ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

ニューパロマ @岐阜県岐阜市

2015年07月30日 | 岐阜県(岐阜)

岐阜のかつての繁華街、柳ケ瀬のアーケード街にある喫茶店「ニューパロマ」。正確な創業年は分からなかったが、60年代後半だろうか。レンガ壁がお洒落な店の入口にはサンプル・ケースがあり、洋食メニューが並んでいる。半地下の店に降りると、昭和の喫茶店の雰囲気を色濃く残す店内の左側に、年季の入った扉付き木製棚が。この中には常連さん用のカップを預かっているのだとか。店は奥に長く、壁には漫画本がぎっしり。各テーブル席の椅子にはなぜかルイ・ヴィトンの座布団が(笑)(←こんなの本当にあるの?)。外の通りは閑散としているのに、この店にはしっかり客が入っていて、人気の店だと分かる。奥の席に座り、クリアファイルに入ったメニューを拡げると洋食メニューが一杯で、創作した料理もたくさん載っている。客の要望にはどんどん応えていく主人のようだ。どれもなかなか旨そうだが、こちらは「鉄板スパ」で有名なお店。もちろんぶれる事なく「イタリアン」を注文した(※「イタリアン」は、この中京地方ではいわゆる「ナポリタン」のこと)。

調理をするゴトゴトという音を背に聞きながら、頭上のテレビを眺めて待っていた。しばらくして奥様が、鉄板でジューッと旨そうな音を立てるイタリアンと、パルメザンチーズやタバスコの入った籠を持ってきてくれた。イタリアンは定番の楕円形ではなく、丸い鉄板にのっている。切ったウインナーがたっぷり入っていて、ケチャップが焼ける香りが香ばしい。玉子液は敷いてあるのではなく、周りに流しかけられていて、すぐに固まる気配をみせているので、いつものようにヤケド覚悟でスパゲッティーと玉子をフォークで絡めて口の中に放り込む。熱い、けど旨い。スパゲッティーは太く、柔らかめの茹で加減で、しっかりと濃い味付け。パルメザンチーズを振って少しマイルドな口当たりにしたり、タバスコで引き締めたり、ウスターソースを少し垂らしてみたりと、量も多いので色んなことをして楽しむ事が出来る。玉子がだんだんと焼けて固まってきたところも旨い。満足度の高い鉄板スパだった。次はぜひ他の洋食メニューを頼んでみたいな。(勘定は¥600)

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 ↓ 「てつめいギャラリー(旧・岐阜貯蓄銀行本店)」(昭和12年・1937・建造)。市民ギャラリーになる前は「十六銀行徹明支店」。

 

喫茶 ニューパロマ

岐阜県岐阜市柳ケ瀬通3-24

 

( 柳ヶ瀬 やながせ NEW PALOMA 鉄板スパ 鉄板スパゲッティー 鉄板スパゲティー イタリアン ナポリタン )


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