松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

歌声指導について

2009-12-09 12:53:42 | Weblog


 
 今回は歌詞の指導を重点においたものです。歌声指導をする場合、歌詞のことをあまり話し合いません。それでは表情のある歌声にはなりません。
「ビリーブ」の指導を例に記す
○「たとえば君が 傷ついて」・・・君とはだれでしょう?友だち、家族というように具体化することにより、歌を自分のものにする。
○「くじけそうに なった時は かならず僕が そばにいて」・・・「かならず」は、ぜったいという意味ですね。「そばにいて」は、その友だちに近づくように、気持ち体も前に出してみよう。
○「ささえてあげるよ その肩を」・・・「ささえる」ってどういうこと?意味の理解をさせる。だれをささえるの?
○「世界中の 希望のせて」・・・世界は広いよ。今の歌声は、この運動場ぐらいしかないよ。世界は日本より広いよ。もっと大きく広げてください。きれいにね。体を使ってね。
○「いま未来の 扉を開けるとき」・・・みんなの歌は扉が開いていないよ。今度は半分ぐらい開いた。もっと風が気持ちよくとおるように広く開いて
○「悲しみや 苦しみが」と「いつの日か 喜びに変わるだろう」・・・歌詞の内容を対比させることにより、平板な歌い方にならないようにする。
○「Ibelieve in future」歌の題名であるみんなに投げかけるように歌いましょう。訴えましょう。

※教育としての歌声は、楽譜どおりに間違うことなく、はみ出すことなく、こわごわ歌うことではない。一人一人が歌に命を吹き込むように、自分をしっかり持って歌わせることが大切である。そうすることによって、はじめて歌う喜びを感じたり、歌う意義を感じたりするのである。また聞いている人に感動を与えたりするのである。そのためには、歌詞の理解、呼吸や発声の指導が重要になる。