ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Before The Fall ’67 '77 : The Peel Sessions / Various Artists

2022年04月19日 | クラシック・ロック

Before The Fall ’67 '77 : The Peel Sessions / Various Artists (1991)

このブログでは何度も紹介しているイギリスの名物DJ、ジョン・ピール(John Peel)の番組に登場したアーティストの、アルバムとは違うスタジオ録音テイクを集めたCD。この作品では1967年から1977年までに登場したアーティストをコンパイルしてある。自分は同じシリーズの「Winters Of Discontent 77-83」、「New Season 83-91」や、「Manchester - So Much To Answer For」を所有しているが、どれもオリジナル・アルバムとは違う貴重な演奏が楽しめる好盤だ。収録されているアーティストと曲は以下の通り。

01 Jimi Hendrix - Spanish Castle Magic
02 Free - Song Of Yesterday
03 Queen - Doin' Alright
04 Elton John - Ballad Of A Well Known Gun
05 Lindisfarne - Lady Eleanor
06 The Pretty Things - Rosalyn
07 Arthur Brown - Fire
08 Chicken Shack - I'd Rather Go Blind
09 Kevin Coyne - Marlene
10 Medicine Head - Pictures In The Sky
11 T-Rex - Sun Eye
12 Soft Machine - Dedicated To You But You Weren't Listening
13 Can - Geheim
14 Family - Checkout
15 Thin Lizzy - Dancing In The Moonlight
16 Tim Buckley - Once I Was
17 June Tabor - The Fiddle & The Drum
18 Bonzo Dog Band - Sofa Head
19 Syd Barrett - Baby Lemonade
20 Nico - Janitor Of Lunacy

何と凄い面子だろう。今では伝説となったアーティストばかり。こうして集めると当時から有名だったアーティストばかりを選んでいるように見えるかもしれないが、ジョン・ピールはそれらアーティストがまだ全然売れていない時期から率先してオンエアして、ある意味活動をバックアップしていたのだからあっぱれ。何でも彼は、局側やレコード会社から強いられたアーティストはオンエアせず、最後まで自分の好みを押し通したのだという。さすがパイレート(海賊)ラジオ(※)出身DJだ。

※60年代初め頃から、正式な免許を持たずに法律規制の無かった海上の船の上から勝手にオンエアしていたラジオ局

ネットにて購入(¥385)

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Singles / New Order

2022年02月15日 | パンク・ニューウェーヴ

Singles / New Order (2005)

2005年に発売されたニュー・オーダー(New Order)のシングル集。1980年にジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)のイアン・カーティス(Ian Curtis)が自殺した後、残された3人のメンバーがニュー・オーダーとして再出発したのちに発売された1981年からのシングルを、そのシングル・ヴァージョンで31曲収録している。オリジナル・アルバムに未収録だった曲も収録しているとのこと。

自分がジョイ・ディヴィジョンを最初に聴いたのは学生の時。パンク~ニュー・ウェーヴの流れで聴き始めたが、その時にはすでにイアンは亡くなっていたので、もうニュー・オーダーはスタートしていたことになる。ジョイ・ディヴィジョンは大好きだったので、オリジナル・アルバム、編集盤、Peel Sessions等をレコードで、後に編纂されたボックス・セット等をCDで集めたが、ニュー・オーダーに関してはなぜか全然触れぬままでいた。もちろんヒットした「Blue Monday」などは聴いたことがあったが、どういう訳かアルバムを買うまでには至らず。一般的にはニュー・オーダーとしての方がジョイ・ディヴィジョンよりも桁違いにビッグになったのに。初期の頃に何かで聴いた彼らのライヴの印象がかなり悪かったからだろう(←そもそも歌は下手だし、演奏も音が外れて酷いものだった・苦笑)。

このCDも前半は聴いたことがある曲が多いが、後半はほとんどピンとこない。シンセを多用した彼らの曲は印象に残る”音”っていうのがある場合が多いが、彼ら特有のダンサブルでありながら冷めた雰囲気がかっこいい。通して聴いてみると自分が思っていたよりもアナログな雰囲気を残した演奏も多かった。でも歌は相変わらず…。それにどうしても曲調が似通っていて、このコンピを聴くだけだと単調になりがち。このシングル集が出た後に、メンバー間で衝突があり、バーナード・サムナー(Bernard Sumner)、スティーヴン・モリス(Stephen Morris)の2人と、ピーター・フック(Peter Hook)に分裂してしまった。今はどうなったやら。

amazonにて購入(¥668)

