蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

森川家  竹原市

2015-10-09 21:54:11 | 古民家、庭園
森川家は竹原の古民家の中でも、一番の見所である。


規模においても、保存の良さにおいても、竹原市の中では並ぶものはない。


基本は、主屋と離れ座敷がL字型に繋がる構造が、この家のハレの部分を構成している。




主屋の十畳の奥の間と、その目の前の庭。
主屋は明治期に、山路家の主屋として建てられたものを移築したもの。


主屋の奥から二つ目の次の間。
置かれているのは、この家に伝わる琴。
心得のある人ならば、管理人に断りを入れれば、試し曳きをする琴も許されるようだ。




主屋の端近くの二間。
そうは言っても、格式は十分に高く、庭の眺めもそれぞれのために用意がされている。






庭の姿を確かめようと、縁側へ踏み出せば、見事に手入れされた円熟した園を楽しむことができる。




主屋から離座敷に入れば、普請の格はさらに上がる。昔の竹原の塩田主は、これほどの富を享受したとは。


主屋に一度戻って離座敷を見ると、格上の神秘的な空間が広がるように見える。その計算は見事である。



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (soba-ki.hatenablog.com)
2015-10-10 21:22:39
美しい居室と庭園です。

見事な調和はまさに
リビングデザインの粋です。

いつも素敵なお写真ありがとうございます。
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Unknown (j-garden-hirasato)
2015-10-11 09:18:40
立派なお屋敷ですね。
庭木の太さに、
歴史を感じます。
庭もよく手入れされていて、
こちらも見事です。
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Unknown (kikouchi)
2015-10-13 21:33:49
>soba-ki.hatenablog.comさん
竹原の旧市街のなかでも、一番見ごたえがあるのはこの森川家だと思います。
主庭はやや。樹々が大きくなりすぎた感じですが、庭として眺めるのに今の所問題はなさそうです。
おそらく、清々と茂る松の頭を切り出してやる必要が、数年後には訪れるように思います。
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Unknown (kikouchi)
2015-10-13 21:41:38
>j-garden-hirasatoさん
こちらのように、あまり全国区では有名ではない個人所有のお庭、すごく興味が湧いております。
お寺のような半ば公の組織の庭は、メンテナンスにお金がかかっても、それを補う制度があるようです。完全に個人所有となると、すべてオーナー持ちでしょうか?それも承知で残されたものを大事にする普請道楽、ただ者ではありません。
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Unknown (雪だるま)
2015-10-14 05:56:22
武家ではないですね
豪農の屋敷風でもない感じ
どこか現代風の雰囲気もあり
改築されたのかな?
などと勝手に推測しながら拝見
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Unknown (kikouchi)
2015-10-14 19:25:18
>雪だるまさん
明治前期の金持ちの家を、大正期に移築したものです。
おそらく始めは農業で食べていたのでしょうが、その後多角化して、豪農の屋敷よりも洗練された造りになったのでしょうか。
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