ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

五万石 @岐阜県中津川市

2019年09月19日 | 岐阜県(東濃)

息子の部活動最後の試合が遠く中津川であるという。自分は前からこの日に中津川方面に行こうと思っていたので、嫁に「一緒に行く?」と尋ねると、自分の予定していた出発時間には出られないし行くかどうかも分からない、という返事。自分は今まで息子の部活動の試合なんて一度も見に行ったことが無いが、せっかく目的地が一緒なので時間が合えばのぞいてみようかと1人で出発。試合開始時間の前に腹ごしらえをと、落合の「五万石」へ。

岐阜県の東濃地方は宿場町毎(※仮説です)に変わったカツ丼が存在する稀有なところ。自分はカツ丼の”亜種”と名付けて面白がって食べ歩いている。一応の括りで中津川市では”しょうゆカツ丼”となっている(ちなみに瑞浪市は”あんかけカツ丼”、土岐市は”てりカツ丼”など)。この”しょうゆカツ丼”は昔からあるものではなく、新しく作られた名物のよう。いつ頃か分からないが、それを考案したのがこの店という事になるのかな。それでも同じ市内の「平林」のように特に”しょうゆ”と謳わずに存在している変わったカツ丼もあり、経緯はよく分からない。かつて市内太田町にあった「五万石」(本店?※現在は閉店)でもこのタイプのカツ丼を出していたようなので、その辺りにヒントがあるのかも。

店は大きな建物で、中に入ると酒瓶の並んだカウンター席とテーブル席、小上がり席がある。厨房は見えず、ラモーンズ(Ramones)のレコードがあったり、バイク関係の物が貼ってあったりするところを見ると若い方が継いでいるのかな(そういえば表入口の看板もよく見るとそっち系)。品書きを眺めると、こちらには「しょうゆかつ丼」の他、「味噌かつ丼」「ソースかつ丼」「昔ながらの玉子とじかつ丼」と4種類ものカツ丼が揃っている。値段はやや高め。「玉子とじかつ丼」の所には”昭和47年創業以来の、変わらぬ製法を守り抜く味”なんて書いてあるので、やはりこちらも元々は一般的なカツ丼だったのかもしれない。もちろん推している「しょうゆかつ丼」を注文した。

しばらくして運ばれた「しょうゆかつ丼」はとろみのあるしょうゆベースの餡がカリッと揚がったカツの上にかけられている。脇に添えてあるのは紅生姜。風味の良い餡ですっきりとしているが味自体は濃いめ。衣がしっかりと密着したカツと一緒に食べると、なるほど旨い。これが品書きに普通に「かつ丼」と書かれて出て来たら受けるインパクト大で”アガる”のだが、しっかり説明されて、しかも他のかつ丼もあるのであまり感動は無い(←勝手な事を…笑)。揚げとわかめの白味噌の味噌汁、たくあんと一緒に美味しくいただいた。ここから峠を越えて長野方面に行くと、次は”ソースカツ丼”圏となる。(勘定は¥900)

食べ終わって息子の試合会場へ行くと…嫁が居た。高速道路を飛ばして来たのだとか(自分は下道を走ってきたのに…)。夫婦別でこんな遠くまで来るなんて、なんて不経済な(苦笑)。無事に息子の試合を見終えて解散(誘っても嫁はどこも寄らず、老犬の介護の為に帰っていった)。

 


 

↓ 市内を流れる木曽川右岸にある山城「苗木城跡」。城とか歴史にはあまり詳しくないので初めて訪れたが、奇岩・巨岩と石垣の組み合わせがすごい。下手なレプリカを建てるよりも城跡だけの方が想像をかき立てられてロマンチック。

 

 

 

 

 

↓ 城跡からの眺望も素晴らしい。下流は恵那峡(写真下左)、上流は馬籠、妻籠方面(写真下右)。

 

 


 

 

食事処 五万石 (五万石 落合店)

岐阜県中津川市落合706-8

 

( 中津川 なかつがわ ごまんごく 五万石落合店 カツ丼 かつ丼 醤油カツ丼 しょう油カツ丼 亜種 中仙道 中山道 古城 城跡 戦国時代 )


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