野ゆき山ゆき海邊ゆき

日々の生活の中で出合う自然や民俗、歴史遺産を記録します。主な舞台は和歌山県中部。タイトルは佐藤春夫の「殉情詩集」より。

ひろうおもひやらる

2009年03月21日 | 歴史
みなべ町の千里海岸は、熊野街道のひとつである。つまり熊野詣での人々はこの浜を歩いたのである。宗忠卿をはじめ、後鳥羽院や定家卿もこの浜を歩いて熊野に向かった。
清少納言は「枕草子」に『千里の浜、ひろうおもひやらる』書いているらしい。彼女の時代はまだ熊野詣では盛んではなかったし、ここへも来たことはなかったはずだが、この浜のことは都まで伝わっていたようだ。ここはウミガメの上陸地としても有名である。
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