日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

聞き取りえないもの

2005-01-12 07:25:15 | パリ左岸
会社に向かってとぼとぼ舗道を歩いていると
あちこちにシャルロット・ゲンズブールの
ポスターが。12日から封切られる映画、
「l'un reste, l'autre part」と言う映画に
出るらしい。ダニエル・オトイユと競演。

シャルロット・ゲンズブールは「小さな泥棒」
の頃から好きなので、昨今の活躍は昔からの
ファンの僕としてはうれしいことこのうえない。
もちろん、彼女が10代の頃持っていたカリスマ臭
は最近なんだか消えてしまった気もする。
しかしあの圧倒的な存在感は誰にもまねができないのだ。

仕事帰りにアリアンスフランセーズの発音
の講座に出席する。先生が生徒にみっちり教授してくれる
効果的な授業だ。

一人だけ、先生の言うことをまったく解しない
中国人の生徒がいて先生から怒られている。
「録音する」とか「聞く」とかそんな単純な
フランス語の単語が聞き取れず、先生の手をやいている。
先生も終いにはいらいらしてきて早口になる
もんだから、ますます生徒は話を解さなくなる。

悪循環の挙句、先生は僕のほうをいきなり向いて尋ねる。
「あなた、中国語分かる?」
おいおい、僕に中国語の通訳させるのかい?