ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Real... Aretha Franklin / Aretha Franklin

2021年11月16日 | ソウル・ファンク・R&B

The Real... Aretha Franklin / Aretha Franklin (2014)

ソニー・コロンビア系のアーティストの廉価版3CDベスト盤「The Real...」シリーズ。今までにもいくつか購入しているが、今回購入したのはアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)。とはいってもコロンビアに所属していたのは黄金期のアトランティック・レーベル以前。この時期のアレサは自分もあまり聴いてきていない。このシリーズは値段が安いのでお試しにはうってつけ。しかも有難いことにアトランティックから離れアリスタに移籍した時の音源も含まれているから、80年代以降の彼女のキャリアにも触れられる(どちらかというとアリスタ期が中心か)。

まずは60年代初期から67年位までの曲群。この時期はいわゆるソウル・ミュージックというよりは、しっとりとしたスタンダード・ジャズ、ポピュラー・ミュージックといった雰囲気の曲が多い。まだ二十歳そこそこの年齢だったはずだけれど、歌唱力はすでに飛び抜けている。バックの演奏もビッグ・バンドやオーケストラだったりとしておとなしめ。アトランティック以降が凄すぎて、この時期が霞んで見えてしまうのは仕方のないところ。でも中にはソウルフルな曲もあって、若いアレサの声と相まって何とも言えずイイ感じになったりもする。このシリーズの欠点で、どの曲がいつ発売されたとかの詳しいクレジットが無いのが惜しい。

そのアトランティックから離れ、アリスタに移った頃はシンセ・ポップが盛んな80年代半ば。時代が飛んで2枚目はそんなアレサがたっぷり。実はこの頃のアレサも今聴くとなかなかで、最近久しぶりにまた聴くようになった。ヒットした「Freeway Of Love」が収録されていなかったりと選曲の妥当性はよく分からないのだが…。キース・リチャーズ(Keith Richards)がプロデュースとギターを務めた「Jumpin' Jack Flash」は映画の主題歌に採用されたが、そのEP(ジャケ写真下)は若い頃にアメリカで購入して、今でもレコード棚の中にある。ここにも収録されていて嬉しい。ちなみにこの曲、演奏はキースとロニー(Ron Wood)の他、現ストーンズのスティーヴ・ジョーダン(Steve Jordan, ds)、チャック・リヴェール(Chuck Leavell)も参加している。

3枚目はもう90年代。この辺りになるともうヒップ・ホップ。それでも形になってしまうのは女王の貫録。この辺のアレサは全然知らなかったので新鮮。これ、内容からいったらジャケット写真を80~90年代のアレサに変えた方がいいかも。

amazonにて購入(¥674)

Label ‏ : ‎ Sony
ASIN ‏ : ‎ B00L9LVX64
Disc ‏ : ‎ 3

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The Real... Duke Ellington / Duke Ellington

2021年03月17日 | ジャズ

The Real... Duke Ellington / Duke Ellington (2012)

コロンビア、ソニー系の大御所アーティストの廉価版CD3枚組の「The Real...」シリーズ。今回購入したのはジャズの巨人、デューク・エリントン(Duke Ellington)。女性ヴォーカルを加えたものを含む彼のビッグバンド(オーケストラ)の演奏が、3枚のCDにたっぷり75曲詰まっている。以前記述したように、自分がデューク・エリントンの音楽を聴いたのはストーンズ(The Rolling Stones)の81年のツアーのオープニングに流れた「Take The "A" Train(A列車で行こう)」を聴いてから。亡くなった父は昔からビッグバンドのジャズが好きで、幼少の頃に車の中で色々聴いた覚えがあるのでデューク・エリントンのCDも持っていたはず。

