野ゆき山ゆき海邊ゆき

日々の生活の中で出合う自然や民俗、歴史遺産を記録します。主な舞台は和歌山県中部。タイトルは佐藤春夫の「殉情詩集」より。

「野ゆき山ゆき海邊ゆき」のふるさと

2012年01月25日 | Weblog
新宮は言わずと知れた文豪佐藤春夫の故郷である。丹鶴城に立って佐藤もこの風景を見たであろうと感慨に浸った。
  

本丸には佐藤の師匠与謝野鉄幹の歌碑がある。明治39年新宮に漫遊に来たときに詠んだ歌のようだ。
高く立ち
秋の熊野の
海を見て
誰ぞ涙すや
城のゆふべに

  

ついでにこの丹鶴城だが、建物は一つも残っていない。しかし石積みはとてもきれいでしっかりしている。規模は小さいが完成度の高い城だったようだ。新宮は戦略上重要な位置だったんだろう。写真は鐘の丸の石垣。
  
コメント
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