野ゆき山ゆき海邊ゆき

日々の生活の中で出合う自然や民俗、歴史遺産を記録します。主な舞台は和歌山県中部。タイトルは佐藤春夫の「殉情詩集」より。

花を散らす

2011年04月10日 | 植物
桜とくれば、西行法師。今回ネットで西行の花に関する歌をいくつかよむ機会があったが、その思い入れの強さが伝わってきた。「春風の 花を散らすと見る夢は さめても胸のさわぐなりけり」 この歌からも寝ても覚めても花を思う西行さんの思いがよく伝わってくる。
西行さんの足元にはおよばないが、私も入相桜の散るさまを撮ろうと今朝も道成寺に行った。七割方散ったと思うが、一部はまだしっかり咲いている。その花が風で散るさまを待ったが、少々風が吹いても散る様子はなかった。それでしばらく入相桜をはなれて他の花を撮っているとき、急に一陣の強い北風が境内を吹き抜けて入相桜の花びらを吹き飛ばし始めた。あわててシャッターを切ったが、ほんの短時間の出来事だったのでましな一枚はこれだけだった。西行さんが夢で見た情景にははるか及ばないだろうな。
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