ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

とらや饅頭 @三重県桑名市

2019年11月20日 | 三重県(老舗)

自転車で三重県桑名市の「桑名宗社(春日神社)」辺りをフラフラと散策していたら、路地に年季の入った木製看板を掲げた「とらや饅頭」という店の前に。事前に調べていた訳ではなかったが寄ってみることにした。見上げると破風には木製の虎の像も。帰ってから調べてみたら創業宝永元年(1704)で現在は11代目というとんでもない歴史のある店だと分かった。江戸時代の桑名藩の下級武士の日記にもこの店の饅頭の記述があるのだとか。スゴイ。”とらや”の屋号は全国各地にあり、その出自はよく分からない事がほとんどだが、こちらは京都とかと何か関係があるのかな。それはさておき店に入ると売場は大きくなくシンプル。女性の店員さんにはもちろん「とらや饅頭」をお願いした。

持ち帰って家で食べた「とらや饅頭」は、いわゆる酒種(酒蒸し)饅頭。少し黄味がかった皮はしっかりめで無骨。中には甘さ控えめなこし餡がたっぷりで、酒素を使った饅頭特有の酸味ある香りも鼻に昇ってくる。桑名は東海道で熱田宿(名古屋)から海路(七里の渡し)での到着先で、伊勢参りの玄関口となって栄えたところ。昔の人もこちらでひと休みして、こういう饅頭を味わったのかな。こういう饅頭はすぐに皮が硬くなってくるのは承知で、蒸し直したり、焼いたり、揚げたりして食べるといいのだとか。今度は自分も焼いてみよう。(勘定は¥170/個)

 

 


 

↓ 自転車で市内を散策していた折、飲み物でも買おうと最寄りのスーパーに行こうとしたら見覚えのない洋館の屋根が見えた。周りは工事フェンスで覆われている。全然知らなかったが、こちら「諸戸氏庭園の敷地内裏手に当たるようだ(未確認)。周囲を巡ってみると水路があり、フェンスの間から覗くと敷地内にも煉瓦造りの塀と水路でつながっていた(写真下3枚目)。スゴイ。全然知らなかったので興奮した。入園するとこちらの建物や掘も見られるのかな。

 

 

 

 

↓ 表の「諸戸家住宅主屋」(写真下左・明治20年頃・1887・建造)は現在大改造中。並び建つ「諸戸家住宅煉瓦蔵」(写真下右・明治20年・1887・建造)も夕方はひっそり。

 

 


 

 

とらや饅頭

三重県桑名市本町54

 

( 桑名 くわな 桑名宿 とらや とらやまんじゅう 虎屋饅頭 酒蒸饅頭 酒素饅頭 酒種饅頭 和菓子 アイス饅頭 七里の渡し 近代建築 洋館 諸戸家庭園 煉瓦塀 )


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 御幸亭 (3) @名古屋市中... | トップ | いろは東店 (3) @岐阜県... »

コメントを投稿

三重県(老舗)」カテゴリの最新記事