ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

温度差

2012-01-16 | 考えたこと
「温度差」という語がある。

震災後に 
震災に関しての感受性の強弱の違いを言う言葉になったらしい。

日本国民の間に 温度差がある。

被災県の中にも 被害の大・小があり、
被災者の間にも クッキリとした明暗がある。

我が家にも 「温度差」はある。






震災前に東北に旅行に行った娘は ショックが大きめだったようだ。
ボケボケの、娘のお土産。






私の両親の故郷は 東北・フクシマにある。

フクシマにあるけれど、
地震からも原発事故からも 深刻な被害を免れている。

「被災地」とは呼べないけれど、
私の親戚たちの 被災地に向ける思いには 
深刻なものがあるだろう。



被災地・フクシマへの思い。

それが、亭主には、ない。

と、私は感じている。













何といっても、一番の困り者は 原発事故の影響。

これは 当然 私の故郷・イバラキにもやってきており、
県南では 遮るものがないせいか、スムーズに流れて来たようだ。

実家の周辺は 新聞に載った地図によると、
なんでも 国が除染をしてくれるらしい。

あんなに広大な地域の 住宅・田畑・河川を
本当に除染してくれるのだろうか?







当初は こんな家が そこいらじゅうにあった。
だいぶ経って もう修理は済んだか?と思われた10月に撮影。






この所 ずっと
我が家は 亭主の実家の井戸水を汲んできて 使っている。

亭主の実家は高台にあり、
井戸水が  「名水!」と呼んでもいいくらいに美味しい。

逆に あまり 水の良くない実家に比べれば、
これはもう、「財産」「宝物」と呼んでもいいくらいに
素晴らしい自然からの賜り物だと思う。








逆に この頃の屋根屋さんたちは 東北に出張していたようだ。
雨漏りを免れている家々なのかもしれない。







亭主の実家は いくぶん(?)山の中にある。

その分(?) 放射線の影響は少ないらしく、
薄い色で 色分けされている。

おそらく どこも すべて 放射線を被っているはずなのだが
いちいち気にしていたら 気が変になる。

私も亭主も 50歳を過ぎている。

50歳を過ぎたなら、
哀しいかな、新陳代謝はかなりゆっくりで
放射線の影響は あまり受けないようだ。

ならば、何を気にする事があろうか。

私たちは おそらくは放射線が溶けているであろうイバラキの井戸水を
大きなポリタンクに汲んできて
そうして 飲食に使っている。

美味しい(笑)。






この冬 亭主が 寒い寒い実家に
石油ストーブのデカイのを買おうとしたら、
当地では手に入らなかった。

すべて 東北に行ってしまっているという。

手に入る限りの大きなストーブを買って 持って行ったら
充分に暖かかったそうだ。



東北に行っているなら、仕方がないか。

そう思って 腹も立てずにいる。

亭主にしては、珍しい現象だ(笑)。






最近に見たカタログには
60歳以上の皆さん、「2.2ベクレルなら買うよ」とおっしゃっていただけませんか。

という宣伝文句(???)があった。

笑えた。

私たちは まだ 60歳になっていないから、
このお米は買わないでおこう、と思う。