今日、思い立って生石山に登ってみた。標高800mの山頂付近は広いススキ原である。ススキは穂がちらほら出はじめたところである。若い頃の私はここが好きでよくこの山に来ていた。当時は徐々にマツなどが侵入していた。いわゆる遷移が進んできていたが、草原を維持したいとの思いをもつ地元の方々が、10年ほど前から春に野焼きをするようになった。その効あってか、ススキの丈も低くなり草原性の植物も多く見られるようになった。今回の目的の一つであったオミナエシも所々で小規模ながら群落をつくっていて、緑の海の中にポツリポツリと黄色い小さな島を浮かべていた。