観音堂の近くで見つけたシキミ。
先月末 デジカメ不調だった頃
冷たい風の吹く日に行ったら
沢山の花びらを散らせてしまっていたので
撮影できないうちに花が終わってしまうなあ、と
がっかりしていた。
デジカメが復調してから
もう花を散らせてしまったよね、と思いながら行って見たら
まだ花が残っていて しかも いい匂いもさせてくれていた。
何かの花の匂いに似てるんだけどなあ。
数年前から
いつも写真に撮ろうと思っていたのに
なかなかタイミングが合わなくて、
ようやく、先月末に撮影(汗)。
こちらは 近所の 柳の木。
手前の平屋の屋根に比べると ものすごい巨木だとわかる。
実家にも 太いシキミが一本あった。
父はそれを大事にしていて
「どうして?」と私が聞くと
「お寺だからだ。」
と答えた。
どうして お寺だと シキミを大事にするのか、
と 聞いたかどうか、
記憶はそこで止まっている。
で、
どうして お寺では シキミを大事にするの?(笑)
仏前に供えるから?
墓前に供えるから?
供えた記憶は、私には、ない(汗)。
というか、実は シキミの木の記憶はあるが
花の記憶がなかった。
ちゃんと花が咲く、ということを
今回、確認(苦笑)。
だから、
花が いい匂いを発するとは 知らなかった。
本当に 実家の境内にあったの、シキミだよね?(汗)
残念ながら 義兄の代になってから
虫がついたとかで ダメになってしまっている。
本当に、残念。
「漢字では「樒」と書き、
いかにも密教(山岳仏教)と関係がありそうです。」
と 検索したHPにあり、
「そうなのかー!」
と感じ入ってしまったりしている(苦笑)。
ちなみに、木偏に神で「榊」、
同じく木偏に「佛(仏)」で「梻(シキミ)」とも書く。
これらは日本で作られた国字。
この木の葉は 元気がないのか? 色が冴えないが
常緑の葉は 本来 濃緑色で ツヤツヤして かすかにカールしている。
織田佛教大辞典によると、
「密規に 樒の葉を 蓮華の代用となす。」
とある。
そういえば、段々になって生えている葉っぱが
上から見ると 放射状に生えているように見えて
蓮の花っぽく見えなくも・・・ない(?)。
さらに
「『眞俗佛事論 二』に
供物儀を引きて
<樒の實は もと 天竺より来たれり。
本邦へは 鑑真和尚の請来なり、
其の形 天日 無熱池の青蓮華に似たり、
故に 之を取りて佛に供す。>」
との紹介があって、
蓮の花に似てるから、仏さまにお供えするのだという。
検索したHPの中には
いい匂いのする木だから、そして 毒のある木だから、
墓地に植えた、
やがて 仏の木となったのだろう、
という説明が書かれたものがあったが
ここに書かれたように
本当に 鑑真さんと一緒に日本に来たのなら
日本においては 最初から「仏の木」としてやって来た事になる。
抹香の原料になることから
「抹香臭い」とは シキミの臭いのこと、
とするHPもあった。
浄土真宗では 華瓶(けびょう=花瓶)に挿して仏前に供える、
ともあった。
六器(ろっき)の中に入っているところを
見たような記憶はある。
実には 八角(スターアニス=トウシキミの実)に似ているが、
毒があるそうなので、見つけても食べないこと!
教えてもらいました。
その木の近くには埋葬されているから、むやみに
近づかないほうがいいと。
低木だったような思い出があります。
やはり 埋葬したそばに 決まった樹木を植樹、という習慣は あちらこちらにあるのかもしれませんね。
近づいちゃいけない、というのは もしかして
土葬だから 体重で土の中に落ちる可能性があるとか?
単に 間違っても使者を踏んづけないように?
仕立て方で 低木にもなるとは思いますが
それは シキミとは違う木だったのかもしれませんね。
私は 墓地には沈丁花、お彼岸の頃になると とろけそうにいい匂い、という記憶が強いです。
シキミは全株有毒とか特に果実は猛毒と書かれています。葉には油点があり揉むと真っ向の香気がある。葉や樹皮を干して粉末にしたものを抹香やや線香等の材料とすると書かれちゅうけんど、毒のあるものをねえ?
土葬の時は獣の嫌うものをそばに植えると言うようなことを昔聞いたような記憶があるような。。。シキミそれほど高木にはならんと思う。それにお供えにしょっちゅう枝かっとするしねえ(笑)手持ち図鑑には8メートル常緑中木と書かれちゅう。
毒があるとは思えないような いい香りのする花です。
恐怖心もないから、鼻をおもいきり近づけて クンクンしてきました(笑)。
抹香(粉末のお香)の材料とは 今回まで知りませんでした。
土葬の頃は さまざまな工夫がされていたでしょうね。
お供えを置くのは 獣にあげていたようなところもあるのかもしれません。
今は 猫やカラスに散らかされてしまいますし、なにしろ皆さんピカピカのカロートにしていますから 汚されないようにお供え物も置かないようです。
寂しくもありますね。
切り詰めには強い植物であることは間違いなさそうですね(笑)。
それにしても8メートルなんて、見たことないなあ!
で、8メートルあっても「中木」と言うのでしょうか???(笑)