  • Label ‏ : ‎ Warner Classics UK
  • ASIN ‏ : ‎ B000B9UHSU
  • Disc ‏ : ‎ 1
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Bong (EP) / New Fast Automatic Daffodils

2020年10月16日 | オルタナティヴ・ロック

Bong (EP) / New Fast Automatic Daffodils (1992)

80年代の後半からイギリスのマンチェスターを中心とするムーヴメント、いわゆる”Madchester”がロック界を席巻したことがあった。代表的なバンドはストーン・ローゼズ(The Stone Roses)、ハッピー・マンデーズ(Happy Mondays)らだが、それらマンチェスター出身の(あるいはマンチェスターで活動した)バンドのピール・セッション(Peel Session)をまとめたCDを愛聴していたことがあった(ジャケ下左)。その中で一等気になったバンドがこのニュー・ファスト・オートマティック・ダフォディルズ(New Fast Automatic Daffodils、以下NFAD)。

 

ヒットしたバンドではなかったので知名度は低いが、彼らのメジャー発売のファースト「Pigeonhole」(ジャケ上右)は今でも大好きなアルバムだし、当時のアルバム群の中ではなかなかの傑作だと思う。この5曲入りEPは1992年に発売されたセカンド「Body Exit Mind」からカットされた物で、アルバムからの表題曲を含む2曲にアルバム未収録の3曲が加えられている。

ハードでエモーショナルなギターに、ラテンとまでは言わないがかなり目立つパーカッション、クールなヴォーカルというこのバンドの基本線はそのままに、浮遊するようなドリーミーな雰囲気が独特。これでも少し市場を意識したような感じもなくはないが、ま、ヒットしないのは当然か。でも好きなんだよなァ。彼らが当時どんなライヴ活動をしていたのか聴いてみたかった(→何しろ情報が少ない)。

オークションにて購入(¥322)

  • Label : Elektra / Wea
  • ASIN : B000000WZD
  • Disc : 1
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Substance 1977-1980 / Joy Division

2020年05月16日 | パンク・ニューウェーヴ

Substance 1977-1980 / Joy Division (1988)

ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)のスタジオ・アルバム未収録曲を集めたコンピレーション盤。アナログ盤(10曲収録)で所有しているが、CDは17曲と収録曲が多くなっている。まだパンク・バンド然とした78年のデビューEP「Ideal For Living」収録曲を始め、ヴォーカルのイアン・カーティス(Ian Curtis)死去直後の80年のシングル「Love Will Tear Us Apart 」B面曲まで。特にこのCDではコンピレーション盤やソノシートで発表された入手困難曲も含まれるので便利な1枚。後身のニュー・オーダー(New Order)にも同じタイトルの編集盤があるので注意。

元々ジョイ・ディヴィジョンはアルバム収録以外の重要曲も多く、ここに収録されている6、8、10なども他のアーティストに強い影響を与えた彼らの本質を最もよく伝える代表曲。自分が彼らの音楽を初めて聴いたのはたぶん「Peel Sessions」のアナログ12inch盤だったと思うけれど、後追いで聴き出してすぐにハマり、オリジナル・アルバムを購入することになった。凡百のパンク・バンドのようにアングリ―ではなく、凡百のニュー・ウェーヴ・バンドのようにポップでもなかったが、”冷たく燃える”としか表現しづらい心の内面に突き刺さるような歌詞と、イアンのヴォーカルの痛々しさの虜になる(既にバンドの映像や、結末を知っているから余計かもしれないが…)。ネイティヴに英語が理解出来たらもっと直接的に感情を揺さぶるんだろう。

中古店にて購入(¥290)

  • CD (1990/10/25)
  • Disc : 1
  • Format: Import
  • Label : Qwest / Wea
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Chelsea Girl / Nico

2020年05月12日 | クラシック・ロック

Chelsea Girl / Nico (1968)

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground)に参加したニコ(Nico)が、ヴェルヴェッツのメンバーのサポートによって発表したファースト・ソロ・アルバム「Chelsea Girl」。アナログで所有しているが、久しぶりに(気軽に)聴きたくなったのでCDで買い直し。美麗なニコの姿はやはり大きなアナログ・ジャケットで見ていたいが、レコード・プレーヤーの不調と簡便さに負けてしまった…。アルバムにはヴェルヴェッツのメンバー、ルー・リード(Lou Reed)、ジョン・ケイル(John Cale)、スターリング・モリソン(Sterling Morrison)の他にも若きジャクソン・ブラウン(Jackson Browne)が参加していて、フォーキーな曲が中心。ディラン(Bob Dylan)のカヴァーなどがありながら、まさにヴェルヴェッツという感じのフリーキーな曲が混じる。それでもアルバム全体として不思議な、そして独特な統一感のある一枚。

