先般、政府が福島第一原発事故の放射性物質で汚染した土壌などを中間貯蔵する施設の建設候補地を発表しました。 内容は次の通りです。
「施設の規模」:容量は最大2800万立方メートル(東京ドームの約23 杯分)。
必要敷地面積は最大5平方キロメートルと試算。
「施設の場所」:12か所。
双葉町 2か所(福島第一原発が立地)、容量の25%分
大熊町 9か所(福島第一原発が立地)、容量の60%分
楢葉町 1か所(福島第二原発が立地)、容量の15%分
「時期等」 :2015年1月の搬入開始を目指す。中間貯蔵期間は30年間。
福島県佐藤知事や施設候補地の3町長は、いずれも「白紙」としていますが、大熊町民で作る団体が、町内への早期建設を求める1626名分の署名を集め、環境省に提出したと報じられています。(朝日新聞:8月23日)
除染等で発生する膨大な放射性物質に汚染した土壌などは、本来ならば、福島第一原発敷地内に保管すべきでしょうが、収束等の膨大な作業が行われ、多くの人が働いているので、敷地的に余裕はないこと、また、いずれ、廃炉に向けた膨大な作業が予定されていることから、福島第一原発敷地内に汚染土壌を保管するのは無理です。
次善の策として、福島第一原発に隣接する土地を国家が買い上げ、汚染土壌などの保管施設を建設すべきです。 地元自治体の首長は中間貯蔵なら同意できても、最終貯蔵施設は拒否と従来から意思表示して来ていますが、原発事故で放射性物質に汚染された設備・機材、土壌等は勿論、原発敷地隣接地も放射線量が高く、将来ともに住民が住むことはできず、農業などにも使用できないと考えられますので、30年の中間貯蔵施設ではなく、最終貯蔵施設を建設するのが望ましいと考えます。
さらに、汚染土壌をいれたドラム缶を厚いコンクリートの箱の中に入れ密封することにより、福島第一原発や第二原発の海岸線の防潮堤に利用することも可能になります。
政府は最終保管施設として「鹿児島県南大隅町内の山林」を想定している、とTV等で報道されています。 早くも、 “安全が保証されていないから反対、国家政策のために賛成“ などなど、TVでは住民の意見が対立していました。 地域住民が賛否で対立の構図が見え始めています。 平穏だった地域の崩壊につながりかねません。 過去の原発建設地であったことの繰り返しで、実に不幸なことです。何時まで政府はこの様な具策を続けるのでしょうか。
日本では広島・長崎での被爆体験からの原子力アレルギーに加え、福島第一原発事故の後遺症も加わり、もはや、日本本土内では核廃棄物の最終処分場を探すことは不可能です。候補地となっている南大隅町は、国有地内にある人跡未踏の山林の中が候補とされているようですが、人跡未踏の自然豊かな場所こそ日本に残すべきなのです。 福島第一原発敷地の隣接地を汚染土壌の最終保管場所にするべく、住民の合意を得られるように政府は誠意を持って地元との話し合いを行うべきです。
(朝日新聞:8月20日より転用)
(2012年9月1日 花熟里)
「施設の規模」:容量は最大2800万立方メートル(東京ドームの約23 杯分)。
必要敷地面積は最大5平方キロメートルと試算。
「施設の場所」:12か所。
双葉町 2か所(福島第一原発が立地)、容量の25%分
大熊町 9か所(福島第一原発が立地)、容量の60%分
楢葉町 1か所(福島第二原発が立地)、容量の15%分
「時期等」 :2015年1月の搬入開始を目指す。中間貯蔵期間は30年間。
福島県佐藤知事や施設候補地の3町長は、いずれも「白紙」としていますが、大熊町民で作る団体が、町内への早期建設を求める1626名分の署名を集め、環境省に提出したと報じられています。(朝日新聞:8月23日)
除染等で発生する膨大な放射性物質に汚染した土壌などは、本来ならば、福島第一原発敷地内に保管すべきでしょうが、収束等の膨大な作業が行われ、多くの人が働いているので、敷地的に余裕はないこと、また、いずれ、廃炉に向けた膨大な作業が予定されていることから、福島第一原発敷地内に汚染土壌を保管するのは無理です。
次善の策として、福島第一原発に隣接する土地を国家が買い上げ、汚染土壌などの保管施設を建設すべきです。 地元自治体の首長は中間貯蔵なら同意できても、最終貯蔵施設は拒否と従来から意思表示して来ていますが、原発事故で放射性物質に汚染された設備・機材、土壌等は勿論、原発敷地隣接地も放射線量が高く、将来ともに住民が住むことはできず、農業などにも使用できないと考えられますので、30年の中間貯蔵施設ではなく、最終貯蔵施設を建設するのが望ましいと考えます。
さらに、汚染土壌をいれたドラム缶を厚いコンクリートの箱の中に入れ密封することにより、福島第一原発や第二原発の海岸線の防潮堤に利用することも可能になります。
政府は最終保管施設として「鹿児島県南大隅町内の山林」を想定している、とTV等で報道されています。 早くも、 “安全が保証されていないから反対、国家政策のために賛成“ などなど、TVでは住民の意見が対立していました。 地域住民が賛否で対立の構図が見え始めています。 平穏だった地域の崩壊につながりかねません。 過去の原発建設地であったことの繰り返しで、実に不幸なことです。何時まで政府はこの様な具策を続けるのでしょうか。
日本では広島・長崎での被爆体験からの原子力アレルギーに加え、福島第一原発事故の後遺症も加わり、もはや、日本本土内では核廃棄物の最終処分場を探すことは不可能です。候補地となっている南大隅町は、国有地内にある人跡未踏の山林の中が候補とされているようですが、人跡未踏の自然豊かな場所こそ日本に残すべきなのです。 福島第一原発敷地の隣接地を汚染土壌の最終保管場所にするべく、住民の合意を得られるように政府は誠意を持って地元との話し合いを行うべきです。
(朝日新聞:8月20日より転用)
(2012年9月1日 花熟里)