「The Real...」シリーズはたっぷりのヴォリュームでありながら値段が安いし、総じて内容が充実しているのはこのデューク・エリントン版でも同じ。たっぷりと75曲収録されている。彼のディスコグラフィーは全然把握していないし、この「Real...」シリーズ唯一の欠点でデータがほとんど記載されていないので、いつ頃の録音だとか、どのLP(それともSPか)に収録されていた曲だとかが分からないのが惜しい。それがあるだけで随分満足度が違うのだが…。音からするとかなり古そうなので、彼の初期のコロンビア録音も含まれているんじゃないかな。40年代頃のハーレム、紫煙たなびく場末の薄暗い地下ジャズ・クラブで、バーボンでもやりながらこんな音楽を聴けたのなら最高だろう(←ちょっと怖いか・笑)。これを機会に、亡くなった父が箱に詰めたまま棚に仕舞ってある10インチ盤を引っ張り出してどんなアーティストがあるか調べてみようかな。

→ <後日> いくつもある箱の中から何枚か出してみたけれど、カンパニー・スリーヴの付いているだけの物がほとんど。クラシックが多いかな。知っているポピュラー・アーティストはドリス・デイ(Doris Day )、シナトラ(Frank Sinatra)、江利チエミ、ペギー葉山くらい(笑)(写真下)。とても1枚1枚は確認出来ないが、ざっと見たところデューク・エリントンは見つからず。これらをちゃんと聴くかどうかは別にして、壊れたままのレコードプレーヤー、直さないとナ。

 

amazonにて購入(¥498)

  • Label : RCA
  • ASIN : B0079ZG7GU
  • Disc : 3
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The Real... / Miles Davis

2019年09月01日 | ジャズ

The Real... / Miles Davis (2011)

Columbia(Sony)から出ているマイルス・デイヴィス(Miles Davis)の廉価盤ベストCD3枚組。同シリーズではディラン(Bob Dylan)、プレスリー(Elvis Presley)、ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)、などを購入している。激安だけれども正規盤なのでクオリティはお墨付き。ディランと同じく、マイルスのオリジナル・アルバムはほぼ全部持っている自分には本来必要のないベスト盤だが、元々コンピレーション盤が好きなのと、ガキの小遣いくらい安価なのでつい買ってしまった。馴染みのない選曲や曲順を楽しむにはもってこいの気楽さ。

副題は”The Ultimate Miles Davis Collection”となっているが、エレクトリック期は完全に省かれた50年代後期の曲が中心に選ばれている(引用アルバムは、「'Round About Midnight」 (1957) 、「Miles Ahead」 (1957) 、「Milestones」 (1958) 、「1958 Miles」 (1979) 、「At Newport 1958」 (1998) 、「Porgy & Bess」 (1959) 、「Kind Of Blue」 (1959) 、「Sketches Of Spain」(1960) 、「Someday My Prince Will Come」 (1962) )。つまりはアコースティック期の”Ulitmate Collection”。この時期マイルスは他レーベルにも吹き込んでいるが、コロンビア音源なので言うことなしの完成度。自分はエレクトリック期中心に聴いてきたので、超有名曲以外の選曲の是非は正直よく分からないのだが、電気に走る前のマイルスらしいクールな音色のトランペットは、何度繰り返し聴いてもスリリングでカッコイイ。久しぶりに故・中山康樹氏の「マイルスを聴け!」でも読んでみようかな。

中古店にて購入(¥500)

  • CD  (2011/10/14)
  • Disc : 3
  • Format: CD, Import
  • Label : Columbia
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The Real...JAZZ / Various Artists

2017年11月18日 | ジャズ

The Real...JAZZ / Various Artists (2014)

ソニーから発売されている3枚組の「The Real...」シリーズ。今回購入したのは「JAZZ」版。随分と大雑把な括りだが、安価だし今までこのシリーズは外していないので、大して曲目も確認せず買ってみた。家に帰って聴いてみる。おっと最初のトニー・ベネット(Tony Bennett)で気付くべきだったか、ヴォーカル・ジャズが中心の選曲。自分は今までヴォーカル・ジャズをほとんど聴いていないし、心惹かれたこともあまり無いので先行きが不安になる。さすがソニー、出てくるアーティストは超の付く有名アーティストばかり。一応ジャズもサラッと聴いておきながら、よくもこの面子を素通りしてきたものだとあきれるくらいの大物が続く。

