都知事選挙の真っ最中の12月1日土曜日午後、都知事選挙の最大の争点のひとつ
「築地市場移転問題」についてのシンポジウムが開催されます。
多くの皆様のご参加をお願い申し上げます。
*******転送大歓迎************************
どうなる食の安全?
~築地市場移転を考える~
石原都知事が辞職表明 再検証のとき
東京の、日本の食文化の発信地である築地市場。
この築地市場が、今、深刻な汚染地に移転されよう
としています。豊洲にある移転予定地は、巨大な都市ガ
ス製造工場の跡地です。ここからは、環境基準を大きく
超える有害物質が次々と見つかり、なかには基準の数
万倍を超える深刻な汚染も明らかになっています。
市場を汚染地に移転して、私たちの食卓の安全を守
ることができるのか。市場の移転が決まっていない今、
一人ひとりで考えたいと思います。
日 時 2012年12月1日(土)14:00~16:30
(13:30~開場)
場 所
弘済会館 4F 『萩』の間
〒102-0083 東京都千代田区麹町5 -1
TEL: 03-5276-0333
アクセス
JR四ッ谷駅、東京メトロ四ッ谷駅 徒歩5分
東京メトロ有楽町線麹町駅 徒歩5分
参加費
500円 ※事前申込不要、直接会場にお越しください。
定 員
238名
<パネルディスカッション>
〇岩上 安身さん
ジャーナリスト・IWJ代表
(Independent Web Journal)
〇水野 かほるさん
プランナー
〇野末 誠さん
築地市場仲卸
〇佐藤 克春さん
一橋大学経済学研究科特任講師
主催者:築地市場移転問題勉強会実行委員会
賛同者:
岩上 安身 ( ジャーナリスト・IWJ代表)
海渡 雄一 (日本弁護士連合会前事務総長・弁護士)
小坂 和輝 (小児科医)
齋藤 貴男 (ジャーナリスト)
坂巻 幸雄 (日本環境学会 土壌汚染問題ワーキンググループ長)
白石 草 (Our Planet - TV代表)
寺西 俊一 (一橋大学教授 環境経済学環境政策論・日本環境会議事務局長)
畑 明郎 (日本環境学会顧問/前会長・元大阪市立大学大学院教授)
三國 英美 (広島大学名誉教授)
水谷 和子 (一級建築士)
山下 英俊 (一橋大学准教授 資源経済廃棄物政策論)
梓澤 和幸 (市民メディアNPJ代表・弁護士)
お問い合わせ:
築地移転問題勉強会実行委員会 〒104?0052 東京都中央区月島3?30?4 飯島ビル1F
TEL:03-5547-1191 FAX:03-5547-1166
深刻な土壌汚染がある市場移転予定地
●深刻な土壌汚染
築地市場は、私たちの食生活を支える中央卸売市場で
す。日本最大の魚市場であり、「築地」は世界的なブランド
でもあります。
いま、この築地市場が、深刻な汚染地に移転されようと
しています。豊洲にある移転予定地は、巨大な都市ガス製
造工場の跡地です。巨大ガス工場が操業していたこの土
地には、深刻な土壌汚染が残されています。環境基準を
大幅に上回るシアン化合物やヒ素、水銀やカドミウムなど
の有害物質がつぎつぎに判明し、ベンゼンについては環
境基準の4万3000倍の汚染が発見されています。
●汚染対策への疑問
市場移転問題を私たちの問題として
東京都は、移転予定地であるガス工場跡地の汚染対策
を講じるから、安全であると言ってきました。しかし、汚染
調査や汚染対策はきわめて不十分なものであり、これで
は食の安全、安心を守ることはできないと土壌汚染の専
それにもかかわらず、東京都は、このような声を無視し
門家や築地市場の関係者からきびしく批判されています。
て、自分たちの考えた汚染対策工事に着手しました。しか
し、その対策工事も、当初973億円をかける必要があると
言われていたものを、約半額の541億円分の対策で済ま
せる内容となっています。
さらに、東京都は、汚染対策の検証に欠かせない汚染
土壌のコアサンプルを、捨て去ろうとしているのです。
このような汚染対策で、本当に食の安全、安心を守るこ
とができるのか、私たち一人ひとりが、今こそ真剣に考え
なければなりません。
<市場移転問題を私たちの問題として>
1 市場の移転は誰の問題?
これまで、市場移転の土壌汚染問題に疑問を呈して
きた人のほとんどは、築地市場内で働く人びとでした。
しかし、この築地市場移転問題は、汚染地で働くことを
余儀なくされる人たちだけの問題ではありません。市場
から運ばれる魚や肉、野菜、果物を口にすることになる、
私たち自身の問題でもあります。
市場が移転して、日々の食の安全を守ることができる
のか、世界に誇るTsukijiの文化と伝統が消え去ってよ
いのか。そのことが問われています。
2移転は既に決まったこと?
新聞やテレビの報道では、築地市場移転は、すでに後
戻りができないところまで進んでいるかのように伝えら
れることもあります。しかし、東京都が、築地市場を移転
させるためには農林水産大臣から認可を受ける必要が
ありますが、東京都は、農林水産大臣に対しこの認可の
申請を行っていません。築地市場の移転は、決まってい
ないのです。
3 今、皆で考えるとき
今年10月、石原慎太郎都知事が辞職を表明しまし
た。築地市場移転計画は、都知事が強く推し進めてきま
した。石原都知事は適正な判断を行ったのか、あらため
て問題を再検証するときが来ています。
この集いでは、築地市場移転問題を検証し、築地市場
の将来と食の安全、安心について皆さんと一緒に考えて
いきます。
〇汚染土壌コアサンプル廃棄差止裁判での仲卸業者の訴え
「私達は、反対運動だって、デモだって人生で一度も経験したことない者たちばか
りです。魚屋として、ずっと築地で生きてきた、それだけです。そういう私たちが、
なぜ訴訟をしないといけないのか、考えていただきたい。
自分達のためだけであれば、ここまでする必要はありません。でも、築地の魚や野
菜を食べる都民や未来ある子どもたちのこと、そして市場で働く若者たちのことを考
えれば、この問題を見過ごすことはできないのです。
…移転して、汚染された食べ物を食べて、苦しむのは、一般の市民であり、未来を
担う今の子ども達です。そうして何かが起きたとき、移転に賛成している人も、反対
している人も、責任を取れないんです。…でも、もしも健康被害が出たら、もしも新
聞で「豊洲市場食品汚染事故」が報道されるようなことが起こったら、今の原発事故
のように「こんなはずではなかった」と、「想定外」との一言で簡単に済まされたと
したら、私は死んでも死にきれません。」(一部抜粋)