ボックス・セット等で聴けるヴェルベッツの初期の音源も”フォーク”といって差し支えない音楽性だったので(←発表された時は驚いた)自然な流れとしてこういう形になったのかもしれない。むしろヴェルヴェッツのファースト(’67発表)が時代を超える突然変異だったか。メンバーが参加しているということで当然その演奏も気になる訳だが、自分はすぐにそれと分かる一部の曲を除いて「本当にメンバーの演奏?」という疑問符が残る曲がいつも頭にあった(ストリングスが足してあるからかな)。浮世離れしたドイツ語訛りの英語で歌われる歌はニコにしか出せない特別な暗い浮遊感。初めてアルバムを聴いてから30年近く経つが、久しぶりに通して聴いて若い頃よりも今の方がずっとよく感じる。伝記を読むとヴェルヴェッツの時には戦略的に結びつけられたこともあって、ルーなどはリハーサルや録音時に徹底的にニコを無視したような記述もあったが実際はどうだったんだろう。恋人同士だった時期もあったという噂も…。それでもグループ解散後、数年で再共演したりしているので、まさに愛憎相半ばという関係だったんだろう。

オークションにて購入(¥480)

  • CD (1990/10/25)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Polydor
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Movement : BBC Radio 1 Peel Sessions 1977-1979 / Various Artists

2019年08月13日 | パンク・ニューウェーヴ

Movement : BBC Radio 1 Peel Sessions 1977-1979 / Various Artists (2011)

1977年から1979年までのちょうどパンク~ニュー・ウェーヴ期のイギリス国営放送「ピール・セッションズ」用にスタジオで録音された音源を集めたコンピ盤。あまり正確な事実関係は知らないのだが、イギリスでは国営ラジオ放送でレコード収録曲をそのまま流すのに制限があったらしく、その為にわざわざBBCのスタジオで録音した音源を流していたのがこの番組。このブログでも何度か紹介しているが、ジョン・ピール(John Peel)は海賊放送時代から有名なDJで、後にBBC専属に。人気や売上に拘らず自分の好みで無名のアーティストにもチャンスを与え、特にロンドン・パンク全盛の1977年からは、数多のパンク、ニュー・ウェーヴ系バンドを自身の番組に登場させている。もちろん今でこそ有名になったが、放送当時は海のものとも山のものとも知れない素人同然のバンドも多かったはずだ。

80年代後半にはその「Peel Sessions」の音源がアナログ12インチ盤で発売されていた(ジャケット写真下)。チープな共通アートワークで大体4曲くらい収録されていたが、12インチ45回転だったので音が良くて(曲数が少ないのでレコードの溝幅も広い)、スタジオでいじくり回していない分バンドの息遣いが伝わってくる好盤が多く、自分は結構な枚数を集めていた。その音源のコンピ盤だから、懐かしいやら嬉しいやら。初っ端のジャム(The Jam)のエッジ―なギターとぶっといベースの音だけで”あの頃”に戻れる強烈な印象が残っている。もちろん完全に後追いだったけれどハマったなァ…(遠い眼)。そんな訳で聴いたことがある音源ばかりだけれど、あの時代、あの番組ならではの溌剌とした音がぎっしりと40曲以上収録されていて、文句無し。

  

<Disc 1>

  • 1-01 The Jam – In The City
  • 1-02 Buzzcocks – What Do I Get?
  • 1-03 Generation X – Youth Youth Youth
  • 1-04 The Stranglers – No More Heroes
  • 1-05 The Adverts – Gary Gilmour's Eyes
  • 1-06 The Slits – Love And Romance
  • 1-07 XTC – Science Friction
  • 1-08 Dr. Feelgood – She's A Wind Up
  • 1-09 Tom Robinson Band – Don't Take No For An Answer
  • 1-10 Ian Dury & The Blockheads – Sex, Drugs & Rock 'N' Roll
  • 1-11 Adam & The Ants – Deutscher Girls
  • 1-12 Siouxsie & The Banshees – Hong Kong Garden
  • 1-13 The Only Ones – Another Girl Another Planet
  • 1-14 The Undertones – Get Over You
  • 1-15 The Rezillos – Top Of The Pops
  • 1-16 The Flys – Love And A Molotov Cocktail
  • 1-17 The Members – Sound Of The Suburbs
  • 1-18 Stiff Little Fingers – Alternate Ulster
  • 1-19 Skids – The Saints Are Coming
  • 1-20 The Angelic Upstarts – We Are The People
  • 1-21 The Ruts – S.U.S.
  • 1-23 John Cooper-Clarke – Reader's Wives