自分がよく聴くロックでは(特に60、70年代に)ジャズから引用したフレーズやワードを使っていることが多い。慣用句とまではいかないが、ネイティヴだとその音楽自体は聴いた事がなくとも、たぶん「ああ、アレ」と分かるのかも。それだけ当時はジャズが”ヒップな”音楽だったということに違いない。ここに収録された楽曲の多くもロック・アーティストがカヴァーしていたり、引用しているものが散見される。こういうコンピ盤をまた買うかと言われると…たぶん買わないが(笑)、たまに聴く分には悪くない。実家に戻った時に親父(80歳代)のCD棚を覗いたら、ここに収録されているアーティストのCDがいくつも並んでいた。ほう、ヴォーカル・ジャズ、好きだったんだ。

CD 1

01 I Get A Kick - Tony Bennett
02 How Long Has This Been Going On - Peggy Lee
03 The Very Thought Of You - Billie Holiday
04 Skylark - Anita O’Day
05 I'm Nobody's Baby - Mildred Bailey
06 Moten Swing  -Count Basie
07 These Foolish Things (live) - Ella Fitzgerald
08 Mack The Knife - Louis Armstrong
09 I've Got a Crush On You - Frank Sinatra
10 The Man That Got Away - Judy Garland
11 Can't Get Out Of This Mood - Sarah Vaughan
12 Take The ‚A' Train (or In A Sentimental Mood) - Duke Ellington
13 I'm Crazy'Bout My Baby - Fats Waller
14 Stormy Weather - Lena Horne
15 St. Louis Blues - Art Tatum
16 Body & Soul - Coleman Hawkins & His Orchestra

CD 2

01 Moanin (live) - Art Blakey
02 Unsquare Dance - Dave Brubeck
03 Bye Bye Blackbird Miles Davis & John Coltrane
04 I'll Be Seeing You - Etta James
05 Everytime We Say Goodbye - Chet Baker
06 The Way You Look Tonight - Tony Bennett
07 I Loves You Porgy - Nina Simone
08 I've Got You Under My Skin - Mel Torme
09 Mambo Italiano - Rosemary Clooney
10 Boogie Stop Shuffle - Charles Mingus
11 Beale Street Blues - Eartha Kitt
12 Smoke Gets In Your Eyes - Thelonius Monk
13 My One & Only Love Doris Day & Andre Previn
14 Ponteio - Astrud Gilberto
15 Just One Of Those Things - Stan Getz/Jaio Gilberto
16 Secret Love - Dexter Gordon

CD 3

01 Straighten Up And Fly Right - Oscar Brown Jr
02 This Could Be The Start Of Something - Big Buddy Greco
03 When You're Smiling (The Whole World Smiles With You) - Erroll Garner
04 Them There Eyes - Carmen McRae
05 Maybe I'm A Fool - Aretha Franklin
06 Silver's Blue - Horace Silver
07 Night and Day - Helen Merrill
08 The Nearness Of You - Sarah Vaughan
09 Moonlight In Vermont - Betty Carter & The Ray Bryant Trio
10 My Melancholy Baby - Jimmy Rushing & Dave Brubeck
11 You Do Something To Me - Sonny Rollins
12 Loving You - Nancy Wilson (Duet with Peabo Bryson)
13 You're a Sweetheart - The Mose Allison Trio
14 A Wink and a Smile - Harry Connick Jr
15 Do Lord Preservation - Hall Jazz Band
16 Lady Day and John Coltrane - Gil Scott-Heron

中古店にて購入(¥950)

  • CD (2014/9/26)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Sony
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The Real... / Johnny Cash

2013年04月21日 | カントリー

Cash

The Real... / Johnny Cash (2011)

Sonyが出している廉価版CD3枚組シリーズ。今までにディラン(Bob Dylan)とプレスリー(Elvis Presley)を購入したが、どちらも廉価ながら素晴らしい内容で大満足。満を持してジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)版を購入。

相変わらずの信じられない価格ながら音質もソニー・オフィシャルなので全く問題ない。ただ前出のCDとは違い、このジョニー・キャッシュ版ではベスト盤ではなく初期の6枚のアルバム(1958~1962)にボーナス・トラックとして有名な7曲を追加した変則盤。

