日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

雪のひとひら

2005-01-28 07:51:57 | パリ左岸
会社帰りにとうとう雪が降り始めた。
地下鉄の駅めがけて急いで舗道を歩くと、
横断歩道の近くで、じっと空を見上げているおばさんがいた。
上品な、金髪のおばさん。
雪がどんどん降ってくる曇った、凍えるような
空を見つめている。その姿になんか
僕のほうが見とれてしまった。

友達の家に夕飯に呼ばれたので、郊外まで行ってみる。
郊外の町の舗道には人、一人歩いていない。
さっきのおばさんを思い出して、自分も
ぼーっと、空を見上げてくる。
どんどん雪の結晶が地上めがけて落ちてくるのが分かる。

電車の中で、無茶苦茶、薄着の若者がいた。
みんなマフラーを首に巻き、厚いコートを
まとっている乗客の中で、一人だけ、見てる
だけでも寒くなりそうなジージャンを着てるだけ。
しかし、なぜか手袋をつけている。他のところは
大丈夫なのに手だけは寒がりなのか?

帰りの地下鉄で団体の中国人観光客を目にする。
大声で中国語で話している。
18ぐらいから、僕はほとんどいつも一人で街を歩いたり、
旅行に出かけたり、つまり単独行動しかしていないので、
いまさらあんなに集団行動しろ、とか言われても
苦痛だろうなあ、なんてぼんやりと思う。フランスにも
一人でやってきたし、それが気が楽だしな。

さて、CARNAVALの複数形はなんだろう? CARNAVAUXじゃなくて
CARNAVALSだよ、というクイズをフランス人に出された。
反対に、CANIVEAUX(側溝)の単数はCANIVALじゃなくて
CANIVEAUだと。ってどうでもいいんだけどね。