<Disc 2> 

  • 2-01 Penetration – Movement
  • 2-02 Monochrome Set - Goodbye Joe/Strange Boutique
  • 2-03 Wire - The Other Window
  • 2-04 Magazine - Light Pours Out Of Me
  • 2-05 Joy Division - Transmission
  • 2-06 Killing Joke - Wardance
  • 2-07 The Human League - Being Boiled
  • 2-08 Orchestral Manoeuvres In The Dark - Messages
  • 2-09 The Psychedelic Furs - Sister Europe
  • 2-10 Simple Minds - Premonition
  • 2-11 Public Image Limited - Poptones
  • 2-12 Steel Pulse - Jah Pickney (Rock Against Racism)
  • 2-13 Aswad - It's Not Our Wish
  • 2-14 UB40 - Food For Thought
  • 2-15 The Special A.K.A - Gangsters
  • 2-16 Madness - The Prince
  • 2-17 The Selecter - Street Feeling
  • 2-18 The Beat - Ranking Full Stop

amazonにて購入(¥1,080)

  • CD  (2011/9/13)
  • Disc : 2
  • Format: Import
  • Label : EMI Import

 

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John Peel : A Tribute / Various Artists

2018年05月31日 | クラシック・ロック

John Peel : A Tribute / Various Artists (2005)

2004年に亡くなったイギリスの名物DJ、ジョン・ピール(John Peel)。イギリスの多くの若者やアーティストを虜にした海賊ラジオ(※)出身で、のちにBBCと契約したのちも独自の視点と選曲で、いわゆるメジャーなヒットとは一線を画す音楽の情報を発信し続けた伝説的人物(※かつてイギリスの公共放送では、ポピュラー音楽の放送は1日たった1時間弱と決められていた為、法律の及ばない海上に停泊した船から若者向けの独自のプログラムを放送した)。自分は若かりし頃、パンクやニューウェーヴにハマったので、彼の番組でのスタジオ録音を収録した「The Peel Sessions」のシリーズをアナログで沢山買い集めた(例:写真下)。オリジナル音源とはひと味違うイキの良い演奏が12インチ45回転の高音質で収録されていて、そこから興味が深まったアーティストも数多い。

  

そんなジョン・ピールの没後に発売されたトリビュート盤があると最近知ったので買ってみた。収録されているアーティストは名が知れた大物が多い。それでも彼が推していた”らしい”バンドも多い。ただ後の資料でしか知らない自分としては、収録アーティストと彼との関係が思い浮かばないボウイ(David Bowie)、ドアーズ(The Doors)、クラッシュ(The Clash)、エルモア・ジェームス(Elmore James)なんてところの選曲が気になる。調べてみるとコンパイルしたのはChris Lycett( BBCプロデューサー)とNick Stewart(アーティストの発掘・育成担当)という2人。ま、こういった2人で選曲しているのなら本人と何らかのエピソードがあったアーティストばかりなのだろう。でもクラッシュよりはダムド(The Damned)だろ、とか、ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)とニュー・オーダー(New Order)を並べちゃうかなァ、と気になる点もいくつか。

Disc 1

01 Lonnie Donegan - Lost John
02 T-Rex - Debora
03 Pink Floyd - Set The Controls For The Heart Of The Sun
04 Jimi Hendrix Experience - Spanish Castle Magic
05 Van Morrison - Sweet Thing
06 David Bowie - Life On Mars
07 The Doors - Five To One
08 Tim Buckley - Song For A Siren
09 Faces - Stay With Me
10 The Misunderstood - I Can Take You To The Sun
11 Country Joe & The Fish - Not So Sweet Martha Lorraine
12 Fairport Convention - Meet On The Ledge
13 Captain Beefheart - Big Eyed Beans From Venus
14 Loudon Wainwright Iii - Be Careful There's A Baby In The House
15 Roy Buchanan - I Am A Lonesome Fugitive
16 The Bonzo Dog Doo Dah Band - Mr Apollo
17 Ramones - I Don't Want To Walk Around With You
18 The Clash - Complete Control
19 Joy Division - Love Will Tear Us Apart
20 New Order - Ceremony

