松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

教育メモ②より

2009-01-21 14:55:55 | Weblog
○物事を関係づける力、それは思考力そのものである。
○人は無理やりにやらされるのでなく、「自分がやると決意したとき」「やりたいと思ったとき」「自分にはやれると思ったとき」に力を発揮するものだ、そういう状態になれば学力なんてすぐに上がるのだ。
○ よいことを見つけたら口に出してほめたり、共感したり、感謝したりする。それが自信につながる。自己肯定感を養うことになる。口に出すことが大切です。これがないと見守りは放任につながる。
○全国学力テストに関して、学力を「できる」「できない」という観点でみれば、その学力の状態で固定化の方向に向かうし、多くは知識量でしか見えていないだろうから、一面的で、子どもは知識のみ重視する方向に行くし、多くの個性はつぶされる運命となる。
○国や教育委員会がいくら制度いじりをしても、その制度を運用するのは教師なのだ。学校を変えるのは学校の力である。
○問題児でも会話が成立する以前だって、柔和な表情になったとか、口調がやわらかくなったとか、そういう変化がある。そういう変化を見逃さない姿勢。それが大切でる。
○子どもの心に明らかな変化が見られるようになる。しかし、ここで安心し、立ち止まってはダメなのだ。次なる手を打つことが大切である。
○教師に責任と権限を与えて自由にやっていいと言ったとき、教師は燃える。教師が自発的にやる仕事に多忙感はないはずだ。
○教育長は言った「成果を出す。結果を出す。これが当たり前のことなのです。」そうだ。その通り。しかし、その成果とは何か。結果とは何か。テストの点数ではあるまい。この中学校(東京都北区立神谷中学校)が、見事にその答えを出しているように思える。
○教育の原点は「一人」を大切にすることです。神谷中の実践はほんとうに素朴で地道なものですが、だからこそほっとさせられます。学力向上のためにドリルやテストばかりやっていても、残念ながらまったく学力は上がりません。まして塾に生徒を丸投げするなど、公立学校としてあってはならないことです。私たちはこの数年、あまりにも激しい政治主導の「教育改革」「教育再生」に目を奪われてはいないでしょうか。