日々の泡盛(フランス編)

フランス在住、40代サラリーマンのどうってことない日常。

語学だけがすべてじゃないが

2005-01-21 07:21:02 | パリ右岸
スターリングラードと言う名前の地下鉄の駅は
パリの北東、ヴィレット運河が始まる場所で、
結構夜行くと物騒なところだ。数年前までは
昼間でも公然と麻薬の取引など行われていたらしい。

と、そのような場所に今日は外勤。
地下鉄を下りて大通りを歩くと、パリらしからぬ風景。
高層の団地が立ち並ぶ中、通行人はアラブ人とか
アジア人とか。要するに移民の人たちばっかり。
北風がぴゅーぴゅー吹いていた。

で、フランス人に何やら仕事の説明をしに
行ったんだけど、これが僕の的を得ないフランス語の
説明のせいで無茶苦茶なことに。自分のフランス語力に
落ち込んでしまった。考えを整理して(この段階でもう
できてないのかもしれないが)、それをフランス語に
直して、相手に伝わるように話す、ということが
全然できてない。よく考えると僕はフランスに通算
もう5年以上住んでるんだけど、ダメだ、こんなの、とか
思ってしまった。相手のいってる事もよく分からなかったし。

落ち込みつつ、帰りがけに上司とメトロ2号線に乗る。
窓からBUFFET DU NORDという古い、汚らしい劇場が見えた。
かの有名なピーターブルックの拠点らしい。
あと、「この通りの向こうがグット・ドール街らしいよ」
と教えられる。昔、サンドニと並ぶ有名な娼婦街、
そのあとアラブ人街のスラム、今は少し再開発でこぎれいに
なっているらしい。パリの北の空、地下鉄から眺めてぼんやり。