Disc 2

01 The Undertones - Teenage Kicks
02 Altered Images - Happy Birthday
03 The Smiths - How Soon Is Now?
04 The Cocteau Twins Pearly-Dewdrops' Drops
05 The Jesus & Mary Chain - Sidewalking
06 Blur - Song 2
07 Culture - Lion Rock
08 Billy Bragg - New England
09 Robert Wyatt - Shipbuilding
10 The Wedding Present - Brassneck
11 Pj Harvey - Sheila Na Gig
12 Pulp - Common People
13 The Fall - Theme From Sparta F.C. #2
14 Super Furry Animals - Something For The Weekend
15 Nina Nastasia - Bird Of Cuzco
16 The Delgados - Pull The Wires From The Wall
17 Belle & Sebastian - Lazy Line Painter Jane
18 Laura Cantrell - Two Seconds
19 Orbital - Chime
20 Elmore James - Dust My Blues

メイン・ストリームのアーティストだろうと、そうでなかろうと、一貫して自分のポリシーに基づいて新しい音楽を紹介し続けていたジョン・ピール。アーティスト側からの信頼も厚く、親交が続いたアーティストも多い。残念なのはこれらの音源が全てごく普通のレコードと同じ正規ヴァージョンで、彼の番組からとかの貴重な音源は全く含まれていないということ。ピール・セッションだけで集めた編集アルバムもいくつかあるが、そちらの方がやはり彼の特性というか趣味がよく分かり、聴いていて違和感がない。この編集盤でもどちらかというと2枚目の方が彼らしい雰囲気が伝わる気がする。

amazon にて購入(¥668)

  • CD (2005/11/29)
  • Disc : 2
  • Format: Import
  • Label : Warner Spec. Mkt. UK
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Join Hands / Siousxie & The Banshees

2018年01月10日 | パンク・ニューウェーヴ

Join Hands / Siousxie & The Banshees (1979)

1979年に発表されたスージー&ザ・バンシーズ(Siousxie & The Banshees)のセカンド・アルバム。リマスターされ数曲追加されたCD。元々はあのセックス・ピストルズ(Sex Pistols)の親衛隊だったスージー・スー(Siouxsie Sioux)が中心のバンドで、パンクの土壌出身ではあるのだが、名盤デビュー・アルバム「Scream」から独特な世界観を持っていて、”パンク”とは一線を画す音楽性を持っていた。自分はデビュー・アルバムこそアナログで持っているが、後のディスコグラフィーは虫食いでしか聴いていない。このセカンドもまとまった形で聴くのは始めてかも。後に”ゴスの女王”扱いされるスージーは決して上手いシンガーではないが、特徴的なメイク同様、誰も真似の出来ない強烈な個性がある。音楽の要はベースのスティーヴ・セヴェリン(Steven Severin)。

このセカンドにはいわゆるヒット曲も無く、全体的に陰鬱な感じがファーストよりも増しているが、彼女ららしい音楽性はより深まっている感じ。まるで祈りを捧げているような彼女のヴォーカルはやはり個性的。正直自分は彼女らの歌詞をしっかり理解して聴いているとは言い難いので、その魅力も充分語ることは出来ないが、学生の時に初めてピール・セッションズ(Peel Sessions)の音源を聴いてからずっと長く聴き続けているバンドのひとつだ(バンドは90年代半ばに解散)。追加された2曲はまさにそのピール・セッションズでも披露したキャッチーな「Love In A Void」と未発表曲「Infantry」の2曲。パンクのチンピラ風情が、スージーのメイクのように”キワモノ”では終わらなかったのはエライ。

中古店にて購入(¥500)

  • CD (2007/1/29)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Original recording remastered, Import
  • Label : Polydor UK

 

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The Complete Beat / The English Beat

2016年07月16日 | レゲエ・スカ

 

The Complete Beat / The English Beat (2012)

ザ・スペシャルズ(The Specials)と並んで2トーン・スカ(2 Tone Ska)ムーヴメントの雄だったザ・ビート(The Beat)。アメリカにも同名のバンドが居たとか何とかいう理由で「イングリッシュ・ビート(The English Beat)」とも名乗っていた。彼らの3枚のオリジナル・アルバムはどれも好盤でクオリティが高く、おすすめ。もちろん全てアナログで所有しているが、ここんところ本国イギリスとアメリカで、それぞれアーカイヴ編集が進んでボックス・セットが発売された。どうせなら統一企画にして欲しいもんだが、イギリスでは「Edsel」レーベル、アメリカでは「Shout! Factory」レーベルが担当しているから仕方がない。

