花熟里(けじゅくり)の静かな日々

脳出血の後遺症で左半身麻痺。日々目する美しい自然、ちょっと気になること、健康管理などを書いてみます。

「日本が国連安保理の非常任理事国に選出の報に思う」

2015年10月18日 12時00分00秒 | ちょっと気になること
「日本が国連安保理の非常任理事国に史上最多の11回目の選出された。 国連加盟国193か国の184か国の賛成を得ている。」と各マスメディアに好意的に大きく報じられていますが、個人的には少し気になることがあります。それは、日本に投票しなかった9か国のことです。秘密投票ですので、9か国がどこなのかは不明ですが、過去の投票結果を考えると、この9か国は“根強い反日派”なのではないか非常に気になります。対抗馬がなかったここ3回の選出の結果を見ると次の通りです。
         加盟国数  賛成数  差
07回目 1991年   166     158   8
09回目 2004年   191     184   7
11回目 2015年   193     184   9

日本が対抗馬無しで獲得した票数と加盟国数を比較すると、今回が9か国と過去2回よりも増えています。 我が国に好意を寄せていない国(反日?)が増えているともいえます。 外務省は非友好的な国を特定していると思いますので、ぜひとも、これらの国に対する外交的な積極的なアプローチを願いたいと思います。

国連の安全保障理事会は第二次世界大戦の戦勝国である5か国(米、英、仏、露、中)が拒否権を持つために、国際紛争解決に有効な手を打てません。アフガニスタン、シリア、ウクライナ(クリミア半島)問題でも米と露の利害が対立して、安全保障理事会が機能不全に陥っています。
国連事務総長の役割が重要になってきますが、韓国出身の潘 基文事務総長は全く役割を果たしていません。日本が非常任理事国として国連の改革に向けて何らかの役割を果たすことを期待するばかりですが、そのためにも、前述の”反日派”9か国と良好な関係を築けるか否かが重要と思います。

さらに気になることは、潘 基文事務総長の任期が2016年12月迄で、ユネスコの事務局長のイリナ・ボゴバ氏が有力な後任候補と報道されていることです。 中国が提出した「南京大虐殺文書」をユネスコ記憶遺産に登録した張本人です。イリナ・ボゴバ氏は、ブルガリア共産党員、ブルガリア国会議員、外務大臣を歴任、2009年10月にユネスコの事務局長に就任、親中国派とみなされており、北京で行われた抗日戦争勝利70年記念行事に出席しています。 もし、2年後に国連の事務総長になったら、中国の意を受けた国連運営がなされる懸念があります。 中国の先を見据えた外交戦略の巧みさに驚くばかりです。  
日本は安保理非常任理事国選任で満足することなく、“反日国”を減らし、“シンパ”を増やす努力を怠らないことが重要です。


「日本の安保理非常任理事国選挙結果」
  年   加盟国数  得票数   差    対抗馬
① 1957    82       55    27    パナマ等
② 1965    117      98    19     無し
③ 1970    121      102    19     無し 
④ 1974    138      121    17     無し
⑤ 1980    154      141    13     無し
⑥ 1986    159      107    52     無し
⑦ 1991    166      158    8     無し
⑧ 1996    185      142    43     インド
⑨ 2004    191      184    7     無し
⑩ 2008    192      158    4     イラン
⑪ 2015    193      184    9     無し 


(2015年10月18日 花熟里)






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