ハヤトウリ

　大分前にハヤトウリを頂きました。初めて見た植物で見かけは洋ナシのようです。食べられるということも知らなかったので、いろいろ調べてみましたがクセがなく漬物や煮物などにもなるといいます。しかし、家人が可愛いので食べてしまうのもどうかというのでしばらく観賞用にすることにしました。寒さに弱いというので（これは植えた時のことでしょうが）部屋にそのままにしていました。しばらくしてちょっと芽のようなものがあるなと思っていたら、ぐんぐん伸びて今ではまっすぐ４０㌢ほどに成長したのにはびっくり。特に水やりなどもしていないのに、植物の秘めた力には驚くばかりです。

　熱帯アフリカ原産の蔓性植物だということですから、なるほど伸びているのは蔓かと合点。日本には１９１７年に鹿児島に渡ってきたので、隼人の瓜でハヤトウリと呼ばれるのだそうです。中には大きい種子が１個あり、芽が出た時にそちらを上にして土に埋めて育てるそうです。それにしてもほったらかしに近い状態でも芽が成長するんですね。大賀ハスが２０００年の時を経て見つかった実が開花したように、植物は偉大ですねえ。動物はせいぜい１００年くらいしか生きられませんのに、木は千年も生きていますものね。まだまだ成長を続けていいる蔓を見ると、最近めっきり老けた我が身はあやかりたいものです。

日の出

　夏の間はかなり早い時間から日が昇り、カーテンをしていても目が覚めてしまうのですが冬は遅いのでどうしても目覚めの時間がまちまちになりがちです。それでも日の出前に目覚めると、天気の良い日は太陽が顔を出す瞬間が見られ、神々しい気分を味わえます。この瞬間が大好きで、窓を開け、昇る朝日をたっぷり浴び、ほんの一、二分ほどの至福の時間をかみしめます。暮れ近くになると日の入りが早くなりあっという間に暗くなり、逆に日の出が遅くなり、今は６時４０分頃やっと昇ってきます。一か月前の１１月１０日は６時１０分でしたから３０分も遅くなっています。

　この後日に日に少しずつ遅くなり冬至の２１日には４７分になり、年末から年明けにかけてはには５０分～５１分と一年で一番日の出が遅くなります。その後少しずつ戻って２月３日の節分には４０分台になり、３月１日には１１分と夜明けが早くなり春の訪れを感じるようになりますね。夜明けに天気が良いと、さあ今日もいいことありそうと、晴れ晴れした気持ちになるので自然の恵みはありがたいですね。

師走の陽気今日まで…か

　低気圧の接近で北海道では９日から１０日にかけてまた大雪の恐れがあるそうです。関東は暖かい南風が低気圧に向かって吹き込んできたため、９日は季節が一か月前に逆戻りしたかのような暖かい一日になりました。東京では朝は冷え込みましたが、日中は気温ががり練馬では１７度を超えるポカポカ陽気になり、街を歩く人の服装もまちまちでした。紅葉もそろそろ終わりを迎えていますが、寒桜はちょうど見頃のようで日差しを受けて黄葉を背に咲いているさまは冬であることを忘れさせてくれます。

　ただ、この暖かさも今日までだそうですから、何とも味気ない限りですねぇ。明日からはまた寒気が下りてくるため寒くなるといいます。最低気温は３度からせいぜい８度止まりと朝布団から出るのが億劫になりそうで、日中も１０度前後の日が多くなりそうですから、またコートのお世話になります。あちこちでイルミネーションが人気を集めていますが、近頃は暗くなってから出歩くのはちょっとしんどくなりました。何年か前まではカメラを手にホイホイ出かけていましたが…。トシは取りたくないですな。

　

WHITE KITTE

　７日は二十四節気の大雪（たいせつ）です。山岳は雪で白くなり、平地でも降雪のある頃で、南の地方でも初氷が観測されたりします。寒気が関東近くまで南下してきたため、各地で冷え込みが厳しかったようで、１２月に入ってから比較的暖かい日が多かった東京も雪は降らなかったものの、都心で５．２度と寒い朝を迎え、最高も１１．２度、練馬では９度と年末年始の頃の気温でした。この後も連日、気温の低い日が続きそうです。そんな中、クリスマスまであと１７日と迫り、繁華街はクリスマスムード一色に包まれています。

　あちらこちらでクリスマスツリーがお目見えしていますが、東京駅近くの日本郵便の商業施設「KITTE」の１階ホワイエには恒例の大きなツリーが飾られています。全長１４．５㍍と屋内では最大規模の自然のモミの木を使った、雪が降り積もったようなツリー「WHITE KITTE」は暖かい屋内にいて白銀の世界を体験出来ると毎年好評です。今月２５日までの期間中毎日、１７時１０分から３０分おきにライトアッププログラムが実施され、音楽とともに光の粒が天上から壁を伝って降りそそぐ様子が見られます。また今年はソロアーティストとして活躍中の堂珍嘉邦さんとKITTEのコラボによるオリジナル楽曲「HOW I love you so」によるライトアップバージョンもあり、１５日には午後６時からツリーの前で堂珍さんのライブも実施されるそうです。

三日月に寄り添う金星

　北国に大雪や強風をもたらした低気圧が去り、３日は平穏な一日でした。東京は朝はそこそこ冷え込みましたが日中はスカッ晴れの良い天気で、練馬では最高気温が１６度まで上がり１１月中旬の頃の陽気になりました。もう１２月ですから小春日和とは言わないのですが、まぁそんなような暖かさでした。日が沈んだ後、空を見上げるときれいな三日月がぽっかりと夜空に浮かび、宵の明星金星が近くに寄り添うように輝いていました。地上では取るに足らない小さい事でもあれこれと騒がしいですが、大空はスケールが大きいですね。

　明日も今日のような穏やかで暖かい日になりそうで、師走であることを忘れそうな天気が続きます。大空のショーはまだ続き、５日の月曜日は代わって火星が月とランデブーだそうです。予報では晴れ時々曇りとのことですが、夕方はうまく晴れてくれるといいですねぇ。