この前うっかりベスト盤を買ったばかりというのに、こちらは「Shout! Factory」から発売された米盤5枚組。3枚のオリジナル・アルバムに加えて、別ヴァージョンやPeel Sessionsなどのスタジオ・ライヴ音源2枚を加えた豪華版だ。英版と比較してもヴォリュームで上回っており、文句ない。実は英「Edsel」では、それぞれのオリジナル・アルバムのデラックス・エディションが発売されていて、そちらにはDVDも付属しているので、本当のコンプリートを目指すにはもうひと頑張りしなければいけないが、そうも付きあっていられない(といいつつ既にひとつあるのだが…)。

往年の名曲を快活に2トーン・スカ風味でカヴァーした曲の消化具合も良く、センスの良さが感じられるし、オリジナル曲の出来もいい。 音だけ聴いているとデイヴ・ウェイクリング(Dave Wakeling)とランキン・ロジャー(Ranking Roger)の声はどちらがどちらか分からないくらい似通っている。ロング・ヴァージョンやダブ・ヴァージョンが12インチ・シングルなどで発表された当時のままのものなのか、詳しいクレジットが無いのが痛いが、どれもオリジナル・ヴァージョンに勝るとも劣らない素晴らしい出来だ。解散後、現在に至るまでは、ついたり離れたりの紆余曲折があったが、ごく最近のニュースではデイヴ側は「The English Beat」、ランキン・ロジャー側は「The Beat」と名乗り、袂を分かって別々に活動している様子。まったく、もう…(苦笑)。

オークションにて購入(¥2,430)

  • CD (2012/7/10)
  • Disc : 5
  • Format: Box set, Import
  • Label : Shout Factory
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In The City / The Jam

2016年03月14日 | パンク・ニューウェーヴ

In The City / The Jam (1977)

オリジナル・ロンドン・パンクの名盤、ザ・ジャム(The Jam)のファースト・アルバム「In The City」をCDで買い直し。ジャムは初期と後期で随分音楽性に幅が出たが、自分がいつ聴いてもワクワクさせられるのは、やはりこのファーストと同じ年に出たセカンド「This Is The Modern World」だ。怒れる若者らしい疾走感がみなぎっており、ピストルズ(Sex Pistols)やクラッシュ(The Clash)とはまた違った雰囲気で当時のイギリスの若者の焦燥感を表現していた(彼ら自身はパンクの括りは嫌だったようだが)。彼らを最初に聴いたのは学生の頃「Strange Fruit」というレーベルから出ていた「Peel Sessions」というシリーズのEP(写真下)で。

英BBCの名物DJ、ジョン・ピール(John Peel)の番組で放送されたスタジオ・ライヴ音源のレコード・シリーズで、生の生き生きとした演奏と、12インチ45回転のリアルな高音質が魅力的だった。80年代中~後半にコツコツと買い求めたのでいくつものアーティストが揃っている。ジョン・ピールは60年代からのベテランでありながらパンク・ロック~ニュー・ウェーヴのアーティストを後押ししていたので、必然的にその周辺のアーティストを沢山聴くようになり、自分の音楽履歴にも大きく影響したものだ。そこで聴くジャムはかっこいいのなんの。そして次はこのファーストと、オリジナル・スリーブ付きのかっこいい輸入盤シングル(写真下)を中古レコード屋を廻って買い集め…と中毒症状が拡がっていった(当時でも中古で1枚¥2,000近くした覚えがあるけれど、よく買ったなァ…)。

 

全部で30分ちょっとのこのアルバム。勢いだけで突っ走っていて、今聴くと微笑ましいところもあるが、気持ちのいいギターの音とモータウンなんかを連想させるコンパクトにまとまった曲群は魅力たっぷり。このスタイルのジャムは好きだったが、3枚目くらいから音楽性に幅が出てグッと作り込むようになり、それに伴って自分の興味はだんだん薄れ、後期、それにポール・ウェラー(Paul Weller)のソロはほとんど聴かずにきてしまった。世間的にはその時期の方が評価がずっと高いのだが…。

中古店にて購入(¥180)

  • CD (2006/12/20)
  • Disc : 1
  • Label : ユニバーサルインターナショナル
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