キャッシュの初期のアルバムはカントリーはもちろん、ゴスペル(宗教)色も強く、アルバムによって随分印象が違う。相変わらず詳しいライナー等は付いていないので(クレジットはちゃんとあり)背景なんかは分からないが、精力的に次々とレコーディングを重ねていってアルバムを発表していたことがうかがい知れる。ま、70年代ぐらいまでは収録時間は短いとはいえ毎年アルバムを発表するのがトップ・アーティストの使命だった訳だけど(それに比べて今のアーティストは1枚出して3年遊びやがる)。風刺の効いた曲とのんびりした曲、宗教色の強い曲、古いブルースが混在し、音楽的な幅の広さも楽しめる。

キャッシュがその真骨頂である体制へ反骨精神や裏街道の人間に対するシンパシーを発揮して緊張感あふれる活動をするのはもう少し後(60年代後期)になるが、これら6枚のアルバムの中にも1-7、1-10、2-2、2-13など重要曲もあり、ボーナス・トラックで有名曲も聴けるので内容は濃い。焦点は絞りにくいのでキャッシュが初めての人には勧めにくいが、好きならお得な好盤。

amazonにて購入(¥459)

  • CD (2011/6/28)
  • Disc: 3
  • Format: CD, Import
  • Label: Sony UK
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    The Real... Elvis / Elvis Presley

    2012年11月05日 | ポップス・オールディーズ

    Elvis

    The Real... Elvis / Elvis Presley (2011)

    ボブ・ディラン(Bob Dylan)の3枚組のあまりのCPの良さに感動して購入した同シリーズのエルビス版。正直なところエルビスのスイートな曲は苦手なので今まで買った事のあるのはロカビリー然とした初期のものだけ。この3枚組はちょうどその頃(60年代初めまで)で編集してあるのでバッチリ。超有名曲を含めてたっぷり3時間超楽しめる。音質も特に文句なし。

    個人的にエルビスの曲は誰かがカヴァーした曲の元曲を訪ねるといった聴き方が多い。この盤の1枚目だけでも、1-3「The Rolling Stones」、1-4「Jimi Hendrix」、1-20「The Band」、1-22「Robert Plant」、など挙げていったらきりがないほど大物にカヴァーされていて、そちらを先に聴いてから御大に遡って聴いている事がほとんど。

    こんな名曲群をガキの小遣い以下の値段で手に入れる事が出来るんだから文句なし!

    amazonにて購入(¥468)

  • CD (2011/6/28)
  • Disc: 3
  • Format: CD, Import, from UK
  • Label: Sony UK
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    The Real... / Bob Dylan

    2012年10月20日 | クラシック・ロック

    Dylan

    The Real... / Bob Dylan (2012)

    ディラン(Bob Dylan)の最新3枚組オールタイム・ベスト(ただし80年代まで)。新品でも廉価盤なので驚異の値段。もちろん音源としては持っているものばかりだけれど迷わず購入。ライナーノーツなどは全く無しだが収録曲や曲順が新鮮なので充分楽しめる。曲順に関しては厳密な年代順でないのも興味深い。特に3枚目の選曲や曲順は独特。

    1-13「Down Along The Cove」や3-5「Pessing On」などの選曲が特に新鮮。あらためてディランが長い年月に渡って素晴らしい曲を作ってきたことが分かる。個人的には80年代初期~中期みたいに苦手な時期もあるんだけれど。

    まさかこれの日本盤は出ないと思うが、もしこれにライナーノーツと歌詞カードつけたとしたら日本のレコード会社はいくらで売るだろうか…。ベストアルバムなんて本来ここまでとは言わないが安い値付けが妥当だ。ただ巷の流行(特に大御所アーティストの場合)はディランの前回のベスト「Dylan」やストーンズ(The Rolling Stones)の次期ベスト「Grrr!」のように豪華おまけ付きデラックス・ヴァージョンを作って高額な値つけをする場合が多く残念だ。

    繰り返すけれど、これは本当にお買い得!

    amazonにて購入(¥890)

  • CD (2012/10/9)
  • Disc: 3
  • Format: CD, Import, from UK
  • Label: Sony UK
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